「子ども」と「子供」・・・・・皆さんは、どう書きますか?
私は、弁護士になってしばらくして以降、ずっと「子ども」と書いています。
それは、先輩弁護士から、「子供」の「供」は従者の意味があり差別的な表現だからと教えられたからです。
その説明に納得できたので、以来、現在まで、私は「子ども」と書いてきました。
実は、文部科学省と文化庁は、2013年6月、「子供」と「子ども」が混在していた公文書の表記を、「子供」にするように決めたそうです。
(全く、知りませんでした。)
それは、その前月に、下村博文前文科相に対し、ある団体から要望書が手渡されたということが背景にあったようですが、要望書を出した団体名や個人名は明らかにされていません。
特定の団体が要望したからと言って、すぐに大臣が指示するのも、なぜかしら?と思ってしまいます。
「子どもの権利条約」「子ども手当」など「子ども」の方が一般的のように思うのですが・・・
ちなみに、京都弁護士会の委員会も、「子どもの権利委員会」という表記しています。
私自身は、これからも「子ども」と書いていきます。
ブログ マチベンの日々
2016年5月19日、最悪の結果が報じられた。
元米海兵隊員の軍属による女性暴行・殺人事件は、まさしく沖縄に米軍基地があるからこそ起こった事件であり、それを知った時、とてもやりきれない気持ちで一杯になった。
この事件を受けて、2016年6月19日、沖縄県では「被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求める県民大会」が開催された。
私も、この日、沖縄に連帯するという意味も込めて、夕方、京都市役所前で開かれた集会にでかけた。
沖縄では、炎天下、主催者の予想を上回る約6万5000人が参加し、未来を奪われた20歳の女性を追悼し、日米両政府に改めて謝罪と完全補償を求め、そして米海兵隊の撤退を迫った。
その集会の中で、オール沖縄会議共同代表で名桜大4年の玉城愛さんが涙ながらに訴えた言葉が心に突き刺さった。
「被害者は私だったかもしれない」
そして、
「安倍晋三さん、本土にお住まいのみなさん、加害者はあなたたちです。しっかり沖縄に向き合ってください。」
これが、沖縄に生きる人たちの心からの怒りであり叫びだ。
私も加害者・・・・
以前にも、これと同じことを言った人がいた。
元外交官で政治学者の浅井基文さん。
その時もショックだったが、沖縄の人から言われると、余計にこたえる。
「かわいそう」「ひどい」「同情する」・・・それだけではダメ。
じゃあ、何ができる?
沖縄の叫びにどうこたえたらいいの?
沖縄から、そして日本から、米軍を撤退させるまで、できる限りのことをしていく・・・
今、こんなふうにしか書けない自分が情けない。
今朝、初めて、小豆を煮た。
恥ずかしながら、今まで、どんな種類でも、豆というものを、最初から煮たことがなかった。
実は、このブログでも何回か書いたが、白砂糖が害であることを知って以来、なるべく砂糖を積極的には摂らないようにしている。
もちろん、コース料理のデザートとしてスイーツが出されれば喜んで食べるし、料理を作る時にも砂糖を使う。だから「なるべく」。
無性に甘い物が欲しくなると、甘酒を飲んだり、蜂蜜をかけて食べたりしている。
そんな折り、書店で、料理研究家の有元葉子さんの著書「毎日すること。ときどきすること。」を立ち読みした。
有元さんの日常生活が綴ってある本。
その中で、有元さんは、冬は、おやつとして、砂糖なしで煮た小豆にメープルシロップなどをかけて食べると書かれていた。
ヘェ~、そんな食べ方があるんや・・・
小豆は栄養があるし、私も食べてみよう。
有元さんは、豆を最初から煮ているが、とりあえず小豆の缶詰でも買ってみよう。
ところが、スーパーで売られているのは、すべて砂糖入りで、無糖がない。
やっと、生協の共同購入で無糖小豆缶詰を見つけた。
メープルシロップをかけて食べてみる。おいしい!これはイイ。
でも、生協の共同購入では、無糖小豆が取り扱われるのは、次いつになるか、わからない。
そこで・・・初めて小豆を最初から煮てみることにした、というわけ。
有元さんの本には、有元さん流の炊き方まで書かれてあったので、それを参考にした。
①2~3日、水につけておく。水は毎日換える。
②火にかけて、アクをとるため、3回煮こぼす。
③弱火で40~50分煮る。
私は、最後の③を圧力鍋10分で炊いてみた。
やってみたら、簡単。
できあがり。
少し、柔らかく煮すぎた感じ。
次回からは、圧力時間をもう少し減らしてみよう。
これなら1度に大量に作って冷凍できるし、値段的にもお得。
食べるのが楽しみ!
2016年4月4日付けブログで書いたマクロビ料理教室「Angel Kitchen」。
私が大学時代に下宿していた所の元管理人さんの娘さんAちゃんが主宰している。
昨日、2回目の参加が実現した。
この日のテーマは、「玄米おしゃれランチレッスン」。
生徒さんは、私も含め4名。
まず、Aちゃん先生から、薬膳における「陰」と「陽」の講義。
なかなか奥が深そう。
では、実習開始。
●ひよこ豆とハーブの香り玄米
まず、圧力鍋で玄米を炊く方法を教わる。
隠し味は、塩!
今回は、ひよこ豆も加えて炊き込む。圧力鍋なら約30分でできあがり。
これが玄米?と思うほど、モチモチに。
●とんかつ麩ぅ~
今日のメイン料理。
肉を使わず、なんと車麩でトンカツを作る。
ベジタリアンのレストランに行くと、メニューにあるそう。
揚げるというよりは、多めの油で焼く。
ソースは豆味噌をベースに。
おいしい~!
●まめこめいっぱいサラダ
余った玄米ご飯と野菜、レンズ豆で作るライスサラダ。
豆と野菜をゆでた汁は、栄養たっぷりなので、別にみそ汁やスープにも使える。
●にんじんカプチーノスープ
「陰」「陽」を考えた、人参や玉ねぎの切り方を教わる。
カプチーノのような泡が乗っているところもポイント。
作り方は簡単。
泡が乗っているだけで、おしゃれ!
●そっくりビアゼリー
これってビール?
実は、ゼリーなんです(本物のビールも入ってるけど)。
オナカいっぱ~い!
食べ終わった後は、お母様も交えて、皆でおしゃべり。
「どんなつらいことでも、それが自分の人生の経験になる」
そう語るAちゃんがとてもまぶしく見えました。
ミニマリストへの憧れを抱きつつ、実践できない私ですが・・・
でもミニマリストさんたちのブログには、日々、大いに刺激を受けています。
これまで、それこそ子どもの頃から、風呂上がりにはバスタオルで身体をふくものとずっと思ってきました。
でも、ミニマリストさんたちのブログを読んで、フェイスタオルでも、十分身体をふくことができると知りました。
足りない時には、フェイスタオルを2枚使えばいい・・・
なぜ、バスタオルを使わないのか?
フェイスタオルは気軽に洗濯でき、洗濯量も少なくてすむ
保管も簡単
という理由のよう。
実践してみて納得。
これなら私もできる。
落合恵子さんの著書「おとなの始末」を読んだ。
落合恵子さん・・・私たちの世代では「レモンちゃん」。
元文化放送のアナウンサーで、現在は作家。
そっか、レモンちゃんも、もう70歳になったんだ・・・・
そんな落合さんの「おとなの始末」は、「始末の仕方」のノウハウ本でない。
70代に入った落合さんが、いつか来る自分の「最期」を意識しながら、仕事や人間関係、社会、暮らしそして自分自身の「始末」についての思いをつづっている。
私自身も、遅かれ早かれ考えなければならない、いや、最近はいつも頭のどこか片隅で考えているテーマそのもの。
読みやすい文章なので、先日、久しぶりに福知山の裁判所に出かけた、その行き帰りの電車の中で一気に読んでしまった。
「おとなの始末」について、「仕事の始末」「人間関係の始末」「社会の始末」「暮らしの始末」「『わたし』の始末」の5つに分けて書かれてある。
「人間の手の大きさはひとそれぞれだが、なにかを得たら、以前得た他のなにかは指の間からこぼれ落ちていくものではないか」
「本当にかけがえのないものだけをしっかりと握りしめて、その他のものをいかに『始末』するかをこそ考えなければならない」
また、あちこちに、ジェンダーフリーを実践してきた落合さんの考えが読みとれる。
●仕事の始末
これまで仕事にうちこんできた人ほど、自分の仕事が減っていったり、消えることは受け入れがたい。
でも、「ずっと現役でいたい」は多くの人が望むことではあるが、現役でいる時のテンションの高さは、いわゆる「仕事」でしか実現できないとは限らない。
少し時間をかけて「わたしはいったい、なにをやりたいのか」を見つけよう。
●人間関係の始末
「始末」の中で最も難しいのが、人間関係の始末。
でも、人間関係の始末をしようと「決心」したのは「人生の最終章に差しかかって、これ以上我慢しているのは苦痛だ」と思えたから。
人間関係を断ち切るとなれば、相手にはもちろん、周囲からも「冷たいひとだ」と思われる場合があるが、すべての人にとっての「いいひと」でなくていい。
●社会の始末
原発、安保法制、改憲・・・いまという時代は、怒り心頭の声をはっせずにはいられないことばかりであるが、・・・それらの根っこを放置してきた責任は、わたしたちにある。
私の背中を押してくれるのは、私と同じように小さく弱い存在を押しつぶしていく社会に対する「怒り」。
「おかしいな」と思ったことに「おかしい」と言わなければ、将来の世代につけを回してしまう。未来に対する責任がある。
●暮らしの始末
年と共に「ほしい」と思う気持ちが薄まってきたことで、本来の自分の好きな「なにもない空間」をいま少しずつ取り戻しつつある。
ひとつひとつ整理していってまだ残るものがあるのなら、それはもう「しようがない」。
●「わたし」の始末
人生の終盤において、老いていく自分とどう向き合っていくかは避けられないテーマだ。
まずは自分の老いを「認め」て、「受け入れる」ことから、その対策は始まる。
●「おとなの始末」とは、・・・
カウントすることができない残された日々を充分に、充分に「生ききる約束」、自分との約束。
過去の自分にとらわれず、いまと未来を見つめ、カウントできない残された日々を、悔いなく生きる、そんな落合さんの思いそして言葉が、私には、とっても大きなエールのように聞こえた。
竜ヶ岳(1099M)は、三重県いなべ市と滋賀県東近江市の県境に位置する山で、鈴鹿山脈の1つである。
今年は、竜ヶ岳でたくさんの「羊」が見られそうという情報がネットで飛び交い、昨日は、好天に恵まれたので、登りに出かけた。
午前8時過ぎに、宇賀渓キャンプ場の駐車場に到着したが、その時間で既に満車状態。
たくさんの登山者が竜ヶ岳をめざそうとしていた。
やむなく車を離れた場所に停めて出発。
上りは、金山尾根から。樹林帯の急登が続く。
急坂に暑さも加わって、スクワットの成果なく快調には歩けない。
やっと樹林帯から抜け出すと、展望が広がり、まもなく竜ヶ岳も大きく見えてきた。
山頂は、かなり広いが、たくさんの登山者で満杯状態。
山頂では、偶然、山仲間のA弁護士と事務員のHさんに出会う。
A弁護士らは、なんと午前7時に宇賀渓に着いたとのこと。
その後、単独登山というK弁護士も登って来た。
さてさて、今年の「羊」さんは・・・
こんな感じ。
あと少し白が足りない!
「羊」もう少しいてほしいなあ!
「羊」というのは、実は、シロヤシオという花のこと。
シロヤシオが一斉に満開になると、本当に「羊」が放牧されているように見える。
初めて竜ヶ岳の写真を見た時は、本当に「羊」だと思った。
でも、シロヤシオが一斉に咲く年とあまり咲かない年とがあり、今年は、ずいぶん前からネットで確認していたのだが、あともう少し残念だった。
下山は、遠足尾根を下る。
遠足尾根は展望も良く、下山路としては最適だった。
ミニマリストの「ともあん」さんのブログ「こどもとミニマリスト生活」を読んで、「30日間プランク・コントロール」なるものを知った。
ネット検索すると、「30日間でポッコリお腹がペッタンコ」などと書かれてある。
プランクとは、日本語で「板」のことで、下を向いて両腕と両足で身体全体をまっすぐ床と平行に支え、数秒から数分間キープするトレーニング方法である。
これで、腹筋や体幹が鍛えられるとのこと。
そろそろ、今年も健康診断が近い。
やってみっか・・・と思った。
更に、ネットで検索してみると、30日間チャレンジには、スクワットもあることを知り、どうせならと、プランクとスクワット両方にチャレンジすることにした。
開始は、4月19日。
プランクのキープ時間やスクワットの回数は、ネットに載っているものをそのまま使用することにした。
1日目は、プランク20秒間、スクワット50回。
秒数や回数は、毎日少しずつ増えていき、30日目は、プランク5分間、スクワット250回となる。
ただ、筋肉を休めるため、プランクは5日経過する毎に1日、スクワットは3日経過する毎に1日休息日が入っていた。
そして、5月18日、見事、計画どおり30日チャレンジを達成した。
実際にやってみての感想は、スクワットの方は、10回とか20回とかを1日細切れに何回もやれば、250回もそんなに苦痛でないことがわかった。
他方、プランクは、私の場合、続けてキープできる時間は1分半くらいが限度で、1分半を超える時間キープするのは、かなりしんどい。そのため、1~1分半行い、1度休んでまたやるという方法で行った。
スクワットの方は、明らかに効果があった。
この間、何回か山登りに行っているが、いつもは苦手な上りが、割と楽に歩けるようになった。
でも、プランクの方は・・・?
ポッコリお腹は解消してないなあ・・・
さて、これから、どうするか。
30日以降どうするかは、ネットにも書かれていない。
とりあえず、今日からの30日間は、プランク3分間、スクワット150回を続けてみようと思っている。
先週末は、天気も良かったので、午前中、比叡山に登った。
比叡山は、ほとんど毎年春に、山登りの訓練として、登っている。
登りは、いつものように、雲母(きらら)坂から。
最近は、トレランの練習で登山道を走る人も多く、こんなしんどい山道をよく走ることができるなあと感心する。
大体いつもどおりのコースタイムでケーブル比叡駅に到着。
そこから、林道を更に上り、スキー場跡を通って少し進むと、広場がある。
見晴らしも良く、昼食を食べるには絶好の場所だ。
京都市内から大原まで見渡せる。
これまで、この広場には何度も来たが、「つつじヶ丘」という名前だということを初めて知った。
そして、なぜ「つつじヶ丘」と呼ばれるのか、わかった。
これまでの比叡山登山は、大体、4月下旬頃に来ていた。
その時期の広場周辺には、山桜がたくさん咲いていた。
でも、今回は、広場周辺には、赤、ピンク、白とたくさんの色とりどりのつつじが満開に咲き乱れており、とても美しい眺めで感動した。
ちゃんと歩く道があり、つつじの近くまで行くことができる。
つつじの間を歩いて楽しんだ後、下山は、途中から、初めて「赤山禅院」方面に下りた。
川沿いの登山道で涼しく、秋には紅葉が綺麗だろうと思った。
下山途中、登山道脇に、準絶滅危惧種のクリンソウが1本だけ咲いていた。
「食パンが好きだって言ってたから」・・・そう言って、昨日、下京区に住む友人Sさんが食パンを買って持って来てくれた。
アッ、「乃が美」の食パンや!
袋を見て、思わず小踊りした。
「乃が美」は食パン専門店で、大阪に店があることは以前から知っていた。
卵や添加物を一切使わず、購入後3日までは「生」でも美味しく食べられる食パン。
ソフトな食パンが好きな者にとっては、魅力的だ。
以前、大丸京都店の催事で、乃が美の食パンが販売された時には、開店前の朝9時半頃には並び、整理券をゲットしたこともあった。
その「乃が美」が、今年2月、パン激戦区の京都に店をオープンした。
場所は、西大路七条。
ちょっと遠いなあ。ついでがないと、わざわざ買いには行けないなあ。
そんな私の思いなど知らないSさんは、近所に出来た新しい店をたまたま見つけて買って来てくれたので、その嬉しい偶然に、二人とも大はしゃぎした。
早速、今朝、「生」で食べる。
本当に、耳までフワフワでおいしい!
普段より多めに食べてしまった。
ところで、以前(2015年7月3日付け)このブログで、「トーストを10倍おいしく食べる方法」を書いた。
それは、パンをグリルで焼くという方法なのだが、なかなか火加減が難しく、しばらくして止めてしまった。
そんな中、4月13日放映のNHKテレビ「ためしてガッテン」で、オーブントースターでも「サクふわ」トーストができる焼き方を紹介していた。
それは、食パンの耳を切り落として、本体と耳とを一緒にオーブントースターで焼くという方法。
耳を切る手間はかかるが、確かに、この焼き方がこれまでの中では一番おいしい。
おススメです。
2016年4月11日付けブログで紹介した、「世界で一番貧しい大統領」ホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領。
彼が来日した際に東京外国語大学で講演した要旨が、京都新聞に掲載されていたので、紹介する(2016年4月19日付け朝刊)。
スーパーでものを買うことができるが、人生の何年間をそこで買うことはできない。
あなたが何か買うとき、それは人生の一部の時間(を使って得たお金)で払っているのだ。
人生の時間を尊重しなければならない。
人生を享受するための自由な時間が必要だから。
人生には愛のために多くの時間が必要であり、他者が必要だ。
貧しい人というのは、コミュニティーを持たない人であり、伴走してくれる人がいない人のこと。
最も大きな貧困とは孤独です。
私は貧しいわけではない。
単に質素が好きなだけだ。
本当にやりたいことをできる自由がある。
物が必要なわけではない。
人類がこれほど大きな力を持ったことはなかった。
莫大な軍事費を使いながら、これを止めることができない。
海の汚染を知りながら、なすすべがない。
何と恥ずべきことか。
多くの物を浪費しながら、大切なことに目を向けてこなかった。
生産性は高まったのに、分配の仕方が悪いので、わずかな人が恩恵にあずかり、多くの人が不満を抱えている。
民主主義も完全ではない。
社会をより良くするためには闘わなければならない。
人生で最も重要なことは勝利することではなく、歩くこと。
転ぶたびに起きあがることです。
そして自分の意志を持って生きることです。
2016年4月14日以降、熊本県に発生した大地震で亡くなられた方には心よりお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆さんにお見舞い申し上げます。
マスコミの報道でしか情報がわからない。
1週間たとうとしているのに、まだかなりの余震が続き、今後1週間もそれが予想されるとのこと。
そのため、ボランテイアも入れず、限られた行政の人員で、物資も十分に行き渡らない模様。
続く揺れの中で、眠れない、心が休まらない日々。
自宅があっても、いつ倒壊するかわからない恐れの中で、不安な日々が過ぎる。
友人Iさんの弟さんが被災されたと聞いた。
14日の地震では大丈夫だったので、ホッとしていたが、16日の地震で自宅は住めなくなり、現在は、避難所におられる。
時期によって、各個人によって、あるいは避難所毎によって、必要な支援内容が異なることは、これまでの震災の教訓でもある。
できる限り正確な情報を得て、支援していきたい。
「世界で最も清潔な空港」・・・それは羽田空港。2013・2014年の2年連続で選ばれている。
そして、その羽田空港で働く「世界一清潔な空港の清掃人」・・・それが、新津春子さんだ。
新津さんのことは、NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」で放映されたようだが、当時、私は、その番組を観ていなかった。
彼女のことは、この本の広告で知った。
「世界一の清掃人」と呼ばれる新津さんの人生や思いを知りたくなった。
新津さんは、1970年生まれで、17歳の時、家族とともに、日本に来た。
父親は中国残留孤児の日本人で、母親は中国人。
そのため、中国では、小学生の頃、子どもらから「日本鬼子(リーベンクイズ)!」といじめられ、また、日本で働くようになると「どうせ中国人だろ」と言われたこともあった。
でも、新津さんは、決して負けなかった。
「せっかくこの世界に生まれたのだから、生きているときにめいっぱい、いろんなことをしよう。楽しくしていよう。それが私の考えです。」と語る。
新津さんは、1997年に全国ビルクリーニング技能競技会で1位をとった。
絶対1位になれる予選会では2位に終わったため、悔しい思いが残ったところ、上司から「心に余裕がなければいい清掃はできませんよ」と言われ、それまで、自分とたたかい、自分のために仕事をしていたことを反省し、使う人の気持ちになってもう1度見直すことにした。
そして猛特訓の末、2ヶ月後の全国協議会で優勝。
相手を思いやる気持ちで清掃するようになると、次第に、客から「ありがとう」「ご苦労さま」と声をかけられることが増えたという。
この本には、新津さんの素晴らしい生き方がちりばめられている。
あらためて自分の思いをしっかり持ちながら、心に余裕を持って、相手を思いやって、仕事や生活をしていきたいと思った。
すっかり春らしい気候になったので、4月10日(日)午前、今年初めての山歩きをした。
大文字山を、銀閣寺から山科まで歩く。
2月末に捻挫した左膝。もう普通に歩けているが、それでもまだ正坐することはできない。
ダブルストックで大文字山頂上へ。
途中、登山道には、たくさんのミツバツツジが咲いていた。
山頂までは、昨年と同じペースで登れた。
普通なら、下山はストックを使用しないが、不安なので、そのままストックを使う。
下山は、膝が気になって、どうしても慎重となり、普通より10分程長く時間がかかった。
また、膝に軽い痛みも感じた。
毘沙門堂の桜を見た後、疎水へ。
疎水の桜は、もうほとんど散っていたが、桜と並ぶ名物となっている菜の花は、あざやかな黄色の花が見頃を迎えていた。
菜の花は、疎水の両岸に約300メートルにわたり植えられている。
実は、疎水の菜の花は、近所に住む田中利広さん(83歳)、舟山俊三さん(78歳)、高木利治さん(78歳)の3人が、観光客に喜んでもらおうと栽培されてきた。
しかし、高齢となり存続が危ぶまれていたが、田中さんが地元の洛東高校に協力を求め、快諾を得た。
洛東高校の生徒たちは、田中さんらの指導を受け、種まきや水やり、苗の植え替え、シカやイノシシの食害を防ぐネットの設置などをしたという。
(2016年3月26日付け京都新聞朝刊)
こんな看板が設置されていた。
若い高校生らの力も借りて、この菜の花畑はもっと大きく広がっていくことだろう。
春に、大文字山を越えて、山科の疎水に来ることが楽しみだ。
4月7日に行われた、京都大学入学式。
そこで、山際総長から述べられた式辞がネットなどで話題となっている。
「京都大学」のホームページに掲載されているので、読んでみた。
●まず、「京都大学の自由の学風」から
「京都大学は、その基本理念として自由の学風を謳っている。
それは、フランスの自由思想に基づいており、すなわち、個人の自由と権利を尊重し、社会における個人の自由な活動を重んずる考え方である。
しかし、自由というものは、簡単に得られるものではない。
(フランスのレジスタンス運動家の詩を紹介し)人間にとって決してあきらめてはいけない希望が自由である・・・と聞こえる。
人間の社会には、3つの条件(自由・平等・博愛)が必要。
学問の自由とは何か。
ただ講義を聞くだけでなく、自分で考えるだけでなく、多くの人々と対話するなかで自分の考え方を磨くことを意味し、その上で創造性に満ちた新しい発想を世に出すことが求められている。」
●18歳選挙権にも触れて
「皆さんは自分の置かれている環境に対し、その是非について、その政治的判断について、自ら票を投じて参加できるひょうになった。
学徒出陣の頃、選挙権は25歳以上の男子と定められており、学徒出陣に参加した学生たちは自分たちの意思ではなく、上の世代によって戦争に駆り出されていた。
皆さんの意思によって、揺るぎない未来を築くために確かな1票を投じてほしい。」
歴史の歩みが大きく変わってしまうような現在の日本社会の中にあって、山際総長の言葉の1つ1つがとても意味深く聞こえる。
若い人たちには、自分自身の未来のためにも、個人の自由が真に謳歌できる社会を創っていってほしいと思う。
ウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカ氏(80歳)。
2010年3月から2015年2月までの第40代大統領。
4月5日から初めて日本に来日されている。
恥ずかしながら、4月5日まで、ホセ氏のことも、またそもそもウルグアイという国が南米のどの辺りにあるかも知らなかった。
たまたま4月5日に友人と食事をした時、その友人からホセ氏の本を紹介してもらい、初めて知った。
そして、その日が来日の初日だった。
ホセ氏は、「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれた。
給料(約115万円)の9割近くを社会福祉基金に寄付し、
豪華な大統領公邸には住まず、郊外の農場で妻と生活。
公務の合間にトラクターに乗って畑仕事と養鶏をして暮らしている。
国の指導者は、国民の平均的な生活をすべきと語る。
彼の2012年の国連でのスピーチは絵本となり、日本では16万部も売れている。
彼の言葉は、その1つ1つに愛情と深みが感じられる。
それは、単に言葉だけでなく、1つ1つが彼の生き方そのものだからだ。
●貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。
●私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命より高価なものは存在しません。
●お金があまり好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。彼らは政治の世界では危険です。お金が大好きな人は、ビジネスや商売のために身を捧げ、富を増やそうとするものです。しかし、政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです。
消費主義にドップリつかった先進国の現状を憂い、人間の本当の幸福を説いている。
ホセ氏は言う。少しのもので満足して生きている自分は質素なだけで、貧しくはないと。
彼の言葉は、日本の政治家の心にどのくらい届いているのだろう。
4月6日(水曜)は、伏見区役所の無料法律相談の担当日。
伏見区役所は、京阪伏見桃山駅で下りて大手筋商店街を通り、途中から北に上った、駅から徒歩圏内にある。
そして、前々から、大手筋商店街に行くことがあれば、是非1度訪れてみたい店があった。
それは、「みんなのカフェ」。
このカフェは、東日本大震災で福島から京都に自主避難されてきた西山さんが、避難移住者と地元京都の人たちが共に集える場所として、2013年5月オープンされた。
京野菜中心の手作りのメニューや、東北の郷土料理のわっぱめし、「ずんだ」を使った東北スイーツなど、メニューも魅力的。
この日、「みんなのカフェ」でランチを食べてから法律相談に行こうと思い、早めに事務所を出た。
店は、京阪伏見桃山駅を西に出て、最初の通りを南に下がった所にあった。
町屋風の店。
まだ午前11時半だったが、既に、ママたちがたくさん集まり、和室でにぎやかに食事をされていた。
テーブル席は、空いていた。
メニューも豊富で迷ってしまう。
わっぱめしにも心惹かれたが、今日はサービスランチにしよう。
今日のサービスランチのメインのおかずは、ポトフ。
京都の人向けなのか、薄味でおいしい。
すべての料理の出汁は、昆布と鰹でとり、化学調味料は一切使用されていないとのこと。
春キャベツや新タマネギが柔らかい。
本当にからだに優しい料理だと思った。
西山さんは、ここをコミュニティカフェとして、地域に愛される店になっていきたいと語る。
着実に、京都の地に根付いている気がした。
大手筋商店街を訪れたら、また来てみたい。
4月3日(日)を心待ちにしていた。
私が大学時代、京都市左京区田中飛鳥井町に下宿していた当時の管理人さんとその娘さんAちゃんに会える日だ。
実に30数年ぶり。
当時、幼稚園~小学生だったAちゃん。
いつも明るい天真爛漫な少女だった。
今は、岐阜県可児市で、マクロビオテックの料理教室「Angel Kitchen」を開いている。
そして、時々、大阪の実家でも料理教室が開かれる。
お母様との年賀状のやりとりを通じて、Aちゃんの料理教室のホームページやブログを知り、いつか大阪教室に参加したいと思っていた。
でも、大阪教室は、ホームページで日程がアップされたことに気が付いた時には、いつも満席。
ところが、今年に入って、偶然「大阪教室 残1名」となっているのを見つけ、すぐに申し込んだ。
30数年ぶりの感激の再会だったが、元管理人さんだったお母様は、昔と変わりない明るく屈託ない笑顔で 迎えてくださった。
Aちゃんは、ブログや年賀状で写真を見ているからわかるだけで、もうすっかり大人の女性。写真を見ていなかったら、道ですれ違っても、絶対に気が付かない。
でも、まるで会わなかった歳月が嘘のように、すぐに話がはずんだ。
さて、今回の料理教室のレッスンメニューは、韓国屋台料理。
マクロビ教室だけあって、肉や卵を全く使わないで作るというから驚きだ。
●韓国風海苔巻き(韓国名はキンパ)
「海苔巻きを作ったことはありますか?」・・・私「1度もありません」
「今日は、巻きすを使わないで、海苔巻きを作ります。今までの生徒さんで失敗した人はいません」・・・
私「エエーッ!」(失敗したら、どうしよう・・)
Aちゃん先生に手伝ってもらいながら、どこの家にでもたいていある「アレ」を使って緊張しながら巻いて、なんとか完成。
キンパは、普通は牛肉を使うらしいが、この海苔巻きの具はすべて野菜。それでも、肉と同じような食感の食材が入っており、さすが。
●スンドゥブ(韓国スープ)
魚介が入っていないのに、出しスープがとってもおいしく、ピリ辛。
●おからチヂミ
卵なしのチヂミ。
私たち生徒が食べている間、Aちゃん先生自ら何枚も焼いて、アツアツを食べさせてもらった。
端はカリカリ、中はモッチリ。
●ナッツチュレギ(韓国風グリーンサラダ)
韓国風ドレッシングをかけて食べるサラダ。
●ホットク(韓国の屋台スイーツ)
初めて食べた、韓国スイーツ。
もう、オナカ一杯!
帰りには、手作りコチュジャンと、余ったキンパとチヂミまでいただいた。
食によって心や身体を元気にするというマクロビオテックには、以前から興味があった。
Aちゃんの料理教室には、自分や家族がガン患者の方も来られているとのこと。
この日1日の料理教室だけで、Aちゃんからたくさん知らないことを教えてもらって、本当に目からウロコだった。
これまで化学調味料や農薬などをドップリ摂取してきた私が、この年齢になってから食を変えても遅すぎるのでは?と嘆くと、Aちゃん曰く「人間の細胞は入れ替わっていくものだから、いつでも遅すぎることはありません。」
ズボラな私がどこまで実践できるかわからないが、Aちゃんとの再会を機に、少し勉強してみることにした。
これからも楽しみ!