1. 2022年6月

2022年6月アーカイブ

児童扶養手当は、所得が一定水準以下のひとり親家庭への支援制度で、親の離婚や死別などの要件に該当すれば支給されます。

ひとり親家庭にとって、児童扶養手当の支給は経済的にとても助かります。

 

支給要件の1つに「父または母が1年以上遺棄している」という項目がありますが、これまでは、たとえ、別居中で離婚調停や離婚訴訟をしていても、アルコールやギャンブル依存、DV等から避難している場合などに限ってしか「遺棄」と認めない自治体が少なくありませんでした。

 

しかし、厚生労働省は、2022年3月、この「遺棄」の認定基準を見直し、離婚調停中や離婚訴訟中など婚姻関係が継続している場合であっても、配偶者からの定期的な仕送りや連絡がないなど、実態として養育放棄をしている状態があれば「遺棄」とすることを都道府県に通知しました。

 

まだ、離婚が成立していないので受給できないと思っていたひとり親家庭の方は、1度、役所で相談してみてください。

岡山家裁倉敷支部に行って来ました

近畿・中国も梅雨入りした6月4日、津島弁護士と二人で、岡山家裁倉敷支部に行って来ました。

事件の尋問があったからです。

京都からは約1時間半。

これまでは、電話会議で弁論準備を行ってきましたが、当事者尋問なので、裁判所の法廷で行われることになります。

 

倉敷は、おそらく20代か30代の頃、観光で1度訪れたことがありましたが、もうほとんど記憶はありません。

 

裁判所は、倉敷駅から徒歩でも行かれる距離にあります。家裁・地裁・簡裁が同じ庁舎内にあります。

 

 

古びた建物でした。

 

午後一杯尋問だったので観光はなし。倉敷土産を購入して、午後6時には京都に帰って来ました。

 

 

悪名高い京都市役所の漆塗りエレベーター

京都市の財政危機が声高に叫ばれています。

2022年度末には8610億円という、とんでもない借金を抱えることになるそうです。

 

そのため、敬老乗車証の年齢引き上げや市バス・地下鉄などの運賃値上げなど、次々に市民生活を悪化させる計画が進行しています。

 

それにもかかわらず、京都市役所内では、エレベーターが改修され、500万円もかけて漆塗りとなりました。

私も先日、市役所近くまで行ったついでに見て来ました。

正面玄関を入って左側のエレベーターです。

 

 

確かに立派なエレベーターですが、区役所ならともかく、どれほどの市民が市役所に出入りするでしょうか。エレベーターを漆塗りにする必要なんてあるのでしょうか。

これには、市民からも批判の声が上がっているそうです。

 

他にも、159億円かけて市議会議場を改修したり、地下道で地下鉄と市役所をつないだり、250万円かけて新たにキャラクターの制作したりもしており、いったい、どこに目が向いているのやら・・・という気がします。

とうてい、子育てしやすい街、高齢者が住みやすい街とは言えません。

 

永田和宏さん(75歳)。京大理学部出身の細胞生物学者、そして歌人。

 

2020年10月14日付け当ブログで、妻で歌人の河野裕子さん(享年64歳)が乳がんで亡くなるまでの壮絶な夫婦の生活を描いた、永田さんの著書「歌に私は泣くだらう」を読んで号泣したことを書いた。

また同年11月3日の憲法集会では、永田さんの「新型コロナが問う日本と世界」という講演も聴いた。

 

そんな永田さんの新著が「あの胸は岬のように遠かった」。

この著書には、河野さんの死後12年経って、これまで開くことができなかった河野さんの実家から見つかった十数冊の日記と2人が交わした手紙を手がかりに、永田さんと、もう1人の男性を同時に愛してしまった河野さんとの赤裸々な青春が綴られている。

 

「たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私を攫(さら)って行ってはくれぬか」(河野裕子)

 

昨夜、BS3で柄本佑主演で、永田さんご自身も出演されて、同じタイトルでドラマが放映されたが、本の方が、永田さんの生い立ちや親との確執、心の微妙な動きも書かれていた。

 

永田さんは現在75歳。

もう50年以上も前の結婚前の二人の恋愛や生き様や想いをまるで昨日のことのように振り返り、「私はその絶対的な愛にふさわしかったのか」「河野はほんとうに私で良かったのか」「他にもっとふさわしい選択はなかったのか」「私に満足していてくれたのか」「後悔したことはなかったのか」などと問い続けられていることに、永田さんの非凡さとロマンチストさを感じた。

 

私自身も大学生時代の自分の青春に思いを馳せた。

でも、私にとって、青春時代は遠い過去。

むしろ、そんな青春を経て結ばれた永田さんと河野さん夫妻の最期を書いた「歌に私は泣くだらう」の方が、何倍も共感と悲しみを感じて読むことができた。

もう1度「歌に私は泣くだろう」を読み返してみたくなった。

 

 

 

 

 

斗々屋に行ってきました

前々から買いに行きたいと思っていた「斗々屋」。

 

「斗々屋」は、ホームページによると、2021年7月31日にオープンした、日本初のゼロ・ウェイストのスーパーマーケット。

要するに、客が容器を持参し、量り売りをする店である。容器の貸し出しもある。

ゼロ・ウェイストとは、無駄を最小限にして「ごみゼロ」を目指す取り組み。背景には、ごみの埋め立ての限界、プラスティックごみによる海洋汚染のほか、ごみ処理で発生する温室効果ガスによる気候変動の問題がある。

プラスティックごみだけでなく、あらゆるゴミを減らそうという考え方は、とても共感できる。

 

私が子どもの頃は、八百屋さんで野菜や果物を新聞紙で包んでもらったり、豆腐屋さんで豆腐を持参した鍋に入れてもらったりしていた。上から吊された秤があって、量り売りもあった。

 

店は、河原町丸太町上る東側にある。

事務所からは徒歩圏内だが、通勤ルートではないので、これまで買いに行ったことがなかった。

今日は、斗々屋の近くに用があったので、ついでに寄ろうと決め、自宅から容器も数個持参して、訪れた。

 

旬の野菜や果物はもとより、肉、豆腐、米、惣菜、調味料まで多種多様な食材をすべて量り売りで購入できる。

品数もたくさんあり、聞き慣れない名前の食材があったりして、結構、見るだけでも楽しい。

ただ、食品をあまりグラム単位で考えたことがないので、「100グラム◯◯円」と書かれていても、どのくらいの量が100グラムになるのか、ピンと来ない。

また自然栽培の野菜やオーガニックの調味料なので、どうしても値段はお高めになる。

 

今日は、ナッツバターを109グラム購入した。

生ナッツをペースト状にしたもので、昼食の時トーストに乗せて食べてみた。砂糖が使用されていなくても、甘くて濃厚な味だった。

 

楽しくごみを減らしていくことが大切。これからも時々訪れてみたいと思う。

 

 

 

 

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