1. 2019年10月

2019年10月アーカイブ

手書きで書くこと

 
10月27日は、文字・活字文化の日。
パソコンやスマホが普及し、「最近、手書きで書くことが減って、漢字を忘れるわ」とはよく聞く話。
 
私も、仕事用の文書はすべてパソコンで作成する。
手書きよりパソコンで作成する方がずっと早くて楽だ。
でも、個人的な手紙については、急ぎの用件ではない時は、メールではなく、手書きで書くことも少なくない。
手書きの手紙をいただいた時も、それを時間をかけて書いてくれた人の思いがなんとなく感じられて嬉しい。
それにしても、消費税増税と共に、切手代も値上がり、ますます手紙を書くことが減っていくのではないかと危惧する。
 
私の字は、(丁寧に書けば)活字のような文字で、読みやすいとは言われるが、決して美しい文字ではない。
幼い頃からノートのマス目の中にきちんと収まるように書いていたからだろう。
それが、中学生で生徒会の書記をした時、ガリ版の原紙のマス目に1つ1つ文字を書いていくことに役立った。
でも、流れるような文字には憧れがある。
 
ところで、私たちが取り扱う事件で、誰が書いた文字か、その筆跡が問題となるケースがある。
遺言は、自筆証書遺言の場合には、自筆で書かなくてはならないので、筆跡が問題となることも少なくないが、それ以外の事件でも、例えば、契約書の保証人欄に名前を書いたのは誰か?などその筆跡が争われることがある。
しかし、最近では、夫婦の間でも、特に若い人の場合、「(配偶者の)筆跡がよくわかりません」と言われて驚く。
聞けば、日常のやりとりはメール、年賀状もパソコンなどで印刷・・・生活の中で、どこにも手書きの文章が存在しないのである。
大人になると、日常生活の中で、夫婦でさえ、互いの手書き文字を見ることは極端に少なくなっている。
 
歴史の史料などの場合、その内容の真偽を判断するにあたっては、誰が書いたかという筆跡も重視されてきたのではないだろうか。
今後、手書きの文字や文化はどうなっていくんだろう・・・

かぼちゃまでラグビー(!!)

 
ラグビーワールドカップにおける日本の快進撃が止まらない。
 
そんな中、先日、長野県を訪れた際に珍しい野菜をゲットした。
それは、ラグビーボールのような、かぼちゃ。
かぼちゃまで「ラグビー」!!
 
「ロロンかぼちゃ」という名前らしい。
 

 
ネットで調べると、タキイ種苗が開発したかぼちゃのようで、開発者の「ロマン」と甘みの「マロン」が名前の由来とのこと。
大きさもラグビーボールくらい。面白い。
味は、普通のかぼちゃとそれほど変わらない。
かぼちゃ煮とスープを作って食べた。
 
もう1つは、「ていざなす」。
ていざなすは、明治20年頃に長野県の田井澤さんという人が開発したもので、「田井沢なす」がなまって「ていざなす」となったとか。
 

 
写真では大きさのイメージがつかめないが、長さは30㎝もある巨大な、なす。
 
少し実が柔らかいので、半分をなすの含め煮にしたところトロトロとなってしまった。
このなすは、焼いたり炒めたりした方が良いようだ。
 
地方に行くと、京都ではなかなかお目にかかれない野菜もあるので、面白い。
 
 
 
 
 
 

10月になりました~消費税が10%に~

 
10月になりました。
 
今年も残るところ、あと3ヶ月しかありませんが、あまりにも「暑い」ので、なんだか10月のような気がしません。
8月の猛暑の時ほどの暑さではありませんが、9月に入っても毎日暑く、未だに夏の服装のままです。
今日は、あまりにも暑いので、事務所で打合せの時、クーラーも入れました。
これも温暖化の現象でしょうか。地球はどうなっていくのでしょう。
 
テレビのトップニュースは、もちろん、今日からの消費税10%UPです。
初めて消費税が導入されたのは、1989(平成元)年4月。3%でした。
導入前には大きな反対運動が起こり、デパートにも「反対」の垂れ幕がかかりました。
でも、今回は、当時ほどの反対の声は上がりませんでした。「慣れ」とは怖いものです。
 
コンビニへ行き、198円の食品を買いました。
消費税が8%(15円)ついて、合計213円でしたが、クレジット支払いにしたので、「キャッシュレス還元額」として2%分(4円)の値引きがその場でなされ、支払額は209円でした。
 
次に、京都の中小スーパー「フレスコ」へ行き、食品ばかり818円買いました。
消費税が8%(65円)ついて、合計883円でした。
こちらもカード払いとしましたので、その場での値引きはありませんが、5%のポイントがつくはずです。
 
私は、カード払いは嫌いなので、来年6月まで、必要最低限だけカードを使うことにするつもりです。
食品を腐らせない、物を大切にする・・・そんな心がけをするつもりですが、それによって人生の豊かさや心のゆとりまで削りとってしまわないよう気をつけたいと思います。
 
それにしても、キャッシュレス還元など、都会に暮らす(都会以外は利用店舗が限定される)、カードを自由自在に使いこなす高齢者以外の人しか恩恵がありません。
消費税自体が不公平な税なのに、「恩恵」までもが不公平。
多くの中小店舗や高齢消費者は悲鳴を上げています。
景気が今以上に悪化するのは目に見えています。
 
すぐに消費税廃止とまではいかないでしょうが、とにかく10%はやめるよう声を上げていきましょう。
 

 
タイトルに惹かれて読んだ。
山ガールでなく、「山小屋ガール」。
 
私は、日帰り登山でない限り、山で泊まる時には、必ず山小屋のお世話になる。
登山仲間の中には、山小屋における、あの登山者のイビキの大きさや1畳に2~3人が眠る時もある窮屈さが嫌で、テント泊を好む人もいるが、テントやマット・シュラフそして食料などをリュックに詰め込んで担いで登ることを考えると、私には無理!
ということで、必ず山小屋に泊まる。
 
山小屋で働いてみたいと思ったこともあった。
でも、夏の期間であろうと、1ヶ月いや2週間でも仕事を休むことなどできるはずもなく、結局、この年齢まで、一登山者として山小屋を利用してきた。
そんな私にとって、山小屋の働き方は興味津々である。
 
著者の吉玉サキ(よしだま さき)さんは、23歳の時に登山未経験で初めて北アルプスの山小屋でアルバイトをし、結局、トータルで10年も山小屋で働いた。
元々、作家志望だったサキさんは、山小屋を辞め、「小屋ガール通信」という山小屋のエッセイを書き、それがコンテストに入選し、まとめたのがこの本だ。
 
山小屋によって、やり方も色々だろうから、この本に書かれていることがすべての山小屋に共通するわけではないが、スタッフ目線から見た山小屋における「労働実態」や「日常生活」などが垣間見られて面白い。
 
山小屋は、山における宿泊施設だが、山小屋によって規模・収容人数や設備の状況、営業期間も異なる。
基本的には、予約がなくても、すべての登山者を受け容れる。さもないと、遭難してしまうからだ。
部屋は、予約すれば個室がある所もあるが、4~5人部屋から何十人もの大部屋。だから、イビキ攻撃が起こりうる。
水が豊富だったり、温泉が湧き出ているようなことがない限り、風呂はない。
トイレは、最近はどこも綺麗になってきた。
食事は、食堂で食べる。たいていは、ご飯と味噌汁はおかわりができる。
これは、私の「客からの目線」での山小屋の概要。
 
さて、ここからが、サキさんが紹介する山小屋スタッフの日常。
午前4時から朝食出しの準備が始まり、消灯は午後9時。
仕事内容は、
フロント:宿泊受付・売店など
厨房:食事
喫茶:飲料などの提供
設備:食材などを運ぶ・登山道整備など
そして全員で掃除
大きな山小屋であれば、役割分担があるが、小さな山小屋であれば、力仕事は男性ということになろうか。
 
食事は、夏山シーズンの週末だと、100人以上分を作る。
おかずは、業務用の冷凍食品。
最盛期には休みがないが、休暇の時には、下山するか、山歩きを楽しむ。
山小屋が閉鎖している冬の間は、何もしない人、旅に出る人、他のアルバイトをする人など様々。
 
大自然の中で働いていたら癒される?
サキさんは「私は、癒しを感じたことは1度もない」
特に、夏の山小屋は戦場。労働時間が長い上に業務はすべて立ち仕事で、精神的にも肉体的にもボロボロになる。
 
スタッフ用の風呂はある。ただし、寒い!
 
このような日常生活以外に、山小屋での楽しさや濃すぎる人間関係などもたくさん語られている。
 
やっぱり憧れるなあ。
ちなみに、小屋のスタッフの募集年齢は、多くは20代から40代までだが、中には60歳くらいまでと書かれているものもあり、ひょっとすると、まだいけるかな?と思ってしまう私でした。

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