1. ブログ マチベンの日々

ブログ マチベンの日々

軍隊を持たない国コスタリカ

昨夜(2022年11月27日)のサッカーW杯カタール大会での、日本vsコスタリカ戦は、0:1という残念な結果となった。ドイツ戦に勝利しただけに、落胆感は強い。でも、次を目指して頑張ってほしい。

 

ところで、コスタリカは、中南米にある共和制国家で、人口は約500万人。

そして私たち法律家の間では、「軍隊を持たない国」として有名である。

 

戦争をしないという平和憲法がある点では日本と同じだが、コスタリカは日本の自衛隊のような組織もないのである。

1949年から憲法で常備軍を廃止し、軍事予算をゼロにした分は、教育や医療に振り向けられた。内線という悲しい過去から、すべての軍事費用を教育に充てる方が幸せになれるという考えからだ。戦争をしないばかりか、米国の基地設置を拒否し、警察官が銃を持たないなど、徹底して平和を守っている。

更にコスタリカは、1983年に積極的永世非武装中立を宣言。近隣国の紛争終結を仲介して1987年にノーベル平和賞を受賞したオスカル・アリアス元大統領は、「無防備こそ最大の防御です」と強調している。

「侵略されない努力をずっとしてきていること」「周辺の国からも平和の国としてみとめられていること」などを理由に、国民は、戦争を仕掛けられることはないと自信を持って暮らしている。

 

同じ平和憲法を持つ日本における現政府は、今、ロシアのウクライナ侵攻などで危機感をあおり、「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有や大軍拡計画によって防衛予算を膨大化させ、それを国民に対する増税でまかなおうとしてる。そして、教育・医療・福祉など、国民にとって重要かつ基本的な政策がどんどん改悪されている。

 

私たちは、もう1度、戦争を放棄した平和憲法の持つ意味を考える必要がある。

 

 

 

 

 

「人間の証明」(森村誠一 著)の旅

田中陽希さんの日本300名山人力踏破のテレビ番組を観て、群馬県にある、まるで軍艦のような山容の荒船山(1423m、日本200名山)に登ってみたくなり、山仲間4人で11月5~7日、群馬県を旅した。

 

いつも登山計画を立ててくれるA弁護士から、11月6日荒船山下山後に、森村誠一の小説「人間の証明」の舞台の1つとなった霧積温泉(きりづみおんせん)の金湯館(きんとうかん)に泊まる計画を立てたとの連絡が来た。

 

小説「人間の証明」は、昭和52年初版で、映画やテレビドラマにもなった作品である。

作品のモチーフとなった西条八十の詩はあまりにも有名である。

 

母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?

ええ、夏碓氷から霧積へいくみちで、

渓谷に落としたあの麦藁帽子ですよ・・・

 

 

 

私も大学生の頃に読んだことがあったが、「霧積温泉の金湯館」なんて出てきたかな?とほとんど忘れている状態であった。

そこで、古い文庫本を出してきて、読み直して旅にそなえた。

さすが、森村誠一の小説は、1度読んだものでも面白い。どんどん読み進み、まる1日で読み終えた。確かに、「霧積温泉の金湯館」はストーリーの重要な舞台の1つだった。

 

「霧積温泉の金湯館」は、電車では信越線の横川駅で下車。そこから霧積までは歩くと4時間くらいはかかるらしい。

金湯館には一般車は入れないので、山の中のヘアピンカーブを何度も反復した先にある無料駐車場に車を駐車して宿の車で迎えに来てもらうか、駐車場から約30分の山道を歩いて登っていくしかない。

私たちは、神奈川のN弁護士の車に乗り、午後5時を過ぎて日もとっぷり暮れた暗闇の中のヘアピンカーブを走行し、駐車場で宿の送迎車に乗り換えた。

金湯館は山小屋の趣を残す宿だった。

 

 

霧積温泉は、古くから湯治場として知られ、明治21年の開発以後は、多数の別荘や商店などが開業し、明治の政界人・文士・外国人などが人力車で来遊したと言われ、一時期大発展したそうである。

伊藤博文が明治憲法を起草するため宿泊したことがあり、その部屋には今も泊まることができる。

作家森村誠一は、大学3年生の時、山道を歩いて金湯館までたどりついて1泊し、翌朝、鼻曲山(はなまがりやま、1654m)という山を通って浅間高原に抜けた。森村は、鼻曲山の手前で宿が用意してくれたおにぎり弁当を食べたが、その包み紙に刷られていたのが、冒頭の「麦わら帽子」の詩であった。

その詩に激しく感動した森村は、20数年後、その詩をモチーフにして代表作「人間の証明」を執筆するに至ったのであった。

 

翌日、私たちは、森村が浅間高原に抜けるために通過したという鼻曲山に登った

 

 

 

当初11月7日は妙義山(表)に登る予定であったが、旅の前日の11月4日、A弁護士から急遽「鼻曲山に変更する」という連絡が入った。

こんな機会でもない限り、鼻曲山に登ることはないから、という理由だった。

A弁護士は森村誠一と「人間の証明」の世界にどっぷりと浸りたかったに違いない。

 

霧積温泉は10月末頃が紅葉の見頃らしいが、登山口に近い登山道脇には、まるで錦絵のような美しい紅葉の樹林が広がっていた。

 

 

鼻曲山山頂では、森村と同じように、宿で作ってもらったおにぎり弁当を食べた。

そして包み紙には今でも西条八十の「麦藁帽子」の詩が印刷されていた。

 

 

次に金湯館を訪れる機会があれば、伊藤博文が明治憲法を起草した部屋に泊まり、西条八十が帽子を落とした渓谷のある場所まで行ってみようなどと話しながら、霧積温泉をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

土曜日午後10時からNHKで放映されているドラマ「一橋桐子の犯罪日記」。

毎週楽しく観ているが、今週土曜日(11月5日)でもう最終回らしい。

 

かつて恋愛ドラマのヒロインだった女優松阪慶子が、太った体格と年齢を生かし(?)、コミカルに老女「一橋桐子」を演じている。

同居していた友人が亡くなり、家賃も支払えなくなった桐子は、家賃はタダで三食付きの刑務所に入りたいと考え、様々な「犯罪」に挑んで「ムショ活」するというストーリー。

桐子のような独居老人が置かれている状況は、単にドラマの世界だけではなく、現実だ。

 

そして、生活が苦しく、刑務所に入りたくて犯罪を犯すというのも現実に存在する。

 

かつて国選の刑事事件で、万引きをした初老の男性の弁護をしたことがある。

スーパーで数百円の品物を万引きしたということで逮捕勾留され起訴された。彼には前科がいくつかあった。

彼は、仕事をクビになり、刑務所に入りたいと今回万引きをしたと語った。

 

刑事裁判では、保護観察付き執行猶予という判決だったので、生活保護という制度があることを説明し、保護観察所まで送っていった。その時は、立ち直ると約束してくれた。

しかし数年後、彼がまた万引きで検挙され裁判になったと、その時に国選弁護を担当してくれた弁護士から連絡を受けた。彼は実刑となった。

 

刑務所内の受刑者の高齢化も深刻とのこと。

これが今の日本社会の現実である。

 

 

容認できない「マイナ保険証」

政府は、2022年10月、健康保険証を2年後に廃止して、マイナンバーカードに切り替えるとの方針を発表した。

新聞各紙は、一斉に、この「マイナ保険証」は「事実上の義務化」だと報じた。

 

マイナンバーカードは、本人の申請によって交付されるもので、法律上は任意である(17条1項)。

仮に、岸田首相が言うように、カードを持たない人には健康保険証に変わる何かが出来ても、カードの有無によって医療費の金額が異なるようなことになれば、それこそ事実上の強制であり、法の下の平等にも反する。

 

このように政府が強硬的な政策をとるのは、6年かけて、そして2万円ものマイナポイントを付与するとしても、やっと5割にしか普及していないという事実が背景にある。逆に言えば、ポイントという「エサ」で釣っても、5割にしか達しなかったのである。

 

そもそもなぜ普及が進まないかを考えるべきである。

私たちの行動履歴情報などの個人情報を国に把握されたくないという意識のほかに、個人情報漏洩に対して心配や危惧する声が大きい。

政府の個人情報保護委員会が2021年度分の管理状況の報告を2022年10月にまとめたところ、約45%の自治体が業務委託をしており、マイナンバー管理の不備が目立ったという(2022年10月30日付け朝日新聞朝刊)。また、委託業務のうち20%が別の会社に再委託されていることもわかった。更に、今年6月には、委託業者が発注者とは別の自治体にデータを納品したという「重大事案」ケースも発生している。自治体が個人データを誤送付したり、第三者が閲覧できる状態にしたりしていた例もあった。

これでは国民は安心してマイナンバーカードなど作成できない。

 

マイナンバーカードが出来た当初は、秘密とすべきものとされ、保険証などのように日常的に持ち歩くことなど全く念頭に置かれていなかったはずである。

 

「マイナ保険証」など断じて容認できない。

 

 

 

 

 

 

さて、皆さんは、以下の質問に答えることができますか?

「世界中の貿易は何割が海を通っているか?」

「なぜ、ドルは世界中で使われるのか?」

「スマホで外国にメッセージを送る時、そのデータはどこを通っていくか?」

「ソ連は最強のスパイ組織があったのに、なぜ崩壊したのか?」

「経済成長とは何か?」

「核ミサイルはどこにあるのか?」

「なぜ、アフリカは貧しいのか」・・・

 

京都在住の料理研究家の大原千鶴さんが、2022年9月16日付け京都新聞夕刊の「現代のことば」で「13歳からの地政学」という本について書かれていた。

なんでもベストセラーになっているようで、確かに、書店に行くと平積みされており、興味を持ったので買って読んでみた。

 

私にとっては、「地政学」という学問は耳慣れない言葉だった。

ネットで調べてみると、「国際政治を考察するにあたって、その地理的条件を重視する学問」とあった。大学では教えていないが、最近、「地政学」の本は流行になっているらしい。

 

高校1年生の兄「大樹」と中学1年生の妹「杏」が、アンティークショップの店主「カイゾク」から、夏休みの7日間だけ地政学についての話を聞き、最終日にカイゾクの出す問題に答えられたら、アメリカ歴代大統領が使っていたと同じ地球儀をくれる、という小説仕立てのストーリー。

 

タイトルのとおり子ども向けに書かれてあるので、世界で起こっている様々な出来事や情勢などについて、とてもわかりやすく書かれていた。

国際政治に不勉強な私にも、「なるほど」と思ったことがたくさんあった。

 

そして、7日間の勉強の終盤には、

差別やいじめ、争いをなくすには、好奇心と勇気をもって自分と違うタイプの人と交流する。それによって、自分のかたよった考え方や、知らないことを減らしていく。自分と見た目や育ちが違う人たちへの興味を持ち、敬意を持つ。

このような姿勢が大切であることを「カイゾク」は語る。

 

この本はロシアのウクライナ侵攻が始まる前に書かれている。

ウクライナ戦争が始まって以降、自民党は、敵のミサイル拠点などを攻撃する「敵基地攻撃能力」を言い換えた「反撃能力」を自衛隊が保有するよう政府に提言し、岸田内閣もこれに前向きという。

しかし、この本を読んで、戦争をなくすには、粘り強い対話と外交努力が必要であることをあらためて強く感じた。

それと、地球儀は、小学生の時に学校で作ったことがあったが、もう1度欲しいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京セラ美術館「昭和美術会展」へ

台風15号の影響か、雨が降る中、京セラ美術館へ。

「第46回 昭和美術会展」を見に。

 

 

友人である内野光子さんが出展され、しかも、会友奨励賞という賞を受賞。

 

これが内野さんの作品「祈りは空へ」。

 

 

ドイツの街とのこと。塔と雲と街並みがとてもマッチして、静けさが伝わってくる。

この絵は、水彩画や油絵ではなく、日本画とのこと。

 

内野さんは、仕事を退職してから絵の学校などに行って学ばれた。

いくつになっても、努力すれば、才能は開花するんやなあ。

 

いまだに現金払いはなぜ?

2022年9月15日付け毎日新聞夕刊の「発言小町」の欄に、「いまだに現金払いの人なぜ」というテーマで様々な人の発言が掲載されていた。

 

掲載されていた「発言」は、

・単純にお金が好き

・スマホに頼ることに不安がある

・友人と精算する場合、現金の方が簡単

・子どもの学校関係などで細かいお金が必要

・家族に使い道を知られたくない

・クレジットカードは暗証番号や使った金額を管理する必要があり、不正利用にも警戒。

などなど。

 

何を隠そう、私も基本的には現金払い派。

アナログ人間やからね。

不正利用や通信障害、ハッキングも恐い。

 

現金払いとは関係ないが、7月に登山ツアー(現地集合、現地解散)に参加した時の帰りのこと。山頂で、駅に着くのが遅くなることが予想され、下山後、予定されていた時間に合わせた電車に乗れないことが判明した。しかし、その日、あのKDDIの通信障害が発生しており、auで帰りの切符を予約していた人たちはスマホで時間変更することができなかった。

(もちろん私は帰りの電車の切符の予約はしていなかった)

スマホだけに頼っていると、こんなことも起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハリオ製土鍋で、ツヤツヤつやごはん

これまで炊飯器でしか、ごはんを炊いたことがなかった。

ずっと以前から土鍋でごはんを炊いてみたいと思ってはいた。

でも炊飯器であれば、スイッチをいれさえすれば音で炊き上がりを教えてくれるが、土鍋だと火加減が難しく、ずっとコンロの側についていなくてはならないのではないかなどと思い、なかなか変えることができなかった。

 

今年初め、スキーツアーに参加した時、たまたま同室になった女性がハリオ製の土鍋を使っていてごはんがとても美味しく炊けると教えてくれた。

それを聞いた後も、どの土鍋がいいか調べたりして、なかなか購入には至らなかったが、今月、とうとう、思い切って、そのハリオ製土鍋(1~2合炊き)を購入した。

「フタがガラスのご飯釜」で、土鍋部分は蓄熱性の高い萬古焼、ふたは耐熱ガラス製で、ブクブクと泡を立ててお米を炊いている様子が見えるようになっている。

 

土鍋の内側に1合と2合の水の線も入っている。

使い方は簡単。

気に入ったのは火加減が不要なこと。中火で7~15分で、笛吹きやかんの笛のような音がする(はず)。ただ、説明書に「音が鳴らない場合もある」と書いてあり、私が買った物はやかんほど大きな音はしないが、かすかに音が鳴る。

音が鳴り始めて更に1分炊いて、火を止める。

蒸らしは15分。

こげもなく、ムラなくふっくらツヤツヤの炊きたてごはんが出来上がっている。

もちろん味も申し分なし。

 

食も一層進む。「土鍋でごはん」はオススメである。

 

 

 

 

 

 

 

 

兵庫県の緩和ケア医関本剛医師のことは、当ブログでこれまで2回書かせてもらった(2021年5月3日付けと2022年5月11日付け)。

 

私は、2021年5月3日兵庫県弁護士会が主催した憲法記念日記念行事で、関本医師の講演をZOOMで聴いた。

そして、本年4月、45歳の若さで亡くなられたことを知った。

 

yahooニュースで、今、関本医師の葬儀で流された、ご本人の「別れのあいさつ」をYOUTUBEで見ることがこでることを知った。既に200万回再生されているとのこと。

 

肺がんの脳転移がわかったのが2019年10月7日。その約1年後の2020年10月10日に撮影されたのが「別れのあいさつ」で、通夜や葬儀でこの映像が流されたという。

静かに、そして淡々と語っておられるが、死を覚悟し、最期の最期まできちんと準備をされているのは、なんと強い精神力だろう。

人柄が偲ばれる映像だった。

 

 

 

 

 

 

 

2022年9月8日と9日の2日間にわたって、京都弁護士会では、法律相談委託団体担当者の研修会が開催されました。

 

主に、京都府下の各市、京都市内の区役所、各市の男女共同参画センターなど行政関係の法律相談担当窓口の職員が対象の研修会です。

 

弁護士会は、週に1回あるいは月に1回など、弁護士を自治体などに派遣して無料法律相談を行っていますが、弁護士が行政の窓口に常駐しているわけではありませんので、日々の対応は相談担当窓口の職員の方になります。

府市民から日々寄せられる相談に対応するだけでなく、それが行政が対応すべき相談なのか、法律相談なのか、他の専門機関に委ねるべき相談なのかなどを振り分けも求められ、大変な仕事だと思います。

 

今回、弁護士会が行った研修の講義は、1日目は、民事法律扶助制度(いわゆる法テラス)、相隣関係に関する問題、多重債務に関する問題の3講義で、2日目は、離婚に関する問題でした。

 

私は、「離婚に関する問題」の講義を担当しました。

大半の参加者はオンライン配信による参加だったので、反応はよくわかりませんでしたが、会場に直接来られた方は熱心に聞いてくださいました。

 

私は、自治体の男女共同参画センターの女性相談を担当することが多いのですが、担当者の方々が法律相談の予約を受ける際に、相談者に心の悩みなどがあるような場合などには、時間をかけて話を聞いて、それに応じた対応をされています。

また、弁護士が相談日に赴いても予約が入っていない時間帯もあります。そんな空き時間があるような場合には、職員の方から担当されている事案の法律的なアドバイスを求められることもあります。熱心に勉強されていると思います。

 

職員の皆さんは、弁護士が法律相談日にやって来たら、もっと気軽に声をかけて、日頃の疑問を尋ねてほしいと思います。

 

 

 

「時計」考

今朝(2022年9月9日)の京都新聞朝刊1面と13面にこんな記事が載っていた。

「高級時計人気 ”バブル越え”」

なんでも、京都市内の百貨店で高級腕時計の人気が過熱し、バブル期を越える売り上げが続く店舗もあり、300万~500万円の製品がよく売れているとのこと。

 

このような高級時計を買い求める人は、時計は時間を確認するためではなく、ファッションやアクセサリーの一部なんだろう。

「経済格差の象徴そのものや」と思った。

 

私が腕時計を使わなくなったのは、いつ頃からだろう。

結構、時間には正確な性格なのだが、次第に腕に時計を装着している時の感覚が嫌いになり、電池が切れたことを機に、時間は携帯電話で確認するようになった。

事務所や自宅では壁の時計や置き時計で時間を確認できるし、法廷にも時計はある。

たまに携帯電話を携帯し忘れて、しまった!と思うことはあるが・・・

 

そう言えば、以前、利用者の少ない駅などで、時計を撤去する作業をJR東日本が進めているという新聞記事を読んだことがあった(2022年5月29日付け毎日新聞朝刊)。

管内全体の約3割にあたる約500駅を対象とし、10年程度で撤去する計画という。経費節減が理由。年間3億円程度の節約効果があるらしい。

しかし、「消えた時計」は地域に波紋を広げており、市議会が再設置を求めて決議したりJRに見直しを要請しているところもある。

 

時間を確認するため、携帯電話やスマホをいちいち取り出し確認するのは面倒。荷物が多ければなおさらだ。それらを持っていない子どもたちや老人もいる。

電車の発着は時間が命。

駅の時計だけは撤去しないでほしい。

 

 

 

 

 

 

宇野碧作「レペゼン母」を読んで

誕生日に、中学時代の友人Mちゃんから、本が送られてきた。

それが、宇野碧(うの あおい)作「レペゼン母」。

なんでも、作者の碧さんは、Mちゃんの高校時代の友人(和歌山在住)の娘さんとのこと。

この作品は、第16回小説現代長編新人賞を受賞している。

 

物語の軸は、ヒップホップ。主人公は深見明子という64歳のおかん。

ヒップホップと言っても、ダンスの方ではなく、ラッパー同士が即興のラップで相手を「ディス」り合う、つまり罵倒し合う、ラップバトルで、MCバトルともいう。

ダンス好きな私は、50代の頃5年ほど、ストリートダンスを習ったことがあり、そこで初めてダンスバトルという「試合」があることを知ったが、ラップバトルというものもあることをこの小説で初めて知った。

 

「レペゼン」という言葉もわからなかった。

ネットで検索すると、「represent」(代表する)の略で、ヒップホップ用語。「俺は京都を代表してここにきた」「俺は京都を仕切っている」というように使うらしい。

 

ストーリーは・・・

明子は夫を亡くし、1人で和歌山で梅農家を営む64歳。

息子の雄大は、家を飛び出し3年以上行方不明のままで音信不通。明子は、息子の再婚相手沙羅と二人暮らし。沙羅はMCバトルに命をかけており、明子も練習につきあったりしていた。

そんな折り、雄大が大麻取締法違反で逮捕とされたとの連絡が入る。面会に言った明子に対し、雄大はMCバトルの香川代表になったので保釈金を出してほしいとあつかましい要求をする。

拒否した明子だったが、考えが変わり、明子も特別枠で雄大が出場する同じバトルに出場することに。

母と息子の対戦はいかに・・・

 

64歳でMCバトルに出場するおかんなんて、とても素敵。

きっと、碧さんの母親も明子に似たような人なんやろうな、と思わず想像してしまった。

MCバトルというなじみのない世界が描かれていたが、親の気持ち・子どもの気持ちのスレ違い、親子・家族とは何か、言葉で語ることの大切さ、そしてジェンダー平等などを考えさせる、とても面白い作品だった。

 

八経ガ岳で遭難の女性2人、9日ぶりに救助

この夏、各地の山での遭難のニュースがいくつも報道されているが、八経ガ岳(はっきょうがたけ。奈良県)で女性2人が遭難したのもその1つ。

 

八経ガ岳(1915m)は、奈良県天川村にある山で、日本百名山の1つ。奈良県及び近畿地方の最高峰である。私もこれまで2度(2005年と2022年)登ったことがある。

 

愛知県の61歳と69歳の女性2人は、2022年8月4日、弥山(みせん)小屋で宿泊した後、翌5日に八経ガ岳に登り下山する予定だったが、予約していた宿に来なかったため、捜索されていた。

2人は、山に流れる水を飲み、非常食で空腹をしのぎ、8月14日、9日ぶりに無事、救出された。

 

今のところ、詳細は不明だが、原因は道迷いだろう。

年齢も同年代だし、他人事とは思われない。さぞかし心細く恐怖も感じたことだろうが、想像するに、おそらく二人は登山経験が豊富で、体力を消耗しない工夫をしていたのではないかと思われる。

9日間も生き延び、救出されて、本当に良かったと思う。

 

私も、今年の7月中旬、弥山と八経ガ岳に登った(日帰り)。

八経ガ岳には、オオヤマレンゲという、ここでしか見られない花が6~7月の梅雨の時期に咲くので、その花をどうしても見たく思い、雨が降るかもしれないことを覚悟で行って来た。

あいにく西口登山口へ通じる行者還トンネルが通行止めとなっており、東口登山口からは、1時間半程、余分に登らなければならない羽目となった。

 

西口登山口方面への分岐までは、ひたすら急登の登り。

そこから少しなだらかになるが、弥山小屋直下からはまた急な登りとなる。小屋へ向かう階段状の登山道辺りで雨も降り出した。

やっと弥山小屋に到着。

 

 

弥山小屋から八経ガ岳までは、往復約1時間位。

その登山道脇にオオヤマレンゲの群生地があるはず・・・だった。

しかし、オオヤマレンゲの群生地には、鹿などの動物からの防護金網がはってあったが、なんと咲いていたのは、わずか3輪。おそらく鹿などに食べられてしまったのだろう。

 

 

でも、3輪でも見られて良かった!苦労して登って来た甲斐があった。

全行程約7時間半。こんなに長く歩いたのは久しぶりかも。

 

 

 

「満洲」へのこだわり

現在の中国東北部に旧満州国が建国されて今年で90年がたつという。

戦前、日本の植民地だった旧満洲・・・

 

私には「満洲」に対して特別な思いがある。

 

2021年5月29日付けブログでも書いたように、私の父は、旧満洲で1924(大正13)年に生まれた。父の除籍謄本には、南満洲市が出生地として記載されている。

父は63歳で亡くなったが、生前、満洲での生活のことを多く語ることはなかった。

会ったことのない私の祖父(父の父)は満鉄の社員であったこと、父は学生時代ラグビーをしていたこと、そして数枚の家族写真を見せてくれただけ。

ただ、父が亡くなる前に病床で、旧満洲の地をもう1度訪れてみたかったと言ったことだけが私の記憶に鮮明に残っている。

 

敗戦後の引き揚げの時の壮絶さや悲惨さなどは、父の死後に書物で読んだり、映像で観たりしたが、父はどのようにして引き揚げてきたのだろう、なぜ父は引き揚げ時のことを語らなかったのだろう。そして、成人になった私はなぜ父に満洲のことをもっと尋ねなかったのだろう、その思いがずっといまだに私の胸につっかえている。

 

2022年8月12日付け毎日新聞夕刊には、「旧満州国引き揚げ体験者が語る平和」というタイトルで、山田洋次さん(映画監督)、孫崎享さん(元外交官)、澤地久枝さん(作家)という3人の引き揚げ体験者が戦禍と戦後を語り合うという特集が掲載された。

 

澤地さんは、引き揚げの旅は人生のどん底と言い、父親が満鉄の技師だった山田さんは幼い頃はいい生活だったが、終戦から引き揚げまでは1年半以上かかったという。

また、満洲がふるさととは思えないが、引き揚げた後の日本の土地にも溶け込めない。

そして、最後に3人が平和を築くために必要なこととして語るのは、「憲法9条を持つ日本は停戦の提案をする中心に立てる国」、「命は失われたら取り戻せない。戦争は絶対にしてはいけない。軍隊を持たない、戦争をしないという憲法の本来の意味に立ち返るべき」。

 

1945年8月15日の終戦時、約155万人の日本人が旧満洲におり、このうち約105万人が「ころ島」(現・中国遼寧省南西部)で引き揚げ船に乗船したが、その様子を描いた絵画「一九四六」(王希奇氏作)の展示会が国内各地を巡回中とのこと。

兵庫県立原田の森ギャラリー(神戸市灘区)で、2022年8月31日~9月4日開催。

是非、見に行きたいと思う。

 

 

 

 

 

 

朝ドラ「ちむどんどん」の中の弁護士

NHKの朝ドラ「ちむどんどん」は、相変わらずネット上の評判が悪い。

私も「面白くないなあ」とか「こんなん、ありえん!」などと思いつつ、そういうことが話題となるということは、私も含めて皆、面白くなくても観てるってことやね(笑)。

 

さて、先週の「ちむどんどん」は、主人公暢子が働くレストラン「フォンターナ」に反社会勢力が来て、様々なひどい嫌がらせを繰り返した。

オーナー房子は弁護士に相談したが、弁護士は「明らかな恐喝行為や暴力行為が認められない限り、警察に通報しても経過観察になるんじゃないか」と言ったとのこと。あきさみよー!

ドラマの中のような嫌がらせ行為であれば、明らかな業務妨害で、今なら、弁護士もそして警察も動くに違いない。

 

「これは、弁護士に対して誤解されるような描き方だ!」と怒っている弁護士もいるらしい(みんな、やっぱり朝ドラ観てるんや)。

 

ただ、今とは時代が違う。

例えば、サラ金被害が激しかった時代、サラ金業者が取り立てのため自宅に押しかけたり、玄関に張り紙を貼ったりしても、警察は「民事不介入」として動いてくれなかった。

弁護士は、悪質な業者に対しては、裁判所に取り立て禁止の仮処分等を申し立てたりして、業者に対抗したりした。

その後しばらくして、弁護士会と警察とが民事暴力被害者救済のため連携を取るようになり、現在の民事暴力被害者救済センター設立となった。

「ちむどんどん」の当時、房子に「経過観察」と言う弁護士がいても不思議ではないと思う。

 

ドラマでは、結局、沖縄県人会の会長三郎が、反社会勢力のボス権田をシベリア出兵当時世話をした上司だったということで、水戸黄門的な解決となって、またまた、がっかり・・・だった。

 

 

 

大文字山(火床)でラジオ体操

通常、夏には近くの低山(大文字山・比叡山など)に登らない。

理由は簡単。低い山はただただ暑いからである。日本百名山の1つである伊吹山(1377m)ですら、夏に登った時には、暑さを避け、夜間にヘッドランプをつけて登った。

 

ところが、昨年、登山靴が2足とも壊れてしまい、8月に日本アルプスを歩く予定のため、7月に高山用の新しい登山靴を購入した(これまではずっとマインドルだったが、今回はローバ)。

 

 

とりあえず、アルプスに行く前に、「靴慣らし」をしなければならない

そこで、7月31日(日)早朝、大文字山の火床(340m)まで新しい登山靴で登ることにした。

 

市バスの時刻を調べると、河原町丸太町のバス停午前6時22分発がある。自宅を午前6時に出発。

銀閣寺の登山口に到着したのが、午前6時50分。ここまでで、もう汗びっしょり。

 

 

登山口から火床まで、快調なら約20分で登れるところ、早朝なのに、もう暑くて暑くて、階段で何度も立ち止まって息を整えながら登り、約30分かかった。

 

今日は、火床までと決めていたので、ここで、ゆっくり朝食。コンビニで買ってきたパンを食べる。見はらしは抜群。愛宕山や遠く大阪のあべのハルカスも見える。

 

 

しばらくすると、火床に登って来た高齢者5~6人のグループが、ここでラジオ体操をすると言う。私も加わることに。今朝はテレビ体操前に家を出てきたので、ちょうどいい。ちゃんとラジオも持参されていた。

 

 

後から聞くと、毎週日曜の午前8時前に火床まで登って来て、ラジオ体操をするとのこと。

早朝に大文字山に登ったことがなかったので、こんな大文字山グループもあって、面白い。80歳近い高齢者のオジチャンなのに、皆、元気、元気。

 

これからも参加しようかな・・・

 

 

「再審 法改正実現を」京都弁護士会パレード

7月26日夕方、京都弁護士会は、弁護士や事務員さん、市民の方々と一緒に、パレードを行いました。コロナのため、パレードは3年ぶり。

刑事事件で有罪判決が確定した裁判をやり直す「再審」の法改正や弁護人の取り調べ立ち会いを訴えて、京都弁護士会館前から堀川御池まで約2キロを行進しました。

夕方とは言え、まだまだ暑さが残る中でした。

 

パレードの先頭には、京都弁護士会の鈴木治一会長のほか、再審無罪となった元看護助手の西山美香さんも参加されました。

また、ABC放送の岩本計介アナウンサーも取材に来られていました。

 

 

 

当事務所の金杉美和副会長は、猛暑の中を、浴衣で参加。

勇ましく(?)、ハンドマイクを手に、シュプレヒコールの指揮を取っていました。

 

 

いやあ、それにしても、ムチャクチャ暑かった・・・汗びっしょりになりました。

 

 

「ちょこっと京都に住んでみた」

テレビ大阪で毎週水曜午前0時から放映されている「ちょこっと京都に住んでみた」。

テレビ大阪40周年記念とのこと。これまで第3回まで放映された。

でも、関西だけでなく、先日、名古屋の友人も「観てる」と言っていたので、中部でも放映されているのだろう。

 

放映時間が遅いので、録画して観ている。

これがなかなか面白い。

東京の会社をストレスのため退職した佳奈(27歳。木村文乃)は、ケガをした大伯父(近藤正臣)の住む京都へ。そして、大伯父のお使いや友人らと、自転車で京都のあちこちをめぐる。

ドラマなのだが、出てくる店や店主は俳優ではなく、実在の店と人。

ドラマ仕立ての中で、長年、京都に住んでいても知らない店や場所が登場する。

また、知っている店が登場すると、なんだか嬉しくなる。

 

第3回に登場したのは、「辻和金網」さん(京都市中京区堺町通夷川下る)。

ご近所さん。

 

 

金網を手作業で編んで、ざるなどを作って販売されている。

ドラマでは、トースト用の網とコーヒー用の網が紹介されていた。

ガラス張りの店内をガラス越にのぞくと、いつも店主が左端に座って、作業をされている。

 

 

店の玄関。ドラマのポスターが貼ってある。

 

 

このドラマによって、京都の街歩きがいっそう楽しくなりそう・・・

3年ぶりの祇園祭(2022)

京都の夏の風物詩「祇園祭」は、コロナ禍のため、昨年・一昨年と中止となり、今年は3年ぶりに開催された。

3年ぶりの開催とは言え、わざわざ人混みの中に出掛けるつもりはなかった。

しかし、山鉾巡行が前祭も後祭もどちらも日曜日で、なぜか偶然、買い物に出掛けた折りに、たまたま、烏丸御池近くで、山鉾巡行の最後の2基にでくわした。これも京都に住んでいる特典やね。

 

(前祭の巡行:7月17日)

 

 

 

(後祭の巡行:7月24日)

前祭とは巡行の方向が逆。知らなかった。

 

 

 

さあ、祇園祭も終わった。

例年であれば、祇園祭が終わると、本格的な夏が到来する。今日も暑い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フルーツ&ソープカービング教室作品展

元依頼者のYさんから、久しぶりに葉書をいただいた。フルーツ&ソープカービング教室作品展(主宰 佐藤朋子さん)のご案内。

早速、Yさんに電話をかけ、7月9日(土)の夕方、見に行かせてもらうことにした。

 

9日は午後2時半過ぎ頃から、すごい雷雨。約束の時間に行かれないかも?と思ったが、ギリギリの時間に運良く雨が上がった。

 

フルーツ&ソープカービングは、タイ王国伝統の技で、小さなナイフ1本で、果物や野菜・石鹸に華やかな彫刻を施すというものである。

Yさんも2年程前から習っているとのこと。

 

これまで、色んな「技」の世界を見聞きし、時には体験もしてきたが、このフルーツ&ソープカービングも間違いなくその1つである。

 

これは、フルーツカービング。「すいか」に描かれている。「すいか」の大きさは小玉すいか位かな。

均等に模様を彫り込んでいくことが難しそう・・・

 

 

 

 

 

 

以下は、Yさんの作品のソープカービング。ソープの大きさは、化粧石鹸と同じくらい。ソープカービング用の石鹸が販売されているとのこと。

こちらも細かい。

 

 

 

 

人間の技はすごい。楽しいひとときだった。

 

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