1. ブログ マチベンの日々

ブログ マチベンの日々

先日、朝ドラ通のA弁護士から「ドラマ『虎と翼』に出てくる東京地裁は、どこかわかる?」と聞かれ、私もどこで撮影しているのかな?と気になっていたので、教えてもらった。

 

現在の名古屋市市政資料館とのこと。

 

そんな折り、ドラマの「東京地裁」のロケ地のことが2024年4月22日付け毎日新聞夕刊1面で大きく取り上げられていた。

記事によると、名古屋市市政資料館は、1922(昭和11)~79(昭和54)年までは名古屋高裁・地裁として実際に使われていた。

そして「虎と翼」のモデル三淵嘉子さんも女性初の裁判官として1952(昭和27)~56(昭和31)年まで当時の名古屋地裁で勤務していた。

 

ちなみに、ドラマの大学校舎は市役所本庁舎が活用されているとのこと。

 

名古屋市市政資料館には行ったことがない。公開されており入館料は無料とのこと。

名古屋に行く機会があれば、寄ってみるかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年4月から始まったNHK朝ドラ「虎に翼」は、日本初の女性弁護士の一人である三淵嘉子さん(1914~1984年)をモデルにしている。

昨年秋の日本弁護士連合会の人権シンポジュウムでも紹介され、普段、朝ドラはあまり観ないという弁護士も、今回は観ている人が多いようだ。

私もビデオに録画したりして毎日観ている。そこで、弁護士という仕事に携わっている者として、ドラマをより楽しんでいただくため、ドラマの場面で気がついたことについてこのブログで少し補足していこうかなと思っている。

 

「あまちゃん」の「じぇじぇじぇ」のように、主人公の猪爪寅子(いのつめともこ)が頻繁に発する言葉は「はて?」。その言葉に象徴されるとおり、当時は女性の1番の幸せが結婚であり、女性が法的には「無能力者」として扱われていた時代であった。

 

ドラマ第2週の中で、大学女子部法科の学生となった寅子や同級生らが裁判を傍聴しに行った場面があった。

別訴で離婚裁判が係属中の妻が、夫に対し、母の形見の着物等の引渡を求めた裁判。当時の法律では妻の財産も夫が管理するとなっており、夫側は離婚がまだ成立していないのだから返還しないと主張した。

判決は、妻の勝訴。夫が妻の財産を管理することを規定しているのは、夫婦生活の平和の維持や妻の財産の保護が目的であると説明。その上で、夫婦が破綻している状況で、妻の形見の品や日常生活に必要な品の返還請求を夫が拒絶することは「権利の濫用」であると判断した。

 

この「権利の濫用」については、現在では、民法1条3項に「権利の濫用は、これを許さない」と定めがある。

 

実は、旧民法下、わが国では、既に明治34年に大審院(今の最高裁判所にあたる)が「権利の濫用」を認めた判決を下している。

事案は、家の長である「戸主」が家族に対し居所を指定し、家族がその命令に従わなければ離籍することができるという法律(旧民法749条)の下で、戸主が、子どもと一緒に都会に住む未亡人の嫁に対し、田舎の自分と一緒に住めと言う。嫁が従わないと離籍され、子の親権を失い、遺族扶助料ももらえなくなる。

これに対し、大審院は、戸主権の濫用であって離籍は効果を生じないと判示したのであった。

しかし、その後も同様の事例が多かったので、昭和16年に民法が改正され、戸主が離籍するのはあらかじめ裁判所の許可が必要とされたようである。

 

このように、法律というのは、現在もそうですが、単に書かれた言葉をそのままあてはめるのではなく、立法理由や法の趣旨あるいは時代の変化などによって解釈が変わることもあるのです。

 

 

新入社員の服装

2024年4月2日付け毎日新聞夕刊で、日立製作所が入社式でのドレスコード(服装規定)を自由にしたものの、大半の新入社員は、黒やグレー、紺色のスーツ姿だったという記事が掲載されていた。

 

新入社員が黒色や紺色のリクルートスーツを着用し始めたのは、いつ頃からなんだろう。

なぜ、皆、一様にリクルートスーツを着始めたんだろう。

法曹界でも、おそらく10年以上前から、司法修習生や新人弁護士は、皆、一様にリクルートスーツ姿だ。

私が司法修習生になった、もう40数年前の当時の女性修習生の集合写真を見ると、皆、カラフルな色のスーツやワンピースなどの装いで写っている。

だから、リクルートスーツは余計に違和感を覚える。司法研修所から服装について何か指示されているのだろうか。

 

個性や多様性が尊重される現代社会。

新入社員ももっと自由な服装でいいのではないかしらね。

司法修習生も、せめて法律事務所での弁護修習の時くらい、リクルートスーツでない服装で来ていいからね。

 

 

 

映画「ゴジラー1.0」を観て来ました

幼い頃に、怪獣映画を劇場に観に連れて行ってもらったことはあるが、「ゴジラ」映画については、これまで何作も作られているようだが、おそらくテレビでしか観たことがなかった。

 

今回の「ゴジラ-1.0」も、昨年11月から公開されていたようだが、およそ劇場に出向いて観るつもりはなかった。

しかし、アジアで初めてアカデミー賞の視覚効果賞を受賞し、その制作費がハリウッド映画の1/10~1/20だったことを知って、すぐに、絶対に、劇場の大画面で観ようと決めた。

 

全く予備知識なしで観た。

時代設定が敗戦直後の日本で、朝ドラ「らんまん」の夫婦役2人の俳優が登場したのも意外だったが、やはりゴジラ登場場面等の迫力には圧倒された。

 

あとでネットで映画評を読むと、「シン・ゴジラ」の方が良かったという意見もあったので、再度、テレビで「シン・ゴジラ」も観た。でも、ゴジラのリアルさは「-1.0」の方が格段に上だったし、「シン・ゴジラ」は政府側や自衛隊とゴジラとの闘いが中心だったのに比べ、「-1.0」は民間人が中心の人間ドラマになっていたことがより感動的だった。

 

いやあ、観に行って良かった!面白かった!

 

今朝の京都市内

もう3月下旬なのに、早朝、雪が降っていて、ビックリです。

 

 

 

 

 

 

書店が好き、紙の本が好き

また1つ書店がなくなる・・・2024年3月15日付け京都新聞朝刊には、1968年に創業し、ラクト開業に併せてオープンした「山科書店ラクト店」が3月31日で閉店するとの報道が掲載されていた。

 

2022年調査で、書店のない町村は、全国で47%、2023年1~10月は550店が閉店したという。

近年は、書店に足を運ばなくても、ネットで注文すればスピーディに本が届き、また電子書籍はスマホでも読むことができ、更には、朗読してくれるというオーディオブックもある。

書店が閉店に追い込まれるはずだが、なんとも寂しい。

 

それでも、私は書店が好きで、紙の本が好きである。

 

街を歩いて書店を見つけると、必ずと言っていいほど立ち寄る。

さまざまなジャンルの本があるので、興味があるものを見つければ立ち読みもできる。また、読むか読まないか迷うような本は目次や内容をペラペラ眺めないと判断できないこともある。書店で見つけて「面白そう」と思って購入することもある。

書店の中をグルグル回って過ごす時間は、私にとってはささやかな幸福な時間だ。

 

紙の本については、数ヶ月前に読んだ「世界でいちばん透きとおった物語」のように絶対に紙の本でなければ読めない、紙の本だから面白いものもある。

 

滋賀県在住の直木賞作家今村翔吾さんが全国各地の書店を応援行脚されている。

私も書店を応援していきたい。

 

 

 

 

 

 

レターパックの追跡シールを剥がし忘れた!

最近は、普通郵便の土曜配達がなくなり、普通郵便の到着に結構、時間がかかる。

それに引き換え、レターパックは、値段は高めだが、土曜日でも配達があり、番号によって到着の確認もでき、重要書類を送る場合には便利である。

 

先週、青のレターパックを郵便ポストに投函した際、追跡番号が書いてあるシールをはがすのを忘れてしまった。投函後すぐに気がつき、その郵便ポストのある特定郵便局に申し出たが、ポスト自体を管理していないので、直接、集配局である中京郵便局に連絡してということだった。

 

事務所に帰って、事務員さんたちにそのことを話すと、「追跡できないだけで、大丈夫ですよ」と言われた。

最初は「大丈夫よね」と思ったが、割と心配性の私は、次第に不安になってきた。

それで思い切って、中京郵便局に電話をしてみた。

 

担当の方が丁寧に応対してくれた。

担当者からは、差出人の名前、宛て先、投函ポストの場所、投函時間を尋ねられ、集荷が帰って来たら番号を調べて電話すると言われた。

約2時間後、担当者の方から電話があり、私がはがし忘れたシールの番号を教えてもらうことができた。

 

もしシールをはがし忘れた時には、参考にしてくださいね。

 

 

 

 

 

 

NHKBS1ドラマ「舟を編む」が面白い

先日、同期の元裁判官や京都新聞社を退職した知人らと夕食を共にした時、現在、NHKBS1で放映中のドラマ「舟を編む」が「イイ!」という話題が出た。

 

辞書作りの話ということだったが、私は、全く知らなかったので、2月25日の第3話を観た。

いやあ~ホント、実に面白く、興味深い。

 

原作は、直木賞作家三浦しおんの小説で、2012年に本屋大賞に選ばれている。

また、翌2013年には松田龍平主演で映画化もされており、日本アカデミー賞6部門を受賞している。

更にアニメにもなっているという。

 

「辞書は言葉の大海を渡るための舟」

10年以上という途方もない年月と情熱をかけて「大渡海」という1冊の辞書を作る編集者の人間模様を描く。

 

実は、私は、先日、持っていた2000年代初めに出版された辞書「広辞苑」を捨てたばかりだった。最近はネットで簡単に用語の検索もできるので捨ててしまったのであるが、1冊の辞書を作るのに、どのような語釈にするのか、どのような新しい言葉を入れるのか等々、想像を絶するような考量や作業を経て編集・出版されていることをあらためて認識した。

 

皆さんは、「右」とは?「北」とは?、あるいは「恋愛」とは?って、わかりやすく説明できますか?

 

今回、初めてテレビドラマ化されたとのことで、あと7話(全10話)続く。

 

映画の方は、友人宅のテレビで見せてもらった。

原作の小説も読みたい。

 

そして何より新しい辞書を買ってみようと思った。

 

 

 

 

 

昨日2月9日が日本弁護士連合会の会長選挙だった。

そして今朝の朝刊各紙では、日弁連に初の女性会長が誕生したと一斉に報道された。

 

1949年設立以来、日弁連で初めて女性会長が誕生したことは、遅きに失した感もあるが、間違いなく長い歴史の中で特筆すべきことである。また、法曹三者(弁護士・検察官・裁判官)においても女性がトップに立つのは初めてである。

 

昨年11月16日、渕上さんが自身の政策を訴えに来京された折り、私も政策を聴く会に参加し、初めてお目にかかった。

その時は、勿論まだ能登半島地震は発生していなかったが、阪神大震災や東日本大震災などの大規模地震の際に弁護士を現地派遣し被災者に対する相談窓口を設置したりしたことなどの経験を語られた。その意味で、今後、弁護士が能登半島大地震に関わっていく先頭に立たれることだろうと思う。 

また、日弁連会長として掲げる目標の1つが選択的夫婦別姓制度だ。一部の保守国会議員の根強い反対によって制度がいつまでも変わらないが、是非とも実現したい。

 

折しも、2024年春から放映されるNHKの朝ドラ「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子さんがモデルである。

私たち女性弁護士が男女共同参画の大きな牽引役を果たすことができれば、と思う。

 

 

 

 

2023年3月3日と同月13日の2回、当ブログで映画「生きる」をご紹介しました

先日、この映画が第78回毎日映画コンクールでドキュメンタリー映画賞を受賞したという嬉しい知らせが、同期の友人で、この映画にも登場している仙台の吉岡弁護士からメールにより報告がありました。

 

映画「生きる」は、2011年3月11日東日本大震災が発生した日に、宮城県石巻市大川小学校の児童74名がすぐ側に裏山があったにもかかわらず校庭で約51分待たされた挙げ句、70名の命が失われ、4名の児童が行方不明となった事件の、裁判を闘った遺族らのドキュメンタリーです。なぜ、子どもたちは死ななければならなかったのか・・・親らと代理人弁護士2人の姿を追いました。

 

京都では、2023年3月上映されました。

 

毎日映画コンクールの選考委員からは、「記録に残された息遣いから感じられる親たちの悲痛な叫びと、なんとしても真実を明らかにするのだという執念が胸をつく。圧倒的不利と言われた裁判で画期的な勝利をつかんだ過程も貴重な記録だ。映画として、広く後世に伝え続けていくべき、意義のある作品だ」と受賞の講評がなされています。

 

再上映があれば、是非、ご覧ください。

 

2024年1月22日、京都弁護士会両性の平等に関する委員会主催で、東京から心理カウンセラー信田さよ子さんをお招きし、「精神的DVについて」と題して会内研修会を開催しました。

 

2024年4月から「精神的暴力」がDV法の保護命令の対象に加わる改正法が施行されることから、家庭内における精神的DVの実態、被害者像や加害者像などについてお話いただきました。

今回は、会内だけでなく、普段お世話になっている行政の相談員の方々にもご案内し、たくさんの相談員の皆さんにも参加いただきました。

 

実は、信田さんは、私の高校の先輩にあたります。妹のKちゃんとは、高校1年の時同じクラスでした。若い頃に、信田さんという著名なカウンセラーが先輩で、かつKちゃんのお姉さんであることを知り、1度、お話を聴いてみたいと長年思っていました。

すると、たまたま、京都弁護士会に所属されていた元弁護士で高校の先輩であるSさんが信田さんと高校時代の同級生で仲がいいということを知り、Sさんを通じてお願いし、今回の研修開催に至りました。私の夢が実現しました。

 

偶然、朝日新聞朝刊「語る~人生の贈りもの~」という欄で、2023年11月6日から14回にわたって、信田さんの半生が語られるというシリーズが掲載されたこともあり、事前に信田さんが歩んでこられた道も少し知ることになりました。

 

長年、DV被害者のカウンセリングをされてきた信田さんは、精神的DVが保護命令の対象とされることになったことについて「何を今更」「やっと法律が追いついた」という思いだったそうです。

しかし、現在のDV法は、被害者が逃げるしかないしくみであり、加害者に対する手当はなく「野放し」状態であるとも指摘されました。

 

DVの被害者は自分が「被害者である」という自覚がなく、「自分が悪かったから、夫が暴力を振るった」と自分自身を責め続ける人も少なくありません。他方、夫の方は「自分の方が被害者だ」「妻が俺に暴力を振るわせた」という被害者意識に満ちています。

 

海外では、DVを犯した加害者に対し、「加害者プログラム」を受講することを義務づける国もあるそうです。

私は、長年離婚事件を担当してきて、「人間なんてそんなに簡単に変わるわけない」と思ってきましたが、イヤイヤながらも「加害者プログラム」を受講して変わる加害者もいることを知り、日本でもそのような法改正が必要だとああらためて思いました。

 

信田さんは、DV被害を個人の問題にせず、家族のしくみや女性たちが置かれた状況からアプローチをされてきました。それがやっと、社会的に認知されるようになってきました。

閉鎖的な社会の中で、女性として道を切り拓いてこられた信田さん。誇れる先輩です。

 

 

 

 

 

福山和人弁護士、京都市長選挙に立候補

今日2024年1月21日は、京都市長選挙の告示日です。投票日は2月4日。

同じ事務所の福山和人弁護士が立候補し、いずれも無所属新人の4人で争われます。

 

午前11時、京都市役所前での福山さんの訴えを聴きに行ってきました。

 

 

福山弁護士は、これまで弁護士として、アスベスト訴訟や原発差止訴訟など国や大企業などを相手に、働く人や市民らの自由と権利を守るための裁判に多数関わってきました。その優しい人柄と熱い人情は、誰もが認めるところです。しかも、常に持ち前のリーダーシップで裁判を牽引してきました。

 

財政難を口実に市民の暮らしをどんどん圧迫する京都市政を、市民に寄り添った市政に大転換してくれることは間違いありません。

 

2月4日には、「福」が来ますように!

 

 

1月14日、全国都道府県対抗女子駅伝

1月14日(日)、京都で全国都道府県女子駅伝が開催された。

数日前から、事務所近辺でも若いランナーたちが練習しているのにすれ違っていた。

大会当日は、前日とはうってかわって晴天。

毎年恒例なので、ここ数年は、生はもとよりテレビでも観ていなかったが、今年は、大震災のあった石川県を応援したいという気持ちもあって、テレビで観戦した。

 

1区石川の五島選手がほぼ最初からトップを独走したのには、涙した。

また、2区兵庫の田中選手の19人抜きは圧巻だった。さすが田中さん!

 

丸太町通りは、熊野神社から烏丸通りまでがコースの一部なので、折り返し後、とうとう私も丸太町通りまで出て、直接、選手たちに応援の声をかけた。

 

京都は、9区で7位から2位へ浮上。いつも強い!

石川の選手らは全員が揃ったのは大会2日前とのことで、よく頑張った。

 

久々に若い息吹に触れた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

本年もよろしくお願いします

明けましておめでとうございます。

 

正月早々に起こった石川県能登の大地震。

正月を「祝う」気持ちなど一度に吹き飛んでしまいました。

まだ被害の全容も不明で、救助や支援の手が十分行き届いていない人達がおられることに本当に心が痛みます。

 

災害はいつどこで起こるかわかりません。十分な備えが必要とあらためて思いました。

また支援については、今、自分にできることを考えて行っていこうとも思いました。

 

事務所は、昨日1月5日から業務を開始し、所員皆そろって、顔合わせができました。

また、1月から秋田智行さんというフレッシュな弁護士を迎えることもできました。

(なお、福山弁護士は、京都市長選挙に向けて奮闘中のため欠席でした。)

 

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

今年も有り難うございました

本当は、12月30日夜行バスツアーで山梨県の山「竜ヶ岳」に登って、眼前の富士山から登るダイヤモンド富士を見るはずでした。

 

やはり私は雨女?とつくづく思いました。だって31日だけ全国的に雨予報なんだもの・・日の出なんて絶対見られない

 

出掛けるギリギリまで迷った末、直前にキャンセルしました。

まあ、こんなこともありますわ。

 

今年も色んなことがありました。人との出会い、再会、旅の思い出・・・有り難うございました。

来年も「今が一番楽しい」と思える年になったらなって願っています。

 

 

 

 

 

 

コーヒーの入れ方

今年(2023年)最後の仕事は、12月27日午後、京田辺市の女性交流支援ルームの法律相談だった。

 

京田辺に行く時には、必ずCafe「きんこや」さんに寄る。

店主のきんこさんとは、もうすっかり顔なじみになった。

近鉄新田辺駅からは徒歩で25分位かかるので、暑い夏はきつかったが、今頃の季節は歩くのも快適だ。

27日も、元依頼者のMさんとランチの時間に「きんこや」で待ち合わせた。

 

カウンター席で同席する、見知らぬお客さんらとも、きんこさんを中心に話がはずんだ。

ランチ後、きんこさんからコーヒーを入れてもらいながら、コーヒーの入れ方についての話を聞く。

きんこさんのコーヒーの入れ方は、もちろん専門家に習った方法だ。

「でも、同じ専門家でも、人によって、入れ方違うんやで」と。

きんこさんの方法ではないとのことだったが、一番最初、お湯でコーヒーの粉を膨らませた時に出るコーヒーは捨てるやり方があるとのこと。この方がコーヒーの苦みがなくなるんだとか。

 

初めて聞いた!

 

それで、ここ2日間、朝コーヒーを入れる時、そのやり方で入れてみた。

確かに味が違う!味がまろやかだ!

 

年に数回しか訪れることがない「きんこや」だが、来年も楽しみ!

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスケーキ

クリスマスと言っても、特に何か特別なことをすることはありませんが、今年は、友人から「ケーキを作ったから食べに来て」とのお誘いがあり、12月25日、飛んで行きました。

 

友人手作りのデコレーションケーキです。美味しそう!

 

 

飾りは、生のブドウです。

 

 

甘さ控えめで、とても美味でした!!

 

小説「看守の流儀」(城山真一著)

事務長から、京都法律事務所の新年号の原稿の校正を頼まれ、所員の原稿を読んでいると、小笠原弁護士の原稿「おすすめの一冊」で紹介されていた小説「看守の流儀」(城山真一著)が目に止まった。

 

小笠原弁護士の大学の同窓生である山本弁護士から「凄っ!」と言って薦められたとのことで、小笠原弁護士も「確かに凄っ!」と書いていた。

全く読んだことがない著者であったが、二人の弁護士が「凄っ!」と感じた本にとても興味が沸き、早速、小笠原弁護士に「看守の流儀」を借りて読んだ。

 

石川県金沢市の金沢刑務所を舞台に、刑務官と受刑者との間で繰り広げられる5つの物語(短編)「ヨンピン」「Gとれ」「レッドゾーン」「ガラ受け」「お礼参り」から成る。

 

読み終わって、本当に「凄っ!」と思った。

ミステリー小説なのに、人間ドラマが展開され、泣ける。

 

5つの物語は、どれも受刑者の1人「歌手」の三上順太郞の刑務所手記「プリズン・ダイアリー」の抜粋から始まり、続いて、1癖も2癖もある受刑者と対峙する刑務官の苦悩や「事件」が描かれる。

過去に何かを負っている得体の知れない警備指導官火石司(ひいしつかさ)の存在も気にかかる。

 

そして、第5話の「お礼参り」で、驚きの結末が用意されていたのだった。

 

私も是非オススメする1冊です。年末年始にいかがですか。

 

 

 

 

 

 

京都祇園「十二段屋本店」で忘年会

友人のA弁護士の事務所の忘年会に誘ってもらい、参加した。

場所は、京都祇園にある「十二段屋本店」。老舗だが、これまで訪れたことはなかった。

 

A弁護士からは、事前に、十二段屋について書かれている本の抜粋を渡された。

タイトルは、「民藝運動家たちとしゃぶしゃぶ」。

時は昭和20年代。十二段屋の2代目店主西垣光温氏による「しゃぶしゃぶ誕生物語」であった。

 

十二段屋に到着。

 

 

玄関に入ると、本で紹介されていた、光温氏がデザインしたと言う煙突のようなものが付いた銅鍋が飾られていた。

 

 

現在、使用されている鍋は、これとは少し異なるとのこと。

 

2階の畳部屋の個室に案内された。

その部屋には、民藝運動に傾倒していた光温氏が、売れない時代に店に住まわせていたという棟方志功が描いたふすま絵がずらりと並び、河井寛次郎など多くの陶芸家らの作品も無造作に(手に取ることができる)飾られてあった。

まるでギャラリーのような部屋だった。

 

 

「十二段屋」の名物料理は、「しゃぶしゃぶ」である。

本にその由来が書かれてある。

それによると、光温氏が、京都の骨董街で風変わりな中国の銅鍋を見つけ、店の玄関に飾っていたところ、軍医として満洲に行っていた鳥取県の医師吉田璋也からその鍋が中国の鍋料理「シュワヤンロウ」に使う鍋であることを聞き、その料理を何度も試行錯誤を重ね「牛肉の水炊き」として日本風にアレンジしたということだった。

 

 

 

 

本には、「うちのしゃぶしゃぶは、まったくアクが出ない」と書かれてあり、本当にアクは全く出なかった。

仲居さんに「なぜ?」と尋ねたが、銅鍋の構造と燃料が炭であること以外にはよくわからないという返答だった。

 

肉も柔らかく、美味しかったことは言うまでもない。

 

なんか、すごく格調高い忘年会であったような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「軟弱古書店」に行って来ました

「軟弱古書店」に行って来ました。

 

と書いても、「それ、何?」って感じですよね。

山の本を取り扱う古本屋さんなんです。

 

今年秋頃から断捨離を始めていますが、読み終わった本については、いつもは、興味を持ってくれた誰かに贈呈する、ブックオフに持って行く、等して処分しています。

一緒に登山を楽しんだ亡夫がたくさんの山のガイドブックなどを持っていたので、京都のどこかに山関係の古本を扱う店はないかしら?とネットで探したところ、見つけたのが「軟弱古書店」でした。場所は、左京区の京大吉田寮の東側でした。

限られた日にしかオープンされていないようなので、とりあえずメールで連絡を取り、ガイドブックのような本と山岳小説などでも良いかと尋ねたら、お越しくださいとの返信が届きました。

 

キャリーケースに入るだけの本を詰め込んで、先日、尋ねてみました。

 

店は、京大吉田寮東側の通りに面した「白亜荘」という建物の2階にありました。

白亜荘は、大正初期に、修道院が女性信者のために建てた建物だそうです。

私の京大学生時代に既にあった建物ですが、吉田寮の東側の通りはほとんど歩いたことがなく、知りませんでした。

近衛通りから上がってすぐかと思い込んでいましたが、結構、北にありました。とてもレトロな雰囲気の建物です。

 

 

 

店主は、中山幹彦さん。

直接、尋ねてはいませんが、他の方のブログによると、「軟弱」という店名の由来は、中山さんが大学の探検部に所属されていた時、ことあるごとに先輩から「この軟弱者が!」を怒られていたことと、登山にはいろんな関わり方や楽しみ方があるから、と書かれていました。

 

店は、4畳半程の広さの部屋の壁にそって本棚があり、そこに山の本がびっしり並べられていました。珍しい本が一杯ありました。

 

 

中山さんは、口調も穏やかで物腰も柔らかそうな方でしたが、さすが探検部出身!、単独で、登山はもとより雪山や海外登山にも行かれるとのことで、話がはずみました。

 

持参した本については、ブックオフなどとは比較にならないほど高額で買い取っていただきました。

今回、持参しきれなかった本がまだ残っているので、「また、来ます」と言って、店をあとにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月別アーカイブ

弁護士紹介TOP