1. 2013年11月

2013年11月アーカイブ

何が秘密?それは、ヒ・ミ・ツ!です。

 
(女性弁護士の法律コラム NO.151)
 
現在、国会で審議中の「特定秘密保護法案」。
思わず絶句してしまうほど、ひどい内容の法案です。
 
「秘密」として指定されるのは、「防衛」「外交」「特定有害活動」「テロ」の4分野ですが、幅広い情報が「秘密」にされてしまいかねません。
例えば、「防衛」分野では「政府が極秘で核兵器を開発している」「自衛隊が海外で武器で人を殺戮している」、「テロ」分野では「テロ対策のため原発の設計・構造・安全性は秘密」など、国家の最も重要な問題がほとんど「秘密」となりかねません。
 
しかも、秘密の指定は「行政機関の長」が独断で行うことができます。
自民党、公明党、みんなの党の修正協議で、「首相が第三者機関的に関与」することで合意したとされていますが、「首相は行政の長であり、行政の責任者である。行政に対する第三者ではあり得ない」「その歯止めの役割を行政のトップである首相が果たす、というのは内部統制に過ぎず、第三者機関によるコントロールでないことは明確」です(2013年11月23日付け朝日新聞)。
 
そして、ひとたび「秘密」と指定されると、裁判所にも国会にも開示されません。
他方、刑事処罰については、秘密を漏えいした本人だけでなく、「共謀し、教唆し、又は扇動した者」も処罰されます。
私たち弁護士がそれらの刑事弁護を担当しても、それが本当に「秘密」かどうかなど内容については、弁護士にすら開示されることはありません。
これは、人が処罰を受けるには罪と刑が法律で定められていなければならないとする「罪刑法定主義」の大原則にも反するものです。
 
「これほど重要な法案をこんな愚かしい議論で通してしまってはならないし、私たちはこんな政治を『仕方ない』と許してしまってはならない」(同朝日新聞)
 
京都弁護士会では、四条河原町で、秘密保護法案に反対する街頭宣伝を行っています。
また、11月29日には午後4時45分京都弁護士会会館前からパレードを行います。
私たちとともに、反対の声を上げていきましょう!
 
 
 

同窓会

 
11月23日、観光客で大混雑の秋の京都で、同窓会があった。
それも、昼間は高校、夜は大学と重なったが、運良く開催時間が異なったので、どちらにも参加することができた。
 
昼間は、岐阜高校の学年全体の関西同窓会。
今回は関西在住のメンバーが中心の集まりだが、岐阜はもとより、遠く東京など遠方からもたくさんの同級生が来てくれた。
会場が南禅寺の近くだったので、渋滞に巻き込まれた人は大変だったと思う。
私たちの頃の岐阜高校は1学年約500人の生徒がいたので、全く面識がない人もたくさんおり、同窓会で出会って初めて言葉を交わす人もいるが、何度か同窓会に参加するうちに、少しずつ知り合いが増えていくのもまた嬉しい。
 
夕方からは、京都大学法学部の時のクラス同窓会。
クラスとは言っても大学なので、1~2回生の教養部の時、語学の授業を一緒に受けたり、クラスで討論会などをやったりしたメンバーである。
他のクラスでは、毎年同窓会を開いているクラスもあるらしいが、私たちのクラスは卒業以来初めてだった。
会場は、京大近くの居酒屋さん。
京大の学園祭が開催されていたらしく、それに寄って来たという人もいた。
ほとんどが卒業以来初めて会う人ばかりで、さすがに○十年ぶりの再会に「誰だっけ?」と考えてしまう人が少なくなかった。
でも、しばらく話している内に、当時の面影などが浮かび上がり、男性の多くは髪をロン毛にしていたのに、それがすっかり短く、薄く、白くなって、あらためて時の流れを感じた。
 
アラカンの私たちだから、そのうち1人2人と欠ける人も出てくるだろう。
実際、高校の同窓生の中には、ここ数年で急逝した方もいる。
今後も、できるだけ会えるうちに会っておこうと思った。
 

京都の被災新成人に振り袖を

 
京都で暮らす東日本大震災の被災者に新成人用の振り袖を贈ろうと、京都市下京区のNPO法人「京都SEINEN団」が古い着物や小物など不用品の寄付を呼びかけていることを、ずいぶん前の京都新聞の記事で読み、切り抜いておいた。
 
以前ブログに書いたように、実家を処分し、亡き母が持っていた大量の着物を自宅に持って来ていたので、昨日、やっとそれらの整理に手をつけた。
当初は、京都のどこか古着屋に持って行こうと考えていたが、その新聞記事を読んでからは、この企画に寄付しようと決めていた。
そして、寄付の締め切りが11月30日なので、やっと整理に手を付けた。
 
「こんな古い着物が役にたつかなあ。ゴミになるだけかも」とは思いつつ、衣装ケース一杯の着物を運んだ。
12月22日に同NPOが避難者向けの成人式をゼスト御池で行うとのこと。
こんな古い着物でも、少しでも役に立てればなあ・・・・母もきっと喜ぶだろう。
 
※古い着物や小物などの提供希望者は、11月30日までに、地下鉄ゼスト御池にある「愛きもの館ゼスト店」に送るか、直接持ち込む。
 
 
 
 
 
 
 

 
(女性弁護士の法律コラム NO.151)
 
昨日は、京都弁護士会主催の第43回憲法と人権を考えるつどい「刑事裁判の現在(いま)」に参加しました(於 シルクホール)。
 
第1部は、「『それボク』」の世界は変わったか?」と題しての映画監督周防正行さんとの対談。
周防監督は、これまで「それでもボクはやってない」と「終の信託」という2本の映画の中で刑事司法を取り上げました。
自白偏重の刑事司法をわかりやすくかつ歯切れ良く批判されると共に、現在、法務省法制審議会のメンバーをつとめておられる上での苦労も感じられる発言でした。
 
第2部は、周防監督に加え、元裁判官の木谷明弁護士と冤罪事件である布川事件の元被告桜井昌司さんを交えたパネルディスカッションでした。
桜井さんが、コンビニですら監視カメラがついて一般市民が監視されているのだから、取り調べが監視されないのはおかしいと皮肉を込めて言われた発言が「そのとおり!」で印象的でした。
また、周防監督は、裁判員になったら、どんどん裁判官に質問して、裁判官の姿勢を変えていってほしいと言われました。
 
昨日までの間に何人かの知人や依頼者の方から「行くからね」と葉書や電話をいただいていました。
が、当日は、500名くらいの参加者があり、たまたま会場で、元依頼者のMさんと出会い、二人で一緒に聴くことができました。
 
弁護士が演じる寸劇もあり、とてもわかりやすい講演会だったと思います。
市民の皆さんと一緒に、少しずつでも刑事司法の重い扉を開けていかねばなりません。
 
 

 
(女性弁護士の法律コラム NO.150)
 
9月4日最高裁が民法の婚外子の相続分差別規定が憲法違反であると判断してから既に約2ヶ月以上経過しました。
ここに来て、11月12日、やっと政府は、婚外子の相続分を婚内子と平等に認める民法改正案を閣議決定し、国会に提出しました。
 
最高裁が違憲だと判断したのですから、今国会にいち早く法案が提出されるべきでした。
それを阻んだのは、自民党内の「正妻の地位を脅かしている」「家族制度が崩壊する」などという強硬な反対意見でした。
自民党内の保守系議員たちは、これまで婚外子差別や夫婦別姓の議論が出るたびに、「家族制度が崩壊する」とか「日本の伝統」などという言葉を口にして反対してきましたが、明治時代の前近代的な価値観に固執しているにすぎません。
 
それ以上に、国会議員一人一人の価値観がどうであろうと、今回、司法である最高裁が「違憲」と判断した以上、国会がそれに従った処理を行うのは当然であり、それが憲法が定める三権分立にほかなりません。
「最高裁の暴走」などという批判は論外です。
 
結局、自民党は、婚外子差別是正の法案は提出せざるを得なくなりましたが、法務省が予定していた、出生届に「嫡出子」「非嫡出子」の記載を義務付けている戸籍法の改正については、あくまでも「区別は必要」「最高裁は、戸籍法は違憲と判断していない」などとして了承しませんでした。
 
自民党は、改憲草案で、憲法24条に、新たな項をもうけ、「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」と規定し、現行憲法の「個人」の尊重よりも「家族」を社会の基礎単位にしようとしています。
 
世界の流れにも反する時代錯誤的な考えにほとほとあきれてしまいます。
時代の逆行は絶対に許せません。
 
 
 
 

市民ランナー快走~鴨川と高野川沿いの整備~

 
市民ランナーの身近なランニングコースとなっている鴨川と高野川沿いを、京都府がさらに走りやすく、歩きやすく整備を進めており、このほど整備が終わったルートの北部分には、ランナーが走った目安にできる500メートルごとの距離票が設置された(京都新聞2013年11月7日付け夕刊)。
 
昨日は、天気も良かったので、早速、RUNしてみた。
出発は、高野川の松ヶ崎人道橋の手前から。
 
 松ヶ崎人道橋近くにある最初の距離標。
「鴨川合流点から2.0㎞」とある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
高野川と鴨川との合流点。
高野川と鴨川は、賀茂大橋付近で合流し、それ以南は、賀茂川となる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

賀茂大橋を過ぎると、距離標は「桂川合流点
から12.0㎞」となっていた。
桂川までは、まだRUNしたことがない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

三条大橋まで走ったが、距離標は、丸太町橋の手前までしか設置されていなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
賀茂川沿いは、春は桜並木が見事だが、今は、桜や銀杏の木々が紅葉し、とても美しかった。
快適なランニングとなった。
 
 

 
(女性弁護士の法律コラム NO.149)
 
11月8日は、神戸で、日本弁護士連合会主催の「業務改革シンポジュウム」が開催されたので、参加しました。
神戸は久しぶりでしたが、どこへも寄らず、結局、会場と事務所の往復だけになりました。
 
7つの分科会がありましたが、私は「SNSと弁護士との関わりについて、情報漏洩対策」の分科会に参加しました。
 
実は、これまで、何人かの人から「村松先生は、ツイッターやフェイスブックはやらないの?」と聞かれたことがありました。
公開されている方のツイッターやフェイスブックをパソコンのインターネットで読んだりはしているのですが、自分からそれらをする意味があまり感じられないできました。
それで、この分科会で何かそれらの「意味」が見つかるかもしれないと思い、参加してみました。
 
報告者は、ツイッターは「ちらし」のようなもので、フェイスブックは「名詞」のようなものと例えていました(よく、わかりません)。
色々、メリット、デメリットの説明がありましたが、所詮、アナログ人間の私には、新たな意味を発見することはできませんでした。
 
たまたま私の隣に座っていた若い女性弁護士は、シンポジュウム中、ずっとパソコンをうち続けていました。
横目で覗くと、ツイッター中。
名前を読むこともでき、「おや、おや、彼女があのツイッターの主だったのか」とわかりました。
帰宅後、彼女のツイッターを読むと、リアルタイムでシンポの書き込みがなされていました。
さすがです。
 
 

秋の白倉岳とハウチワカエデ

 
11月3日午前は、白倉岳(950M)に登ってきた。
白倉岳は、比良山系と安曇川をはさんで西側に位置する山で、旧朽木村(滋賀県高島市)に位置する。
午後から雨予報だったので、午前6時に自宅を出発。
 
登山口はいくつかあるようだが、「村井登山口」から入った。
最初はなだらかだが、すぐに、まっすぐ上に伸びる急坂の登山道となる。
その後は、平行移動となり、山頂に近づくと、また急坂となった。
登山道はよく整備されている。
 
秋の紅葉を期待して登って来たが、ほとんど紅葉はなし。
全国的な猛暑で、今年の紅葉はやはりダメか・・・
 
白倉岳山頂は、小さな広場となっているが、木々に囲まれ、展望はあまりよくない。
早目の昼食は、今日もまた「山の料理」。
材料の野菜は兼用できるので、メニューは野菜炒めと焼きそば。
山で食べる料理は格別だ。
 

 
山頂からは、栃生(とちゅう)登山口に向かって下山する。
なんと下山路は、あちこちの木々が紅葉している!
色づきは今ひとつだが、所々に色鮮やかな紅葉も見られた。
とりわけ見事だったのは、1本の木なのに、下方の葉は緑、中程はオレンジ色、上方は真っ赤という紅葉があった。

 
下山の登山道は、まっすぐ下方に向かったかなりの急勾配の坂道で、しかも枯れ葉がたくさん落ちており、何度も滑った。
それでも、なんとか雨が降り出す前に下山することができた。
 
今日の山行きでは、誰一人、登山者と出会うことはなく、穴場の山だった。
 
ちなみに帰宅して調べたところ、見事な紅葉は、ハウチワカエデ(羽団扇楓)という名前の木であることがわかった。
 
 
 
 
 
 
 

 
ドリッパーひとつで、コーヒーの味がこんなに変わるとは思わなかった。
 
何で読んだのか、聴いたのか、覚えていないが、ハリオの円錐形ドリッパーで入れたコーヒーがおいしいという評判を知ったので、先日、デパートで買ってみた。
 
これまでは、ずっと、底に穴が3つ空いている扇形ドリッパーを使ってきた。
同じコーヒー豆で、早速、買ってきた円錐形ドリッパーを使って入れてみた。
「おいしい!」
そんなにコーヒーの味に通じているわけでもない私にも、昨日飲んだコーヒーと今飲んでいるコーヒーの味が違うことがはっきりわかった。
コーヒー豆の本来の味が出てる!
 
円錐形ドリッパーは、外観はこれまでの物と同じだが、底面には大きな穴が1個だけ空いており、内側がスパイラル状の形状になっている。
 
ハリオのホームページには「ここが違う!!」と次のような解説がある。
 
(その1)珈琲粉がしっかり膨らむからこそ、おいしい。
円錐形にしたことで、注がれたお湯が中心に向かって流れるため、珈琲粉に触れる時間が長くなることにより、珈琲の成分をより多く抽出することができる。
 
(その2)ネルドリップに近い抽出ができる。
大きな穴からペーパーの先端が出ることで、注がれたお湯がドリッパーからの制限をうけることなく、よりネルドリップに近い抽出ができる。
 
(その3)蒸らしの際に空気がしっかり抜ける
ドリッパー内部のリブ(凸部)を高く上部まで付けることにより、ペーパーとドリッァーの密着をふせぎ、空気の抜ける空間ができる。
 
お奨めです。
 

 
色は、赤色以外にも、透明、白、黒がありました。
 
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