1. 2012年9月

2012年9月アーカイブ

劇団四季 京都劇場終了

 
とてもショッキングなニュース。今朝の京都新聞の1面の記事だった。
 
私が初めて劇団四季のミュージカルを観たのは、もう20年くらい前だったと思う。
友人に誘われ、大阪で初めて観た「キャッツ」。
座席の横から次々と「猫」が飛び出してくる演出。
「猫」としか思えないような動きやダンス。
とても圧倒され感動した。そこいらの芸能人のミュージカルとは明らかに違うと思った。
それ以来、四季にはまり、当時、近郊では大阪しか劇場がなかったため、何回か大阪まで足をはこんだ。
 
だから、2002年1月から京都駅ビル内の京都劇場で常時、四季が観られると知った時はとても嬉しかった。
それが今年10月8日千秋楽の公演が最後にになってしまうことは、残念でならない。
収益の減少が理由ではないとの四季側の見解が掲載されていたが、やはり観客動員数が減少していることは否めないだろう。
 
劇団四季自体がなくなってしまうわけではないから、これからも公演を観ることはできる。
でも、日本全体の不況が、国民からこのような文化や芸術に親しむ機会さえも奪っていることがとても悲しい。
 
 

弁護士の昼食事情

 
新生銀行が2012年「サラリーマンお小遣い調査」結果を発表した。
その中で、サラリーマン男性の1回の昼食代が平均510円で、30年前の水準まで下がった(昭和54年は545円)とNHKのWEBニュースが取り上げていた。
 
昭和54年というと、私はまだ大学生で司法試験浪人をしていた。
当時、大学生協の食堂では、みそ汁が10円、カレーライスが110円くらいだったという記憶だから、サラリーマンはすごく贅沢な昼食をしていたんだなあと思った。
 
ところで、弁護士の昼食事情であるが、まず、食べる時間は決められているわけではないので、適当に空いた時間に食べる。
ただ、あまり「食べること」に執着のない弁護士は、ついつい仕事に追われ、昼食抜きや軽くパンで済ますということもある。
私は、「食べること」に執着がある方なので、毎日のスケジュールの中で、昼食時間はそれなりに確保している。それでも、裁判が延びたりすると、パンを5分くらいで食べるというようなことも時々はある。
 
昼食は、弁当を買って来て事務所で食べるか、近くの食堂で食べるかのいずれかである。
値段は、日によって異なるが、だいたい500~650円くらいだから、近頃のサラリーマンよりは少しだけ高い。
 
私は、女性の依頼者が多いので、たま~に、打ち合わせのついでに「お昼に食べてください」と言って炊き込みご飯を持って来られたり、「夕飯に食べて」とおかずを作って来られたりする。
そんな時は、手作り料理が食べられてとても嬉しい。
男性弁護士では、こんなことないだろう。
女性弁護士冥利につきる瞬間である。
 
 

バターを作ってみました。

 
先日登った山の常念小屋では、時間がたっぷりあったので、山の雑誌を読んだりして時間をつぶしていたのだが、そこに漫画「美味しんぼ」も置いてあった。
 
「美味しんぼ」は、0弁護士と、同じ京都法律事務所で仕事をしていた頃は、頻繁に借りて読んでいた。
 
山小屋でたまたま手に取った「美味しんぼ」の内容は、「朝食対決」。
栗田ゆう子が提供した朝食メニューは意外にもモーニングブレッドで、中でもバターがすごくおいしい。その理由は、手作りバターだったから、という話。
 
バターが簡単に作れることは知っていたが、それまでは自分で作ってみようなどと思ってもみなかった。
「そんなにおいしいなら」と思い立ち、早速ネットで作り方を調べた。
 
生クリーム(乳脂肪分45%くらいのもの)と塩少々を500mlの空きペットボトルの容器に入れて、ひたすらカシャカシャと振るだけ。
5分くらいで変化があらわれ、更に5分ほど振ると、水分と固体に分離するので、その水分を捨て、ペットボトルをハサミで切って取り出せばできあがり。
 
味はあまり市販のバターと変わらないが、柔らかくなめらか。
本当に振るだけでバターができるのかしら、と半信半疑で振ってみたが、たったの10分でバターができるなんて本当に驚きだった。
 
 
 
 
 
 

 
9月16日の行程は、常念岳の手前にある常念小屋まで。
快晴の下での山歩きは最高!
 
途中、大天井岳(おてんしょうだけ。2922m)を通過していくのだが、この山は、今回のコースでは最高点で、槍ヶ岳へ向かうコースとの分岐点に位置する山でもある。
 
燕山荘を出発し、まもなく「大下りの頭」(2678m)から急坂を下り、その後、大天井岳山頂すぐにある小屋まで上り返す。最後はヘトヘト。
でも大天井岳山頂まで往復した後、小屋でカレーライスを食べたら、元気回復。
しばらく小屋周辺でブラブラしていたところ、例のツアー一行48名が小屋に到着。
あ~あ、今夜の常念小屋も一緒なんだ・・・・
 
その後は、また快適な稜線歩き。
午後1時過ぎには常念小屋に着き、またしても今夜も畳1畳に2人ということを知る。
 
翌17日は、台風が九州に上陸した影響か、朝からガスがかかり、風も強い。
常念岳山頂は、風が激しく吹いており、写真だけ撮って、早々に下山する。
 
常念岳下山中に徐々にガスが切れていき、振り返ると、常念岳の山容が綺麗に望めるようになってきた。
人が多かったのも常念岳山頂まで。山頂を越すと、登山者は大幅に減った。
 
その後、蝶槍まで上り返し、それから蝶ガ岳ヒュッテまでは、ほぼ平行移動の歩き。
蝶ガ岳ヒュッテで昼食を食べた後、安曇野側の三股登山口へ下山した。
 
北アルプスでは、ナナカマドは赤い実をつけていたが、秋と言うには、まだ早かったし、暑かった。
よく歩いた3日間で足はクタクタになったが、(人の多さを除けば)快適な山歩きだった。
 
 
 
 
 

 
9月16日・17日の連休はマアマアの天気予報だったので、15日土曜、北アルプスの燕岳(つばくろだけ)から蝶ガ岳までの縦走に出かけた。
このコースは、2000年夏にも歩いたことがあった。
天候が良ければ、槍や穂高などを一望しながら稜線歩きができる素晴らしいコースである。
 
1日目は、中房温泉登山口から合戦尾根を登り燕山荘(えんざんそう)まで。
高速道路が混んでいたため、予定より大幅に遅れて登山口には午後1時頃に到着。
昼食はコンビニ弁当ですませる。
登山口に近づくにつれ、車道の両脇には、駐車場に入ることができなかった車がたくさん違法駐車されている。山の上も、なんだか混んでそうな予感・・・
登っていくと、ツアーの一団を追い抜く。なんと総勢48人のツアーだと。
今夜の燕山荘の混雑を考えると更にユーツになった。
 
燕山荘には、午後4時半過ぎに到着。小屋周辺はガスがかかり、眺望なし。
予想どおり、人、人、人で銀座並み(?)の混雑。
燕岳(2763m)は、北アルプス入門の山で、人気が高い。山ガールも一杯。
部屋は、2人で畳1畳分が割り当てられ、夕食は6回目の午後8時20分。
私は、これまで可能な限り混雑時期をはずして登山をしてきたので、こんな混雑は、久しぶりである。日の選択を誤ったと後悔しきり。
でも、こんなに混んでいても、夕食時、燕山荘のオーナーが自慢のスイスホルンを吹いて披露してくれた。
 
翌16日は、天候も良く、360度の素晴らしい展望である。
この景色があるから山はやめられない。
常念小屋をめざし、右に槍ヶ岳や穂高岳、左には遠く富士山を眺めながら、尾根道を歩く。
やっと来て良かったと思った。
(続く)
 

フルーツパーラークリケットのフルーツゼリー

 
依頼者Yさんから、フルーツパーラークリケットのフルーツゼリーをいただいた。
 
フルーツパーラークリケットは、平野神社の近くにあるフルーツ屋さんで、1974年創業というから、40年弱の歴史がある店だ。
若い頃、立命館大学衣笠校に用があって行くついでに立ち寄って食べたフルーツサンドがとてもおいしかったという記憶が残っている。
 
さて、いただいたフルーツゼリーは、グレープフルーツの中身をくり抜いた皮の部分にゼリーが入っており、そのゼリーの上に、皮のフタの部分についているグレープフルーツの果肉をしぼって果汁を入れ、更に、生クリームをのせて食べるというもの。
 
1個630円とお高いので、たびたびは食べられないが、これまで食べたどのゼリーよりもおいしい!
いつか近くに行く機会があれば、懐かしいフルーツサンドも食べてみよう。
 
 

自民党・石原伸晃幹事長「ナマポ」発言

 
twitter上で石原幹事長の「ナマポ」発言の話題が飛び交っている。
「ナマポ」って何?
 
発端は、石原幹事長は、昨日、自民党の総裁選に出馬表明したこともあり、昨日のテレビ「報道ステーション」に生出演したようだ。
「ナマポ」とは、そこで出た発言。
インターネットで得たにわか知識によると、これはネット上で主に若者の間で使用されている「生活保護」の「生保」を読み替えた言葉で、揶揄、侮蔑、軽蔑などのニュアンスを含んでいるよう。
おそらく石原幹事長としては、若者受けを狙ってこの言葉を使ったのかもしれないが、一国の総理大臣をめざそうとする人間であれば、1つ1つの言葉でも、TPOに応じた使い方をすべきである。
麻生元総理が「未曾有」を「みぞゆう」と読み間違えたというおそまつな笑い話ではすまされない気がする。
 
ところで、数ヶ月前、ある若い裁判官が、面会交流のことを省略して「めんこう」と言っていた。
初めて聞いたので、一瞬「エッ、何?」と思ったが、すぐに面会交流のことを言っていると気が付いた。
裁判所内でそのような略語が使用されているのかどうかはわからないが、「めんこう」は、なんとなく「えんこう」→「援助交際」を連想させるので、もし当事者が聞いたら、どう思うだろうと考えた。
 
私たちも気を付けないと・・・・・
 
 
 
 
 
 

 
毎年この時期になると、立命館大学法科大学院では、リーガルクリニックⅡが開講される。
リーガルクリニックとは、法科大学院の院生が実習として行う法律相談で、私は、数年前から、離婚や相続、セクハラなど、女性が社会や家庭におてい直面する問題を専門に扱う「リーガルクリニックⅡ女性と人権」のアドバイザーとしてお手伝いしている。
相談時間は1時間以内と他の機関の法律相談よりは長く、しかも無料なので、おトクである。
 
私は、8月25日と9月8日の2回参加し、8月は私が相談を聞いて院生が傍聴する、9月は院生が相談を聞いて私が必要に応じてアドバイスをするという形式だった。
 
院生による相談の場合には、院生2人1組であるが、始まる前、皆一様に「緊張する」と言っていた。
相談内容の概要はあらかじめ伝えられており、院生も事前に勉強してきているようだが、実際の相談がそれと異なる内容になると、なかなか対応ができず、教科書的な問答になってしまうという印象を持った。法律実務の経験も社会経験もないのでやむを得ない。
 
相談終了後、私と院生2人とで意見交換する機会があるが、「どうしたら、うまく法律相談が受けられるか何かコツがありますか?」と尋ねられたので、「数をこなすしかないね」と答えた。
 
院生の皆さん、頑張ってください。

「なでしこ」たちを待つ日本のお寒い事情

 
9月5日付け京都新聞夕刊「現代のことば」で上野千鶴子さんが書かれた「『なでしこ』たちを待つ日本のお寒い事情」を興味深く読んだ。
 
ロンドン・オリンピックで日本勢が獲得したメダル38個のうち17個が女子の力による。「女子力がひときわ炸裂した夏」
 
「なでしこジャパン」という名前の「従順でおとなしいやまとなでしこ」というイメージに、私自身もかつては不快感を感じたが、上野さんは「『ナデシコ』はいまや闘志とがんばりの代名詞」となったと言う。
 
「女子力」という言葉も同じ。もともと男受けのする女性性偏差値の高さをあらわす言葉だったが、今や、言葉どおりの、「女子」の「力」=「女子が発揮するパワー」という意味が伝わってきている。
「ことばは生きものだ」「それでいい」
 
「それにしても」とジェンダー研究の第一人者である上野さんは続ける。「ロンドンから帰還した彼女たちを迎える日本の状況は、女には冷たく、寒い」
「女性の非正規就労率は55%と半分以上」
「女性差別の度合いを示すジェンダー・ギャップ指数では世界135カ国中98位」
「男女賃金格差は男性100に対し女性は67.8」
 
女の努力が報われる社会でなけれればならない。

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