1. 2025年11月

2025年11月アーカイブ

映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」

映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」を観た。

 

登山家田部井淳子(たべいじゅんこ、2016年10月逝去)さんをモデルとした作品で、主演は吉永小百合。

おそらく登山を趣味とする人で、田部井さんを知らない人はほとんどいないと思う。

生前、テレビで何度も田部井さんの番組を観たが、ほんと、その辺にいそうな気さくな「オバサン」だったが、実は、ちょうど50年前の1975年5月、35歳の時に世界で女性で初めてエベレストの頂上に立ち、その後7大陸最高峰も踏破した、すごい人である。

著書も何冊か読んだが、正真正銘のクライマーだ。

 

そんな田部井さんをモデルにした映画だが、本作品は、彼女の輝かしい偉業への道を描いたものではなく、2025年11月19日付け毎日新聞夕刊で中森明夫氏が書いているように、まさに「頂上を極めたその人が、ゆるやかに山を下りる物語」である。

輝かしい偉業を持つ田部井さんの人生は決して順風満帆ではなく、映画では、エベレストに共に挑戦した仲間からの絶縁や母に反発する息子との確執なども描かれる。

 

そして、山に登る人でも病気になる。

田部井さんは、2007年67歳の時に乳がんとなったが、この時は初期で、手術10日後には海外の山に出掛けた。

その後2012年、腹膜癌で余命3ヶ月の宣告を受ける。

しかし自分に「そうだ、騒ぐな。オタオタするな。現状を受け入れ、一番いいと思うことをやれ」と言い聞かせ、抗がん剤治療を受けながらも、登山を続けた。確か、テレビでのインタビューで、医者から「抗がん剤治療中、普通の生活をしてください」と言われ、「私にとって『普通の生活』とは山に登ること」と語っていたことがとても印象的で記憶に残っている。

そして、東日本大震災で被災した高校生を励ますため、富士山に登るプロジェクトを企画し、夫や子どもら家族の支えを受けながら、高校生たちと一緒に富士山に登る。亡くなる3ヶ月前まで参加した。

 

「人生は8合目からが面白い」と言った田部井さん。

そんな言葉どおり、田部井さんは、最期まで、明るく前向きで、そして行動的に生きた。

 

私の亡夫も、2018年に癌宣告を受けたが、その後も抗がん剤治療を受けながら、国内での登山を続けた。医者からは「貧血状態で登っているようなもんです」と言われた。そして、亡くなる3ヶ月前の2019年12月まで一緒に山に登った。そんな亡夫の姿と田部井さんとがどうしても重なってしまう。

 

映画の中で、吉永小百合演じる多部純子が「山に登ることは生きていると感じること」と語るシーンがあったが、最近、山に登ると、私も本当に「生きている」と感じる。

「人生8合目から」どんな面白いことが起こるか、ワクワクしながら生きて行きたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

大蛇峰(おおじゃみね、687m)へ

登山仲間のA弁護士から「今年はまだ、干支の山に登っていないから行こう」とお誘いがあり、3人で三重県熊野市にある「大蛇峰」(687m)に登りに行きました。

 

干支の山なら近く(滋賀県朽木)に「蛇谷ケ峰」(じゃたにがみね)があるじゃん、と思いましたが、蛇谷ケ峰はこれまでにも何回か登っているので、別の山へということで「大蛇峰」に行くことになりました。

 

大蛇峰は、私は初めての登山でした。熊野市は、三重県南部に位置し、山と海に囲まれており、大蛇峰は海を眺めることができる山でした。

637mの低山ですから、最近日本のあちこちに出没する「熊」が棲息する可能性は十分あります。今回は、私も鈴を持参することを忘れませんでした。

登山口には、今年1月に熊の目撃情報があったとの看板が設置されていました。

 

 

熊除け鈴をうるさいほど鳴らしながら、進みました。

 

途中の分岐までは、川沿いのなだらかの登山道を歩きました。

分岐からは、尾根の急登です。標高差400mをいっきに登ります。

道は荒れており、しかも登っても登っても急登は続きました。

稜線に出ると5分くらいで山頂に到着しました。

 

 

山頂は石が積まれた小さな広場になっていました。海側の展望も開けてはいるのですが、木々に遮られ視界はあまりよくありませんでした。

 

下りは、展望の良い烏帽子岩に立ち寄るコースを下山しました。

下山道も登りに負けず、急傾斜の道で、至る所にロープが設置されていました。

 

烏帽子岩は、登山道から少し離れた所にあるので、往復します。

烏帽子岩からは、海が見えて、絶景でした。

 

 

その後は、ひたすら下山しました。

天候に恵まれ、幸い、熊に出会うこともなく登頂できましたが、ここの登り(尾根直登)はかなりきついものがありました。

 

なんでも憲法9条を「悪者」にしたい人たち

日本全国のあちこちに熊が出没し、死亡に至る人も少なくない。京都でもあちこちで出没情報が出ている。

深刻な熊被害に悩む秋田県は、自衛隊に出動を求めたとのこと。

私は登山をするので、余計に恐い。心せねば・・・

 

2025年11月5日付け毎日新聞夕刊に、10月28日の日本経済新聞電子版の記事を批判(?)している記事が掲載されていた。

電子版そのものは読んではいないが、どうやら自衛隊の武器使用は「憲法9条の規定もあり、厳しく制限されている」と、あたかも自衛隊の熊駆除を憲法9条が阻んでいるかのように書かれてあったよう。

 

なんで、そうなるの?

憲法9条は、戦争放棄を定めている規定、戦争のための武器使用を禁止している規定なのに。

憲法9条が嫌いな人は、なんでもかんでも9条のせいにするんだなあ。

ほんと、あきれてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年5月に成立した改正民法が2026年4月から施行されることが決まりました。

 

最も関心が高いのは、離婚の際の子どもの「共同親権」(民法819条)ではないでしょうか。

 

これまでは、父母のどちらか一方の単独親権でしたが、施行後は「単独」「共同」どちらが原則というわけでなく、父母の協議で父母双方または一方を親権者として指定することができます。

父母の間で意見が一致せず協議がととのわない場合には、家庭裁判所は、個別具体的な事情に即して、子の利益の観点から、親権者を指定します。

DVや虐待などがあって共同で親権を行使することが困難と認められるときは、単独親権となります。

 

また、施行日より前に離婚している父母でも、家裁に親権者の変更を申し立てると、施行日以降、家裁が認めれば、共同親権への変更も可能となります。

 

なお、これまでは、親権者を定めなければ離婚届を提出することができませんでしたが、施行後は、親権者の協議ができない場合、家裁に親権者の指定を求める審判・調停の申立がなされておれば、離婚届を提出することができます。

 

 

雨上がりの京都に・・・絶景が!

昨日11月3日は、近畿地方に、冬の訪れを告げる「木枯らし1号」が吹いたとのことで、とても寒い1日だった。

その上、晴れたり、突然雨が降ったり、と天候がくるくる変わった1日だった。

 

昼頃、雨が上がった、四条大橋から北を見ると・・・

 

 

なんとこんな虹が・・・絶景!

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