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「義実家」という言葉

2026年7月22日付け朝日新聞夕刊に「『義実家』から見える価値観の変化」というタイトルで、社会言語学者・中村桃子さんの記事が掲載されていた。

 

「義実家」とは、「ぎじっか」と読み、義理の実家(配偶者の実家)を意味する。

約20年前から使われ始めたという。そういえば、私がずっと以前に愛読していたブログにも「義実家」という言葉が割と頻繁に使われていたので、この記事を読んでも、私にはさほど違和感はなかった。

 

上記の記事によると、「義実家」という言葉が朝日新聞に初登場したのは2007年の読者投稿で、「ネットの掲示板などで・・・『義実家』と表現する人が目立ち、違和感がある」という内容だったとのこと。

確かに、今でも、違和感を持つ人は少なくないのかもしれない。

 

けれど、家制度が廃止されて人々の感覚が徐々に変化し、結婚しても、婚家の人間になるわけでなく、自分の実家と配偶者の実家が対等に存在しているという感覚を持った時、それを言い表す言葉がなくて必要になって生まれてきた言葉ではないか、と中村さんは指摘する。

 

私自身も、ずっと結婚と「家」とは切り離して考えてきたので、「義実家」という言葉を目にした時、うまいこと言うなあ、と思った記憶がある。

 

まさしく「義実家」という言葉は、家族関係に関する価値観の変化を表したものにほかならないと思う。

ちなみに、朝日新聞では、校閲担当から「義実家」は十分に社会に浸透した言葉ではないとして言い換えを提案される対象だそうだ。

でも、大修館書店の明鏡国語辞典第三版(2020年)には、「義実家」が掲載されているとのこと。確か、辞書作りを描いたNHKテレビドラマ「舟を編む」で、新しい言葉を国語辞典に入れるには3年ほど検討するというような会話があったような記憶がある。

 

「義実家」という言葉が、早く、どの国語辞典にも載るようになれば、と思った。

 

 

 

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