1. 2011年5月

2011年5月アーカイブ

被災地での悪臭問題

 
「どんなに生々しい戦場映画でも、絶対に再現できないものがある。それは臭いだ」反戦を訴え続けたベトナム帰還兵アレン・ネルソンさんが来日講演で語った言葉・・・・
 
今、深刻な臭いが被災地を悩ませている。
 
水産加工が盛んな三陸地方では、津波によって大型の冷凍庫などから大量の魚が散乱。腐った魚介類はうずたかく積み上げられ、鼻をつくような臭いを発しているとのこと。テレビの映像や新聞の活字からだけでは、わからない。
 
昨日、友人からのメールで、岩手県大船渡に住む被災者から「お香が欲しい」との希望があることを知った。消臭剤では役にたたず、お香が1番だとのこと。
被災地に「お香」を送ること・・・・それも今私たちができることの1つ
 
 

糖質制限食って何?

 
5月20日のブログに「糖質制限食」のことを書いたら、友人から「糖質制限食って何?」と質問された(詳しくは、江部康二医師のブログを読んでください)。
 
甘い物を制限するってことではなくて、簡単に言うと、主食(米・めん類・パン・芋類などの炭水化物)を制限すること。
 
江部医師の分類によると、
1、スーパー糖質制限食:三食とも主食なし。
2、スタンダード糖質制限食:朝と夕は主食抜き。
3、プチ糖質制限食:夕だけ主食抜き。
糖尿病や肥満・メタボではない人には、主食を未精製の穀物(玄米や全粒粉のパンなど)に変えるだけでも良い。
 
私は、朝は必ずパンを食べるので、最近は、昼はできるだけ、夕は必ず、主食抜きという食生活を送っている。
そのかわり、おかずは一杯食べる。
 
あまり無理せず、というのが長続きのコツ。
 
 

関西人は、「お厚いのがお好き」!?

 
タイトルの「厚い」は、「熱い」の書き間違いじゃない。マリリン・モンローの話ではなく、食パンの話。
 
「関西人は食パンの厚切りが好きだ。6、8枚切りが主流の関東に対し、関西は5、6枚切りが売れ、8枚切りはほとんど見られない。」(2011年5月25日朝日新聞夕刊)。
パン会社の調査にその結果があらわれている。
 
お好み焼やたこ焼き文化のある関西人は、もちもち・ふわっとした食感が好き?理由は諸説あるらしい。
 
実は、私も朝食の食パンは数年前から4枚切りの厚切り派。
食は関東圏に属する岐阜出身の私は、それまでは、ずっと5か6枚切りだった。
それが、なぜ、4枚切りになったのか?
 
たま~に食べる喫茶店の、外はカリッ、中はもちもち、というトーストの味は、自宅ではやはり4枚切りでしか出せないから。
オーブントースターをあらかじめ熱しておいて、その後食パンを入れ短時間で焼きあげる。
 
う~ん、たまりません。
 
 
 
 

 
YAHOO!ニュースのタイトルに「山本太郎『事務所、辞めた』」とあったので、ミーハー的な興味でクリックして読んだところ驚いた。
 
俳優の山本太郎は、福島原発事故のあと、「反対って言うと、芸能界で仕事干されるんです。御存知でした?でも言ってやります、反対!」と自身のツイッターで訴え、デモにも参加して原発反対運動を続けてきた。「何も行動しなければ、僕は自分を許せない」と。事務所を辞めたのは、これ以上迷惑かける訳にもいかないから。(YAHOO!ニュースより)。
 
知らなかった。こんな俳優もいたんだ、あの山本太郎が・・・
 
俳優という職業は、おそらく大企業などのスポンサーの資金によって成り立ってるところがあるんだろう。そして原発反対を声高に訴えるような俳優には仕事をまわさない。
思想・信条の自由による差別であることは明らか。
山本太郎にエール!(ツイッターをしている方は、直接エールを送ってあげてください)
そして、みんな、もっともっと原発反対!って言っていこう。
 
 

親権の停止~改正民法成立~

 
20歳未満の子どもについては、父母が親権を持っている(民法818条1項)。
父母が結婚している場合は双方が親権者で、離婚の際はどちらか一方を親権者と定める。
 
親権者は、子どもの養育監護及び教育する権利義務を有するが、近時、児童相談所への虐待事案の通報件数は大幅に増加し、2009年は約4万4000件と、10年前の約3.8倍にも達している。
 
父母が、親権を濫用したような場合には、現在の民法では、家裁が、その「親権の喪失」を宣告できるという制度がある(834条)。
しかし、期限を定めずに親権を奪うため親子関係への影響が大きく、申立をためらうケースがあると指摘されていた。
 
このような児童虐待を防止するための民法などの改正法案が、本日、国会で成立した。
今回の制度は、親族や検察官らのほか、子ども本人や未成年後見人も家裁に申し立てることを可能とし、認められれば最長2年間親権が停止される。状況が改善されれば、親や親族は親権停止の取消請求ができるが、改善されなければ延長も可能という内容。
また児童福祉法も改正され、児童相談所長や児童養護施設の施設長らの権限を、緊急の場合は親の意向よりも優先させて、一時保護中や入所中の子どもを監護、教育できるとした。
 
来年4月に施行される予定。
 
「子どもを守る」ための最初の1歩です。
 

医師 原田正純さん、3.11を語る

 
原田正純先生・・・
 
熊本大学大学院時代に「水俣病」と出会い、一貫して患者の立場から研究を続けてきた医師。2011年2月14日には、地球環境保全に貢献した人をたたえる「KYOTO地球環境の殿堂」を受賞された。
 
私は、以前、宇治ユニチカ工場の労働者のCS2中毒による損害賠償訴訟に関わった時、原田先生に患者側証人としての証言をお願いし、その尋問担当者として、熊本のご自宅にも伺ったこともあった。
ちっとも偉ぶらない優しいお医者さん。
 
その原田先生のインタビュー記事「3.11 水俣から」が、5月25日付け朝日新聞朝刊に掲載された。
「水俣病では、政府も産業界も学者も、安全性の考え方を誤った」「50年たっても教訓は生かされていない」
「科学が無能、無力ではなかった。ただ、その指摘を無視してきたわけ」
「国の意を受けた学会がどんな役割を果たしたか。同じことが今回も繰り返されている」
「本当に原発の専門家であれば、当然、今回の事態を予測しなきゃいけなかったはず」
「放射線の影響には未知の部分があることもしっかり押さえておかないといけない」
「(住民の健康問題について)長期にわたって管理し、体に何か起きたときはすぐに対応する、そういう態勢が必要」
「水俣の苦い経験を、今度こそ、学んでほしい」
 
原田先生の一言一言は、水俣病との長い闘いに裏打ちされたもので、重みがある。
記事の文末に記者がこう書いている。
「『ちょっと偉そうに言わせてもらった』。インタビューの直後、席を立つ原田さんの口から漏れた言葉だった。ちっとも偉そうじゃない人からそう聞くと、言葉の一つ一つが深みを増す。『想定外の津波で・・・』と繰り返した原子力の専門家たちの偉そうな言葉が、空しく聞こえる」
 
全く、そのとおり!
 
 

三瓶山(さんべさん)登山

 
5月22-23日島根県松江市で、所属している法律家団体(自由法曹団)の5月集会が開催されたため、その前日の5月21日、三瓶山(さんべさん)に登った。
 
三瓶山は、島根県中央部に位置する活火山で、日本二百名山の1つである。活火山とは言っても、もちろん現在噴火はしていない。
 
京都を朝7時に出発したものの、中国自動車道で渋滞に巻き込まれ、登山口に着いたのは午後1時。
この日の天気予報は午後から雨で、着く前から小雨もパラついていたが、登り始めは雨も降っておらず、とりあえず登り始める。
 
三瓶山は、孫三瓶山(907M)、子三瓶山(961M)、女三瓶山(957M)、男三瓶山(1126M)から成り、その4つの山が火口原をグルッととりまいている。
まずは孫三瓶山へ向かう。
最初は緩やかな登りだが、次第に急登となった。
車の中でほとんど眠り続けていて身体が起きていなかったせいか、それとも蒸し暑さのせいか、足が重くしんどい。
孫三瓶山山頂は、3つの山が見渡せる素晴らしい展望だったが、山頂に着いた途端、草むらに倒れ込んだ。
その後、子三瓶山の方には向かわず、女三瓶山(めさんべさん)へ。
女三瓶山へ着いた時点で、同行者から「午後4時までに男三瓶山(おさんべさん)に着かないと、下山して5時のバスに乗れない」とあまりゆっくり休む間もなく先を急かされた。
でも、そこからが更に岩場の急登となった。
その上、天気も回復して陽が出て暑い。
「バスに間に合わなかったら歩いて戻る」とやや投げやりになりながら登り、でも、なんとか4時前に男三瓶山に到着。
そこからは、得意の下りで、走るように駆け下りて、バスの時間には十分間に合った。
 
三瓶山は、火口原をグルッととりまく尾根を歩くことができ、また岩場の登りも少しあって、面白い山だった。
 
 

糖質制限食

 
私の体重は、20代から2~3キロの幅の増減があるだけで、ほとんど変わっていない。
だから、外見上メタボではないのだが、このところ、コレステロールの値が高い。
健康診断では、いつも「要再検」と書かれるが、病院に行くことはなく、今年も7月にはまた健康診断が予定されている。
まあ、50代になると、コレステロール値は上がるし、高い方が長生きするという医学的見解もあるようだから(2010年12月23日付けブログ)、あまり気にしてはいない。
 
ところで、京都新聞2011年5月15日付け朝刊で「常識超える糖質制限食」という面白い記事があった。
京都高雄病院の江部康二医師が書かれたもので、江部医師は自らが糖尿病であるところ、2002年から糖質制限食を実践されているということだった。
 
糖質制限食というのは、脂質やタンパク質はしっかり摂取して、血糖値を上昇させる糖質だけは極力減らす食事療法である。
従来の常識とは真っ向から対立する内容だが、高雄病院では実践されているよう。糖質だけ制限すれば、あとは腹一杯食べて良いというものだから、大食いの私にはピッタリかも!
 
そんな折り、5月18日放送のNHK「ためしてガッテン」でも、糖化が老化を促進し、その原因が高血糖だという話題を扱っていた。
 
7月の健康診断に向けて、無理のない程度で(これがくせ者だが・・・)糖質制限食を実践して、どんな数値が出るか見てみようと思う。
 
 
 

執行役員も労災保険法上の「労働者」

 
仕事が原因で過労死した場合、労働災害として労災保険の補償の対象となるのは、あくまで「労働者」です。
東京地裁は、5月19日、脳出血で死亡した執行役員の男性が「労働者」であるか否かが争われた事案で、「労働者に当たる」との判断を下しました。
 
執行役員というのは、会社の業務執行に対する責任と権限を持つ役員ですが、法律上の「取締役」とは異なるものです。
 
判決は「一般従業員時代と執行役員時代の業務実態が変わらず、一定額以上の取引では本社の決裁を仰ぐなど指揮監督を受けていた」「最終意思決定は取締役会でしており、経営会議の構成員だからといって当然経営者ということにはならない」として、労働者であると認定しました。
 
残業代が払われない「名ばかり管理職」が問題となっていますが、この判決によって、労働者としての権利が認められない「名ばかり役員」が少しでも減ると良いですね。
 

なぜ急ぐ?ハーグ条約加盟

 
「政府は、5月19日、ハーグ条約に関する関係閣僚会議を開き、同条約に加盟する方針を決めた。20日に閣議了解し、早ければ次の臨時国会で承認を得たい考えだ」(日本経済新聞2011年5月19日付け夕刊)。
 
「ハーグ条約」とは耳慣れない条約かもしれないが、正式名称は「国際的な子の奪取の民事面に関する条約」。
国際結婚が破綻して、片方の親が無断で国外に連れだした子ども(16歳未満)を、元の居住国に戻した上で親権の争いを決着させる手続きを定めたもの。
 
震災後の復興はどうなるのか、原発はどうなるのか、など焦眉な課題が山積みであるにもかかわらず、こんな時期に、なぜか「加盟の方針」が決められてしまった。
もともと欧米各国が早期加盟を迫っているとは聞いていたが、よりによって、この時期になぜ?何か裏取引があるの?と疑いたくなる。
というのは、このハーグ条約は、子を養育する権利に関する手続きは移動前の国で行われるべきとの考えに立つ。
1983年の条約発効当時に想定されていたのは、母に養育されていた子を、父が国外に連れ去るケースだったが、実際には、連れ去りの7割が母親で(2003年)、DVや子への虐待が原因と考えられている。
条約には、「元の国に戻った場合に重大な危険があるときは、裁判所は返還を命じないことができる」という例外規定もあるが、DVや虐待の立証は容易ではない。
また、迅速審理を優先するため、例外の適用範囲は非常に狭いと言われている。その意味で、本当に「子の福祉」に叶う条約なのか疑問が残る。
加盟しないよう求めて活動する母親たちもいる。
弁護士の中でも意見は分かれている。政府は、なぜ議論も尽くさず、結論を急ぐのだろうか。
 
実際に条約に加盟するには、国内法の制定が不可欠である。今後、私たちは、関心を持って、大いに検討、議論していかなければならないと思う。
 
 

東日本大震災・記録ノート(新潟県弁護士会)

 
新潟県弁護士会は、東日本大震災の被災者の方が損害賠償を求めるための記録ノートを作成しました。
 
震災版「被災者ノート」です。
 
被災された皆さんは、これまでも、そして今後も、様々な場面において多くの損害を被り、賠償を求めていかなければならなくなるかもしれません。
そのためには、いつ何があったのかなどの事実を正確に記しておくことが重要になります。
 
新潟県弁護士会は、そのための記録ノートを作成し、誰でもホームページからダウンロードすることができます。
また、今後の法律相談を通じて、内容については一層改善されていくそうです。
 
是非、活用しましょう。
 
 
 

大人のピアノ

 
小学1年生から中学2年生までピアノを習っていた。
でも、あまり好きでなく、毎日30分から1時間、母に言われてしぶしぶ練習していた。
そして中学3年になると、高校受験を口実に習うのを止めた。
大学生になると、京都からたまに帰省してピアノを弾くと、近所に下手さが目立つので、よけいに弾かなくなった。
それでも母は毎年調律だけはしてくれていたようだが、2000年に母が亡くなったため、もう2度とピアノを弾くことはないと思い、そのピアノは、いとこの娘にあげてしまった。
 
そんな私だったが、なぜか5-6年前頃から、無性にピアノが弾きたくなってきた。
 
それでも「買っても続くかなあ?・・・」と自分に自信がなく、買うことをずっと躊躇していたが、電子ピアノならパソコンくらいの価格で購入できることがわかり、このGW中、とうとう買ってしまった。
 
楽譜は、ピアノとともに、いとこの娘に全部あげてしまったので、1冊も持っていなかったが、最近は便利なもので、クラシックの名曲や練習曲ならインターネットで楽譜を無料でダウンロードできることがわかった。
 
約40年ものブランクがあるので、指はほとんど思うように動かないが、それでも毎日少しずつ弾いていると、だんだん曲らしくなってくるのが楽しい。
それにヘッドフォンを使えば、朝でも夜でも弾くことができるし、下手なピアノを他人が聞くこともない。
 
「大人のピアノ」は、ゆっくりやって楽しまなくちゃあね!
ボケ防止にもなるかな?
 
スポーツクラブで知り合った方がピアノの先生をされているので、もう少し弾けるようになったら、習いに行こうと思っている。
 
 
 
 

 
本日午後、「江川紹子さんと考える~『取調べの可視化と裁判員制度を考える市民集会』」に参加(ウイングス京都)。
人が集まるか心配されていたが、一応、ホールの席はほぼ埋まった状態だった。
 
江川さんのTWITTERによると、昨日は北海道で仕事、今日も京都のこの集会が終わり、新緑の京都を散策することなく、東京へトンボ帰りのよう。
江川さん、お疲れ様でした。
 
江川さんは、これまでの刑事裁判の中で冤罪が生まれてきた背景には、検察だけでなく、裁判官の調書に対する盲目的な「信頼」があることを強調された。全く同感。
また、厚生労働省の村木厚子さんの事件のフロッピーを改ざんした前田元検事の刑事公判は、震災後の混乱の中でマスコミも大きく取り上げることなく、また前田被告人自身や訴追者である検察官も、早くこの事件の幕を引きたいがために、あっさり終わってしまったが、このような事件についての訴追は身内である検察官以外の者が行うような制度改革をすべきとの意見もなるほどと思われた。
 
2012年5月の裁判員制度施行3年に向けて、現在、制度の見直しが議論されている。冤罪を生まないための一層の改革が求められる。
 
 

スーパークールビズ、大賛成!

 
環境省は、5月12日、東日本大震災に伴う夏場の節電対策として、これまでのクールビズより一層の軽装を促す「スーパークールビズ」を6月から実施することを決めた(5月13日付け京都新聞朝刊)。
 
同僚の男性弁護士も含めサラリーマン男性が、夏でも、ネクタイやスーツを着用していることは、本当に暑くて気の毒だなあと思う。
私など、暑くなってくると、エリつきの服を着ること自体、苦痛である。
おかげで、男性と同じ部屋で仕事をしていると、冷房が効きするため、薄着の女性は夏でもひざかけなどを使用するという、変な現象が起きている。
 
今回、環境省は、ポロシャツやアロハシャツ、スニーカーに加え、無地のTシャツやジーンズ姿での勤務もOKとする方向で調整しているという。
環境省が軽装を率先して導入し、冷房時の室温28度設定による節電の徹底を図る。
 
もちろん接客業の場合、お客さんが不快に感じない節度が必要だろうが、清潔であれば、職場が今よりカラフルにもなって、いいのではないだろうか。
 
ところで、裁判官が法廷で着用する黒い法服。夏用もあるだろうが、暑いだろうな。あれは、どうするんだろう?
法服ももっと薄地にして、その下は、Tシャツやアロハシャツにしたらいいね。
 

友、遠方より

 
4月26日、朝、事務所に来ると、「Sさん」という人からの電話メモがあった。
「Sさん」という姓の友達も依頼者もいないので、誰だろう?と思った。
そして、その日の夕方、再度、Sさんから電話があり、そのSさんが私の岐阜の実家の3軒隣の家に住んでいた女の子「shoco」さんで、Sというのは婚姻姓であることが判明した。
 
当時、私も彼女も同い年の「女の子」だったが、今では、もちろん二人とも「熟女」である。
私たちは、中学1年の時に、その団地に引っ越してきたが、彼女は地元の中学に通っていなかったので、近所だったが、話したことはなかった。
高校も違っていたが、共にバス通学するようになり、同じバスに乗ることもあって、次第に言葉を交わすようになった。
でも、二人の関係はそれだけで、一緒にどこかに遊びに行ったこともなく、大学に進学すると、会うこともなくなり、私たちの時間は高校生の時で止まったままだった。
 
そのshocoさんがわざわざ電話をくれた。本当に驚きだったが、とても嬉しかった。
 
shocoさんが、どうやって私にたどりついたのか。
偶然、インターネットで私のブログを見つけたということだった。
インターネットの中の情報量は本当に膨大で恐ろしいといつも思うが、インターネットがなければ、おそらくshocoさんとの再会はなかったと思う。
 
shocoさんは、ずっと以前からブログを書いていて、そこには私の知らないshocoさんの人生がたくさんあった。高校の時よりも身近に感じられた。
 
こんな出会いも、いいもんだな。
 
 
 
 

 
私も弁護団の一員として、昨年勝ち取った違憲判決(労災保険における外貌醜状の後遺障害等級が男女差別であること=男性が低く評価されていること)によって、今年2月から労災の基準が男女同一に改定されたことは、ホームページのトップページの「お知らせ」欄で紹介した。
 
それに続いて、交通事故の自賠責保険の後遺障害等級における外貌醜状の男女差別についても、5月2日に男女差が解消された新しい施行令が公布された。
 
いつの事故から適用されるのかであるが、上記違憲判決が確定した平成22年6月10日以後に発生した事故について適用される。
(改正内容)
7級12号  外貌に著しい醜状を残すもの        保険金額 1051万円
9級16号  外貌に相当程度の醜状を残すもの      保険金額  616万円
12級14号 外貌に醜状を残すもの            保険金額  224万円
 

若冲水墨画の世界(相国寺)

 
今日は、快晴で、やっと5月の初夏らしい気候となった。御所1周4キロのランニングの途中、汗をかきながら、ちょっと寄り道。
 
「若冲水墨画の世界」を見に、御所の北側にある相国寺・承天閣美術館へ。
 
京都に住んでもう35年以上になるが、実は、相国寺を訪れたのは初めてで、しかもここに美術館があることなど全く知らなかった。もちろん伊藤若冲(じゃくちゅう)という江戸時代の絵師のことも。
 
実は、4月末に突然電話をくれた幼なじみのshocoさんのブログに紹介されており、5月10日で若冲の特別展は終了することを知り、急遽、行くことにした。
 
水墨画にはほど遠いが、昨年少しだけ「墨絵」というものを習った。もともと絵を描くことは好きだったので、「墨絵」も簡単に描けるものと思っていたが、これが大きな間違いだった。「墨」1つで濃淡を出し、様々な線や面を描く。思い通りの絵が描けず、悪戦苦闘し、挫折。
 
だから、若冲の水墨画が無性に見たかった。
 
素晴らしかった。特に、若冲が実際に何十羽の鶏を飼って観察して描いたという何枚もの「鶏の絵」に心打たれた。迷いのないのびやかな強い濃い線、産毛のような柔らかい薄いが濃淡のある線、そして鶏の動きと表情・・・
 
静かな時間が流れたひとときだった。
 

北八ヶ岳へ(横岳・縞枯山・茶臼山)

 
5月5日は、北八ヶ岳に登った。
天気は午前は雲りだが、午後から次第に晴れてくるとの予報。でも寒い。
 
安直に、ピラタス蓼科ロープウェイに乗って着いた山頂駅は2233M。
GWの観光客で一杯かと思いきや、一般観光客はまばら。
なるほど山頂駅周辺の坪庭は一面の雪。
 
ロープウェイのおっちゃんから「今年は10日程、季節が遅い」「一昨日も新雪が降った」と言われた。
 
まずは、横岳(2480M)をめざす。
 
登山道はもちろん雪道。
雪道だとは予想せず、アイゼンを持って来なかったため、滑らないよう慎重に歩を進める。
急な登りは、つま先を思い切り雪に食い込ませるようにして歩く。
 
約1時間で山頂へ。
横岳山頂は、風が強く、一層寒い。
雲のせいか、黄砂のせいか、遠くは霞んでいる。早々に下山する。
下山は、滑らないよう、今度は、かかとを雪に食い込ませながら歩く。
 
坪庭を横切り、縞枯山(2403M)へ。
この山は、縞のように木が枯れている山である。
分岐の河原で弁当を食べた後は、やはり雪道の登り。
足のつま先を雪に食い込ませながら歩くのは、結構疲れる。
何度も立ち止まって呼吸をととのえながら登る。
縞枯山山頂に着いた頃には、天気も徐々に晴れてきた。
 
縞枯山山頂を経て、また雪道を下って、登り返し、茶臼山(2384M)に到着。
ここからの展望は絶景。
雪がまだ残る南八ヶ岳の山々や八ヶ岳山麓の景色が見事。岩場で風を避けながらコーヒーを沸かして飲み、ほっこりする。
あとは、来た道を戻ってロープウェイ乗場へ。
 
今回は、アイゼンなしの雪道歩きだったため、足に力が入り、結構、足がくたびれた。
いつか八ヶ岳連峰を、北から南へ(あるいは南から北へ)縦走してみたい。

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