1. わらじ医者、早川一光先生の「こんなはずじゃなかった」
ブログ マチベンの日々

 
医師の早川一光(かずてる)先生は、大正13年生まれ。
長い間、京都の堀川病院で医師として活動され、その後も地域医療に携わり、「わらじ医者」と慕われている。
また、最近まで、KBS京都で毎週土曜の朝6時半からのラジオ番組「早川一光のばんざい人間」のパーソナリティーもされてきた。
歯に衣を着せない軽妙なトークは、人気だった。
 
現在は、ガン闘病中のため自宅で療養されているようだが、京都新聞朝刊に「早川一光 聞き書き こんなはずじゃなかった」という連載が掲載されている。
早川先生の話をフリーライターが「聞き取って書く」という方法で掲載されているようだが、その内容が毎回とても興味深い。
 
早川先生は、医師として、多くの人をみとり、老いや死について語ってきたはずだった。
しかし、自身が患者となり病に向き合うと一変、心が千々に乱れた。
「俺がこんな弱い人間とは思わなかった」・・・「こんなはずじゃなかった」
 
「夜が怖い」「死が怖い」
そんな本音が語られる中に、変わらない人間に対する優しさや医療への思いがあふれている。
 
2017年3月9日付け京都新聞の連載のタイトルは「熟すように老いたい」。
「さみしい。病気をしてから、僕の胸を何度もよぎる感情です。」
と書き出しは始まる。
そして、早川先生が講演でよく話されていたというネタ「知らん間に後ろから忍び寄ってきて、いきなり『おい』と肩をたたく。それが『老い』です」を「ほんまにその通りだった」と続ける。
更に、早川先生は、今までと違う角度から、老いを眺めることにした、と語る。
「しぼんでいくと思ったらあかん。枯れていくんやない。熟れていくんや。」
結びは、「できるだけ熟していきたい。常に頭を軟らかくし、たくさんの人にくらいついてもらいたい」
 
早川先生の1つ1つの言葉が深い。
私も熟女まっしぐらや!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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