1. 2026年6月

2026年6月アーカイブ

現在NHK(土曜夜)で放映中のドラマ「ムショラン三つ星」が面白い。

 

刑務所の管理栄養士として採用された銀林葉子(小池栄子)は、元高級レストランの一流シェフ。店のオーナーが売り上げをすべて持ち逃げし閉店。やむなく刑務所の管理栄養士として働くことになる。何か問題が起こると、受刑者が働く炊場(すいじょう。炊事工場)から呼び出しがかかる。

刑務所の食事や献立には様々な制約があり、上司らと丁々発止のやりとりをしながら工夫を重ね、料理によって受刑者たちのハートをつかみ、更生を見守っていくというコミカルなドラマだ。

 

このドラマは、岡崎医療刑務所の管理栄養士黒柳桂子さんの著書「めざせ!ムショラン三つ星」という実話を元にしており、私たちが普段知らない刑務所での食事のありようを知ることができる。

 

主食は「米7対麦3の麦飯であること」など栄養基準も細かく定められ、受刑者1人あたりの1日の食費は約600円。管理栄養士としては、いかに節約しながら、美味しい料理を作るかが求められる。ドラマの中では、ドーナツの材料に豆腐を加えてかさ増しし、1個20円で作るというシーンがあった。

おかずも量や大きさが違えばトラブルの元になりかねないので、「平等であること」は大原則だ。ドラマの中では鯖の煮付けの大きさが異なると「平等」でなくなるので、すべての鯖の煮付けを細かく砕いてしまうというシーンもあった。

拘束された日々の中で、ほとんどの受刑者の最大の関心事は「食」であり、それが「まずい」と、雰囲気が悪くなり大きなストレスとなる。刑務所内での「食」が果たす役割は大きい。

 

2025年6月から「拘禁刑」が導入され、刑務所が「立ち直り」の場として、その位置づけが変わった。炊場での経験は、社会復帰の第1歩にもなり得るとのこと。

 

今後の展開が楽しみなドラマである。

 

 

 

 

 

 

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