1. 2013年12月

2013年12月アーカイブ

嬉しいクリスマスプレゼント

 
この年齢になると、クリスマスと言っても、どこかに出かけてディナーを食べるわけでもなく、クリスマスケーキを食べるわけでもなく、時には夜も仕事が入ったりして、日常と全く変わりがない日を過ごすことが多い。
 
そんな中、先週、元依頼者のMさんからクリスマスカードが届いた。
Mさんのことは、今年4月13日付けブログでも書いたが、難病で車椅子生活であったにもかかわらず、頑張ってずっと一人で生活されてきたが、今年3月、ケア付きの高齢者住宅に転居された。
その後、私が百名山達成したと手紙を出すと、いち早くお祝いの返事をくれたのもMさんだった。
Mさんは、確かクリスチャンだったと記憶している。
カードには、そんなMさんの優しさと敬虔さがあふれていた。
 
昨日は、元依頼者のGさんがお友達の手作りというシュトレンを持って、わざわざ事務所に寄ってくれた。
あいにく不在にしており、話をすることができなかったが、クリスマスらしい差し入れを事務所の所員皆でいただいた。
Gさんは、離婚後、ボランティア活動などもされたりして、とても輝いて年を重ねている素敵な女性。
 
仕事の合い間に、ちょっとクリスマス気分を味わうことができ、幸せな気分になった。

夢が実現!ザ・タイガースの復活コンサート

 
全く思いがけないメールだった。
今でも交流が続いている大学時代の友人から、11月初め「タイガースのチケットあり。行かない?」とのメールが突然届いた。
すぐに「行く、行く」と返信。
これまでもブログで書いたように、ジュリー(沢田研二)やピー(瞳みのる)のピンの催しには行ったことがあったが、ザ・タイガース全員のものはなかった。
 
特に、今年は、トッポ(加橋かつみ)まで加わり、デビュー当時のメンバー全員での復活コンサートが開かれることは知っていたが、そもそもチケットはとれるはずがないだろうと最初からあきらめていた。
それが、思いがけないところから声がかかったという次第。
 
12月17日、場所は大阪ドーム。
地下鉄駅から、私と似たような「年頃」の女性たちがたくさんドームに向かって行く。
「最初から、みんな立ちっぱなしだったら、どうしよう・・・」などと変な心配をしたりした。
 
大阪ドームは超満員。実に、総勢3万人の観客。
復活したタイガースは、5人とも60代のオジサンそのものだったが、タイガース時代の歌を聴くと、幼い頃の自分が思い出され、嬉しかった。
 
「僕のマリー」「落ち葉の物語」「青い鳥」「花の首飾り」「モナリザの微笑」「君だけに愛を」などなど、往年のヒット曲が次々と歌われた。
 
少数の人を除いて、観客の大半はスタンディングをせず、からだを揺らしながら、彼らと一緒に口ずさんだりしていた。
逆にアップテンポの曲の時は立てばいいのにと思ったが、わたし自身もそこまでの勇気はなかった。
 
少し早めの素晴らしいクリスマスプレゼントをもらった気分だった。
 
 
 
 

 
(女性弁護士の法律コラム NO.152)
 
12月15日の日曜日、日本弁護士連合会男女共同参画推進本部と京都女子大学法学部との交流会にオブザーバーとして参加しました。
 
私が弁護士となったのが1982(昭和57)年。
この年の日本の女性弁護士数は477人、弁護士全体の4.0%でした。
それが、2013年には5936人となり、全体の17.7%を占めています。
しかし、約30年の間の女性弁護士の増加は著しいものの、ここ数年は、大きく増加していません。
その背景には、司法試験制度や弁護士の就職が厳しい現状があるようです。
そんな中で、今回、日本の女子大で初めて法学部を持った京都女子大学と、日弁連男女共同参画推進本部が交流会を持つという企画があることを知り、参加させていただきました。
 
京都女子大学に法学部ができたのは、2011年4月。今年の三回生が第1期生です。
女性の視点を取り入れた独自の法学教育を実践されており、一般の法律科目以外に、「ジェンダーと法」など女性特有の社会問題に関する講座も設けられています。
また、教員も男女ほぼ同数です。
更に、法学部校舎の中には、立派な模擬法廷も設けられていました。
 

 
学部内の模擬法廷を見学させていただいた後、教員や学生さんらと交流会がありました。
学生さんたちからは、弁護士の仕事の実際や、どんな弁護士になってほしいか、女性弁護士の就職状況など熱心に質問が出されました。
 
今回、交流会に参加して、女性の視点からも法律が学べるこのような大学は魅力的だと感じるとともに、もっと多くの女性に弁護士を目指してもらえるよう、若手弁護士の就職やその後の育成を真剣に考えていかなければならないと思いました。
 
 
 
 
 
 
 
 

ネルソン・マンデラ氏の死去と秘密保護法案成立

 
2013年12月5日。
なんと対称的な日になってしまったことか。
 
南アフリカのネルソン・マンデラ氏が死亡したというニュースが世界各国に飛び交った。
ずっと以前、マンデラ氏の半生を描いた映画を観たことがあった。
私は、高校の世界史の授業で南アフリカの「アパルトヘイト」を習っただけで、全く無知そのものだった。
映画を観て、その実態に驚愕するとともに、ネルソン・マンデラ氏という、投獄されても決して主義主張を変えず、南アフリカに「平等」をもたらそうと不屈に闘っている人がいることを初めて知った。
とても感動した。
 
そのマンデラ氏が75歳でこの世を去った。
 
他方、日本。
12月5日、日増しに高まる国民の反対世論を怖れてか、秘密保護法案を参議院ではわずか20数時間の審議で委員会強行採決。
翌6日深夜、参議院本会議で可決成立。
民主主義の否定そのもの。
そして、12月9日に、安倍首相が開いた異例の記者会見で語った「秘密の範囲は広がりません」「一般国民は関係ありません」という言葉は、前に「原発はコントロールされている」と語った時と同じくらい空虚で空々しく聞こえた。
 
形は違っても「不屈」に闘うこと、それがなにより大切。
 
 
 

 
(女性弁護士の法律コラム NO.151)
 
私が弁護士になって約30数年の間には、いくつかの女性労働者の権利に関する裁判に関わることができた。
弁護士というのは「こんな裁判をやってみたいなあ」と思っても、闘う事件と当事者との出会いがなければ裁判をすることができない。
その意味で、今から振り返ると、私は幸せだったと思う。
 
そんな、これまで関わってきた女性労働者の権利に関する裁判の中で、弁護士になって最初に関わったのが、保育園に勤務していたI保母の雇止め事件だった。
 
期限付き雇用で労働者を雇い入れ、更新を繰り返したあげく、いらなくなると雇止め。
そんなやり方は当時から横行していたが、何回も契約更新された事案については、裁判上、救済されるケースも少なくなかった。
ところが、I保母は、期限付き雇用の1回目の更新時に更新が拒否された。
前例のない裁判だった。
 
裁判が始まった1986年当時、私は弁護士4年目。
弁護団を組み、1989年4月に京都地裁で得た判決は、I保母全面勝訴。
合理的理由のない期限は無効であるという画期的な判決だった。
そして大阪高裁で和解解決。
 
あれから24年。
先週、24年ぶりに、Iさん、当時、福祉保育労働組合として支援してくれていたKさん、そして弁護団のうち女性弁護士3人が集い、「ロカンダきだや」という町屋のイタリアンレストランで「女子会」を行った。
皆、平等に、24年という歳月が流れ、それぞれ山あり谷ありの人生を送ってきたが、それでも、弁護団会議でケンケンガクガクの議論をしたことや様々なエピソードなど、どこまで正確かは誰もさだかではないが、それなりによみがえってきた。
 
おいしい豆料理の話にも花が咲き、これからもこういう機会を持つことができそうな予感がしている。
 

今年もクリスマス・フラワー

 
とうとう12月に入ってしまいました。
今年もあとわずかで終わりです。
 
うちの事務所の相談室の廊下には、花などを飾れるコーナーがあるのですが、12月になると、今年はどのようなクリスマスバージョンの飾りにしようかと考えます。
これも、また楽しいものです。
 
そんな折り、最近、勝訴判決によって事件が解決した依頼者Tさんから、お礼と言って花束をいただきました。
Tさんは、自身が受けた多くの苦しみを乗り越えて、今日に至りました。
花束を持って来所されたTさんは、最初の頃とは見違えるほど明るくなっていました。
 
Tさんからいただいた花は、赤色がたくさんありましたので、今年は、このいただいた花を使って、クリスマス・バージョンのフラワーアレンジメントを作ってみました。
Tさんの喜びと輝きがあふれているようです。
 

 
京都府木津川市。
京都府南部にある市で、奈良県に近い。
約1300年前には、聖武天皇が、一時期、恭仁宮(くにのみや)という都を置いたこともある土地である。
その木津川市にマスコットキャラクターがいて、その名前が「いづみ姫」ということを先日の京都新聞で初めて知った。
 
2012年3月18日、市制5周年の日に生まれ、浄瑠璃寺の吉祥天女像がモチーフとのこと。
「いづみ」という名前は、昔、木津川が「いづみ川」と呼ばれていたことから名付けられた。
次のような歌もよまれている。
「みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ」
 
私と同じ名前がゆるキャラに付けられている、それも京都のゆるキャラに付けられていることは、なんとなく楽しく嬉しい。
ちなみに、この「いづみ姫」は2013年ゆるキャラグランプリでは、総合426位だったそう。
頑張ってね!
 

 
(女性弁護士の法律コラム NO.152)
 
現在、国会で審議中の「特定秘密保護法案」。
11月26日、政府与党によって衆議院で強行採決され、可決してしまいましたが、すぐに参議院で審議が始まっています。
 
京都弁護士会では、11月29日夕方から弁護士会館前に集合し、「秘密保護法案」に反対するパレードが行われました。
この日は、弁護士だけでなく、事務員さんや依頼者の方など市民の皆さんもたくさん駆けつけ、かなり長い列になりました。
うちの事務所も弁護士・事務局ともども参加しました。
手がかじかんでしまうほどの寒さでしたが、「秘密保護法案、反対!」「知る権利を守ろう!」と言いながら、弁護士会館前から堀川御池まで歩きました。
翌朝の新聞には、なんと約250名参加と書かれてありました。
 
 

 
ところで、自民党の石破氏は、11月29日の自身のブログで、デモのシュプレヒコールを「絶叫」と表現し、「テロ行為」と変わらないと書いているとの報道がありました。
十分な審議を尽くせという多くの国民の声に背いて強行採決しておきながら、抗議や反対の声を「テロ」とたとえるなどとは民主主義を否定するのと同じです。
 
私たちは、最後まで反対の声を上げていきます。
 
 

月別アーカイブ

弁護士紹介TOP