京都で唯一、たくさんのシャクナゲが見られる山が京都北山にある。
天ケ岳(あまがたけ。788M)への登山道、「シャクナゲ尾根」である。
ここのシャクナゲはGW辺りに満開となるが、満開に咲く年とあまり咲かない裏年とがある。
今年はどうだろうと、ネットで情報を探してみるが、見つけられない。
4月29日(日)、天気も良いので思いきって行ってみることにした。
京都バスで終点の小石川下車。バスは、中高年の登山者で満員。
車道を少し歩いて岩尾谷方面に入ると、すぐに登山口となる。最初から急登。
シャクナゲ尾根に出ると、緩やかなアップダウンの道が続く。
今年はダメかなあと思いながら登っていくと、あった!咲いてる!咲いてる!
「しゃくなげ尾根2」「3」と書かれた標識辺りから満開のシャクナゲが!
「5」「6」まで進むと、あちこちに咲いている。
まだ蕾の木や蕾さえない木もあったが、あちこちに満開に咲いている木もあり、十分楽しむことができた。
マアマアの開花だと思う。
大原寂光院道との分岐を右に折れ、天ケ岳まで登る。
天ケ岳へはしばらく急登が続き、やがて山頂へ。
山頂は、展望はないが、たくさんの登山者であふれかえっていた。
下山は鞍馬方面へ。
鞍馬温泉の露天風呂で汗を流し、帰路についた。
2012年4月アーカイブ
第一生命が毎年行っているサラリーマン川柳。4月27日ベスト10が発表された。
いつも、皆うまいこと作るなあと感心する。
とりあえず1位から5位までの紹介と私のコメントを少々。
第1位 「宝くじ 当たれば辞める」が合言葉(事務員A)
これが口癖の弁護士もいるよなあ・・・・
第2位 女子会と 聴いて覗けば 60代(ビート留守)
60代じゃないけど、他人事じゃない!?
第3位 妻が言う 「承知しました」 聞いてみたい(大魔神)
甘えるんじゃねえ!
第4位 スマートフォン 妻と同じで 操れず(妻ーとフォン)
夫の方が操りやすい?
第5位 EXCELをエグザイルと読む部長(怪傑もぐり33世)
エグザイルを知ってるだけでも誉めてしんぜよう
(女性弁護士の法律コラム NO.109)
検察官が刑事事件の裁判官になったり、刑事裁判官が検察官になったりする人事交流(いわゆる「判検交流」)が今年度から廃止されたことがわかった(2012年4月26日付け朝日新聞)。
裁判官と検察官の距離の近さが「裁判の公正をゆがめかねない」との批判を受け、法務省が「誤解を生むような制度は続けるべきではない」と判断した。
要するに、判検交流というのは、昨日まで裁判官だった人が、検察官となって被告人の処罰を求め同僚裁判官がその訴訟を担当する、そして任期が切れるとまた裁判官に戻るなど、常識的にみて「どうよ?」と思うようなことが1970年代からずっと続いてきた。
この判検交流は、刑事事件だけでなく、民事の分野でも、裁判官が訟務(しょうむ)検事となって行政訴訟や国賠訴訟の国側の代理人をつとめるという形で行われていた。
これまで弁護士会はこのような判検交流に反対してきたが、検察官の証拠改ざんなどが大きな社会問題となる中で、「廃止」になったのだろう。
朝日新聞の書き方は、「刑事事件の公正に配慮」となっているが、民事事件だって同じ。
民事分野での判検交流も廃止されたのかな?
昨夜は、幼なじみのshocoさんが京都に来るということでお誘いを受け、一乗寺の「アルザス」というフレンチレストランで、shocoさんの京都の友人Eさんも交え、女子会をした。
shocoさんとは、昨年、ン十年ぶりに再会して、今回が2度目。
長年、京都に住んでいるのに、この「アルザス」という店は知らなかった。
京都の大学の先生をしていたことがあるというshocoさんの弟さんの推薦。
一乗寺の地理はあまり詳しくないので、少々道に迷ったが、東大路通りに面していて、有名な蕎麦屋「蕎麦切塩釜」さんの数軒隣の小じんまりとした店だった。
常に笑顔のマスターが一人で切り盛りしている。
3人で、ニンジンサラダ、ポロネギのサラダ、じゃがいもと牛肉の煮込み、ウインナー、豚肉のバテ風のもの(名前忘れた!)とパンを食べて、おなか一杯。
1つ1つの料理の量が多く、しかも値段は安い。満足した~
shocoさんもEさんも、現在は転職されているが、以前は外資系の金融機関などに勤務されていたこともあり、彼女たちの話題は私にとってはすごく新鮮で、その意欲や行動力は本当に刺激的だった。
女性同士のネットワークが広がっていくのは楽しくワクワク感がある。
関西電力大飯原発(福井県おおい町)3・4号機の再稼働が焦点になっている。
安全性の判断が政治家という素人の「政治判断」で行われては、たまったもんじゃない。
「地元」京都に住む者として、再稼働は絶対に許せない。
ちなみに、朝日新聞が4月21-22日に実施した世論調査によると、大飯原発運転再開について、福井で賛成36%、反対43%、近畿では賛成29%、反対52%となり、いずれも反対が上回った。
ところで、放射線防護学の専門家である安斎育郎氏(立命館大学名誉教授)が、4月13日、原発ゼロをめざす「京都アピール」講演会で語った、原発を動かさないための3つの必要なこと。
1つ目は、電力を削ること。例えば、昨年の夏の甲子園決勝の開始時間を午前9時半からにしたこと。政府が政策的にしっかりやると言えば、実現できることはいっぱいある。
2つ目は、電力の貯蔵技術の開発。春と秋は電力が余っているので、貯蔵できるようにすること。
そして3つ目は、私たちが省エネ型の生活をすること。現代は安易に電力を使いすぎている。例えば、安易にエレベーターに乗ったりしない。
私も部屋の電気をこまめに消すわりには、裁判所や弁護士会などでは無意識にエレベーターに乗っている。
健康にもいいので、これからは階段を使おうと思う。
4月16日付けブログで、次は秋に伏見稲荷から将軍塚まで歩こうと書いたが、なんのことはない、21日午前中に歩いてしまった。
京都一周トレイル東山コースは、伏見稲荷から比叡山までの全長約24キロ。
今回は、昼過ぎまでしか時間がなかったので、粟田口まで歩くことにした。
伏見稲荷から稲荷山へ鳥居が続く参道を登り、四ツ辻から泉桶寺方面へ下る。
泉桶寺前を通り、今熊野観音から右に折れ、東山の住宅街を通過。知り合いの弁護士宅前もトレイルコースの通過点となっている。
住宅街から山道を抜けて五条通に出る。
五条通は下のトンネルを抜けて、いよいよ清水山へ。
清水山の山頂(242m)は、展望なし。
おなかはグーグーなっているが、写真だけ撮って、東山山頂公園へ向かう。
今日は将軍塚には入らず、東山展望台で京都市内を眺めながら昼食。
将軍塚のしだれ桜は満開となっており、塀沿いに進み粟田口まで下りる。
昼食休憩も入れて約3時間半のトレイル。
かなり道しるべが整備されていたが、それでも2カ所ほど迷ったところがあった。
京都一周トレイルは、東山コース、北山コース(東部と西部)、西山コースそして京北コースがある。
全行程を歩いてみたい、
(女性弁護士の法律コラム NO.108)
内閣府が、4月20日、「男女間における暴力に関する調査」の結果を発表しました。
この調査は、2011年11月から12月にかけて、全国の成人男女5000人を対象に実施されたものです。
それによると、結婚したことがある女性の32.9%が、夫から身体的暴力や言葉による暴力を受けたことがあると回答しました。
しかし、被害女性の41.4%は、周囲に相談しておらず、子どもへの配慮や経済的不安から泣き寝入りするケースが目立っています。
DV法が制定されてからもう10年以上が経過するというのに、「3人に1人」という数字には驚きました。
そして、多くの被害者女性は、そのことを誰にも言わず、耐えていることにも。
すぐに離婚や保護命令などの法的措置をとる決断がつかなくても、世間体などを気にせず、いつでも公的機関や私たち弁護士にご相談ください。
今朝のNHKニュース。
企業が新人を採用する際、履歴書や面接だけではその人の性格などはわからない、しかも就活マニュアルもあって皆同じような受け答えという状況の中、最近、就職希望者が書いているFacebookを読んでチェックする企業が増えているらしい。
Facebookでは、
1、写真は笑顔で
2、友達は50人以上
3、週に2回以上前向きな内容を書く
ことがポイントとのこと。
今後、FacebookやTwitterの使用や利用を検討していると回答した企業は約27%にも及ぶ。
私も、採用する側として、過去に何回も面接試験をしてきたが、何分かの面接でその人柄などを判断するのは大変難しい。
確かに、Facebookなどでその人が普段何を考え、どのような行動をしているかは判断材料にはなるだろう。
でも、これって思想・信条チェックにもつながるよなあ。
他方、このような企業の動向に対し、早くも、就活講座ではFacebookやTwitter対策もレクチャーされているとか。
所詮は、イタチごっこ?
2011年3月9日付け「ブログ マチベンの日々」でザ・タイガースの元メンバーのピーのことを書いた。
あれからピーも加わった元タイガースのメンバーのコンサートのチケットを取る努力をしているものの、未だ実現していない。
そんな折り、ピーのトークライブが京都であることを知り、こちらのチケットは入手することができた。
当時ファンでもなかったピーになんでこんなにこだわるのかなあと自分でも不思議に思う。
タイガース絶頂期の1971年に芸能界を去り、定時制高校からやり直して慶応大学で中国文学を専攻した後、慶応高校の中国語の教師になり、そして還暦を過ぎた今、日本と中国とを行き来しながら再び音楽活動も開始している彼の生き方に、すごく興味がある。
中国語というのも親近感を感じる理由の1つだ。
でも、本当は単なるミーハーだけなのかも・・・
4月15日京都テルサホールで開かれた講演会は、中高年のオバチャンたちで約850席は満席。
もう「瞳みのる」のファンクラブもできているらしい。
登場のための曲が鳴り出すと、すぐに手拍子が鳴るノリの良さ。
ファンは有り難い。
ピーは、タイガースではドラムだったので、「寡黙」というイメージがあったが、長年教師職にあったせいか、元々の性格なのか、よくしゃべる、しゃべる。
中国語のことや中国のことについての話は面白かった。
退職後、62歳で脳出血で入院したこともあったようだ。
でも、今は元気。本を出版したり、タイガース再結成に加わったり、音楽活動したり、講演したりと、多才な能力で第3の人生を歩み始めているピーがまぶしく見えた。
(女性弁護士の法律コラム NO.107)
私たちが、家裁で、別居中の夫婦の生活費である婚姻費用や離婚後の子どもの養育費を決める時、参考にするのが「養育費・婚姻費用の簡易算定方式・簡易算定表」で、2003年3月に判例タイムズという雑誌の1111号に発表されたものである。
家裁では、調停委員や裁判官、弁護士もこの表を使って調停などを進め、また、離婚に関する本などでも紹介されているので、法律相談に来られる方の中にもよく知っている人も見られる。
その意味で、実務にはかなり定着していると言えよう。
しかし、発表から約9年も経った現在、この表には構造的に問題があり、そのため算定される金額が低額で、母子家庭の貧困の一因ともなっている。
そこで、日本弁護士連合会は、3月15日これに対する意見書を取りまとめ、3月22日付けで最高裁判所および厚生労働大臣宛に提出した。
意見書の内容については、ここで紹介するスペースがないので、日弁連のホームページで読んでほしい。
私たち弁護士も、安易にこの表に依拠するのではなく、子どもたちのための生活実態に合った金額を決定していく努力が求められる。
見事な桜の穴場だった。
昨日の日曜は天気も晴れて暖かく、桜ももう最後かなあと思い、どこかに桜を見に出かけようと考えた。でも、この時期の京都は、たいていの桜の名所は、先週の醍醐寺のように人であふれかえっている。
ふと、以前に、タクシー運転手の依頼者さんが、東山ドライブウェィにある将軍塚・大日堂の桜が綺麗と言っていたのを思い出した。
東山ドライブウェイには何回か行ったことがあるが、そこに青連院門跡大日堂なる場所があることは全く知らなかった。
東山ドライブウェイの駐車場に車を止め、周囲を見渡すと、確かに寺の門らしきものがあった。拝観料は500円。
境内は広い庭園となっていて、桜が何本も咲き見事だった。しだれ桜はまだこれから満開になりそう。
北展望台と鉄骨造りの西展望台の2つの展望台からは、京都市内が一望でき、しかも、西展望台から大日堂の境内を振り返ると、桜を真下に見ることができ、まるで桜の雲海のよう。
タクシーで訪れている人が何人もいたが、それほど混んでいるわけでなく、ゆっくりと桜を愛でることができた。
ここは、京都一周トレイル東山コースの通過点でもある。
秋は、伏見の稲荷山から歩いてここまで来よう。
(女性弁護士の法律コラム NO.106)
昨日4月15日は「良い遺言の日」。
この場合、「ゆいごん」と読むのではなく、「いごん」と読みます。なぜか、法律家の中には、「いごん」と呼ぶ人も少なくありません。
夫婦、特に子どものいない夫婦は、そのどちらかが亡くなると、残された配偶者と亡くなった人の親、親が死亡している時には兄弟姉妹が法定相続人となりますから、争いが起きることも少なくなく、遺言を書いておかれた方が良いことは、当事務所の法律コラムでも紹介しています。
また、何人かの子どもの中で特に遺産をたくさん残してあげたいと思う子どもがいる場合、正式な夫婦でない男女の間に生まれた子どもがいる場合、息子の配偶者など他人に遺産をあげたいと思う場合などは、特に遺言を書かれることをお勧めします。
「おひとりさまの老後」の著者上野千鶴子さんは、「遺言は、死ぬためにではなく、生きている自分のために書くものだ」、「生きているかぎり人間関係も変われば、考えも変わる」、そして「人間関係が(それに男も)変わるたびにバージョンを書き換えてきた」と書いています。
そう、遺言は、気楽に気軽に書きたいものです。
私たち弁護士がそのお手伝いをします。
京都リバティス法律事務所には、小さな庭がある。
庭には、何本かの樹木があり、入居する前、家主さんに少し剪定してもらった。
それでも、冬を経てたくさんの落ち葉が土の上にたまり、ずっと気になっていたが、バタバタと毎日が過ぎていたため、手がつけられなかった。
その上、暖かくなり始めた頃から雑草も生えだしてきた。ヤバイ!
そこで、昨日夕方から降り出した雨も今朝には止んだので、「草取りにはもってこい!」と思い、休日を利用して午後から庭の手入れをした。
落ち葉をかき集め、雑草を抜き、樹木を剪定する。
これまで岐阜の実家の庭の手入れをしてきたので、草取りや木の剪定は慣れたもの。
少し、すっきりした・・・かな。
いつかは花を植えて花壇も作りたいなあ。
(女性弁護士の法律コラム NO.105)
刑事事件におけるメモの重要性。
何か犯罪の容疑で逮捕勾留され、身に覚えがないにもかかわらず、警察官が机をドン!とたたいて「お前!早く本当のことを言わんかい!」などと怒鳴って暴力を振るうということは決してテレビドラマや映画あるいは戦前の警察での出来事ではない。
●2006年3月兵庫県警に詐欺容疑で逮捕された女性
「20分間、怒鳴られっぱなし」「警察の都合のいい回答をするまで続くと思うと、絶望的な気分になる」
●大阪地裁所長襲撃事件で強盗致傷罪に問われた男性(無罪確定)
「ヘタレと何度も言われバカにされた。お前には人間の血が流れていない」「暴力を振るわれ口の中がキレて血が出るし一瞬息ができなかった」
いずれも近年明るみに出た警察内での違法な取調べの実態である。
これらが明るみに出たのは、実は、彼らは、留置場の中で、弁護士が差し入れた「被疑者ノート」と呼ばれる取り調べの様子を日記風に記入できるノートをつけていて、これが裁判で証拠として採用されたからである。
この「被疑者ノート」というのは、弁護士会が作成したものであるが、別に普通のノートや手帳に書き綴ってもかまわない。警察官による暴言や暴力があっても、なかなか信用してもらえないのが現状である。このように取調の状況をメモしておくことは密室での自白強要を防ぐ重要な手段である。
但し、このようなノートは裁判所が必ず証拠として採用するとは限らないので、冤罪を無くすためには、現在、議論されている取調中の録音・録画(取調べの可視化)などが全面的に実施されなければならない。
(女性弁護士の法律コラム NO.104)
虐待などで家庭に居場所を失った10歳代後半の少女を一時的に受け入れる子どもシェルター「はるの家」が、4月2日京都市内に開設された。関西では初めての施設で、京都市のNPO法人「子どもセンターののさん」が運営。(2012年4月12日付け読売新聞朝刊)
子どもシェルターは、全国7都府県8か所にある。
児童相談所などの公的な施設の限界を補うもので、もちろん児童相談所と連携をとる。
「はるの家」では、個室で2~3週間の滞在を想定。定員は6人で、24時間態勢でスタッフが寄り添う。
虐待を受けて家庭を飛び出したり、行き場のない少女らが本当に安心して過ごせる場所として期待される。
問い合わせは、同NPOの事務局(075-254-8331)へ。
(女性弁護士の法律コラム NO.103)
「 メモの重要性」という意味で記憶に残る離婚事件がある。
A子さんは、家の中のすべてを取り仕切って彼女を女中扱いする同居の姑とそれに追従する夫の態度に耐えられず、別居した。
私がA子さんの代理人となって離婚訴訟を提起すると、夫は弁護士をつけず本人訴訟。
そして、夫は、母は妻が言うようなことはしていない、自分も今でも妻を愛している、妻は精神的な病気ですべて妄想であるなどと繰り返し述べ、「愛している」「帰ってきて欲しい」という内容の妻宛の手紙も裁判所に提出したりした。
このような夫の態度から、裁判官の言葉の端に「本当に妻と姑との間に確執があったのか」との疑念も見え隠れし始めた。
そこで、A子さんに「日記とかつけてない?」と尋ねると、日記はつけていないが、家計簿をずっとつけていて、その家計簿の各頁の余白にその日の出来事や思いを簡単に記していたものならあることがわかった。
早速、数年分の家計簿を持って来て読ませてもらうと、よほど姑との関係がつらかったようで、姑の言動やA子さんのつらさ・苦しさが、短い言葉ではあったが、リアルに記されていた。それを証拠として提出したところ、裁判官の態度が一変したことは言うまでもない。
夫婦の間の出来事は、夫婦しかわからないことが多く、離婚事件でも立証の決定打に欠けることも少なからずある。
そんな時、日記とまではいかなくても、A子さんのように日々の出来事を家計簿の余白などに記しておくことは、非常に有効である。
(女性弁護士の法律コラム NO.102)
昨今の情報量の多さとそれに反比例するような自分のモノ忘れの速さに、メモの重要性は日々痛感するところである。
ところで、日常の事件においてもメモはきわめて有効なので、若干紹介してみたい。
~妻のメモも残業の証拠~
労働者の残業時間を把握するのは、本来、使用者の責任であるが、タイムカードがない職場も少なくない。
このような職場で働く労働者が、未払いの残業代の請求や長時間労働による病気について労災申請をするような場合には、残業時間の証明が重要になる。
そんな時、メモを有力な証拠とした裁判例があるので紹介しよう。
大阪の男性が未払いの残業代を求めた事件で、残業時間を裏付ける客観的な証拠はなかったが、裁判所は、毎晩夫の帰りが遅いことを心配した妻が「01年9月27日午前2時半」などの帰宅時間を書いたメモや営業所の戸締まり記録・報告書などの間接的な証拠から残業を認めた(2005年3月大阪地裁、2005年12月大阪高裁)。
また、残業代や休日出勤分の賃金を払ってもらえなかった男性が退職後、会社を訴え、東京高裁(2008年5月28日判決)は、男性が手帳に書いていたメモで残業時間を認定した。
裁判の中で会社は「手帳の記載は信用できない」と主張したが、一審の横浜地裁は「労働時間管理を行うべきなのは会社、疑義があるなら会社が根拠となる記録を示すべき」と指摘した。
家族の皆さん、夫や父親が仕事で毎晩遅く帰って来るような時には、その帰宅時間もメモしておきましょう。
(女性弁護士の法律コラム NO.101)
身寄りのない人に代わって京都市が家庭裁判所に成年後見人の選任を申し立てる「市長申立」の件数が急増している(2012年4月6日京都新聞夕刊)。
市によると、市長申立の件数は、2004年度は4件だったが、10年度は41件に増え、11年度も2月時点で90件と前年度の倍以上に急増。
市内の一人暮らしの高齢者は10年に7万人を超えており、支える家族がいない高齢者が増えていることが申立急増の要因になっている。
成年後見については、本人や配偶者、4親等内の親族らが申し立てることができ(民法7条)、通常はその人らによって申し立てられることが多い。
しかし、身寄りのない高齢者については、老人福祉法32条によって市町村長にも成年後見の申立をする権限が与えられている。
認知症などで判断能力が低下した高齢者を悪徳商法などの詐欺商法から守るためにも成年後見制度は有効である。
なお、京都市では、4月から下京区のひと・まち交流館京都内に「成年後見支援センター」(電話075-354-8815)を開設したり、低所得者向けに申立費用や後見人の報酬の公費負担の対象も広げたり(問い合わせは市長寿福祉課075-251-1106)と、後見制度の利用を拡大していくとりくみを進めている。
近所に身寄りのない高齢者で心配な方がいらっしゃる場合には、是非、ご相談ください。
こんな時、「おせっかい」も大切ですよね。
※成年後見制度については、事務所ホームページ「法律コラム・その他 成年後見制度」を参照してください。
昨日は、土曜と比べるとグッと暖かくなり、天気も快晴で絶好のお花見日和。
醍醐寺の桜を見に行こうと決めたが、地下鉄に乗って行くのはつまらないので、登山をして山から醍醐寺に下りることにした。
まず、京阪京津線「大谷」駅で下車し、そこから音羽山(593M)へ向かう。最初は階段状の急坂が続き、その後はダラダラ坂を登り、山頂に近づくとまた階段状の急坂となった。
快晴なので、琵琶湖側も京都側も景色が遠くまで綺麗に見えた。
音羽山山頂から牛尾観音まで下り、そこから醍醐山(454M)まで登り返す。
そして醍醐山から登山道を下り、醍醐寺へ。
醍醐寺は、人!人!人!
あまりにもたくさんの人だったので、有名な霊宝館の満開(8分咲き位?)のしだれ桜だけを見てカメラにおさめ、醍醐寺をあとにした。
その後、地下鉄「蹴上げ」駅で下車し、インクラインで花見。
疎水沿いに桜を愛でながら鴨川まで歩いて帰った。
よく歩き、お花見も楽しめた1日だった。
(女性弁護士の法律コラム N0.100)
今日は、依頼者と一緒に、交通事故の事故現場に行って来ました。
交通事故の事件を受任した場合、被害者側で過失がゼロの事件でない限り、事故の現場には1度は行って写真を撮るようにしています。
あらかじめ警察から実況見分調書を取り寄せ、それにも写真が添付されているので、現場の様子はおおよそ検討がつきますが、やはり実際に自分で見た方が現場の状況がよく頭に入り、示談交渉する時や裁判所に説明する時に役に立ちます。
1週間前の天気予報を見て、雨予報じゃないと確認して「今日」を選んだのですが、事務所を出る時に、急な雨。
でも、幸い現場に着いたら晴れて、車が頻繁に往来する中、その隙間を狙って写真を撮って来ました。
北アルプス立山連峰にある全長400~1200メートル、厚さ30メートル前後の3つの氷の塊が、国内初の氷河として日本雪氷学会に認定された(2012年4月5日付け読売新聞朝刊)。
剱岳の小窓雪渓、三ノ窓雪渓と雄山の御前沢雪渓。
「氷河」は、国際的には明確な定義はないようだが、巨大な雪氷の塊で、かつ重力のもとで流動していることが特徴である。
小窓雪渓や三ノ窓雪渓は、新田次郎原作の小説「点の記」にも登場しており、登山家や小説を読んだり映画を観た人の間では有名だ。
私は、2008年10月に裏剱に登った時に、その2つの雪渓を遠望することができた。
その時の登山記録は、山仲間のkitayamaさんのブログを参照してみてください。
2つの雪渓写真を見ることができる。
kitayamaさんのブログ:「山好き的日々日々@京都北山」で検索し、2008年10月「剱沢から池の平へ」のページをクリックしてください。
ちなみにブログの写真の中で、一番先頭でピンクのレインコートを着て歩いているのが私である。
今年も行って来ました「祭っ娘、みに、みに、みにきてコンサート」。
「祭っ娘」というのは、京都の太鼓センターに所属する、小学校6年生から高校3年生までの女の子たちで作る和太鼓のグループ。
毎年、この時期、高校を卒業した子の卒団式を兼ねて、コンサートが開かれる。今年の卒団者は3人。
昨日は全国的に春の嵐。台風のような風雨。
でも夕方には嘘のように薄日がさし、風は冷たかったけれど、開場時間には雨はすっかりあがっていた。
私は、今年で4回目のコンサートになる。初めて観た時、高1だった子らが今年卒団していった。年々、観るたびに太鼓の技量は増していき、まるで娘の成長を見ているよう。
何度観ても、その迫力に感動する。つくづく若いっていいなあって思う。
プログラムを読むと、この1年で2人の退団者を出し、色々悩みもあった1年だったよう。今日はその子たちの分まで太鼓を打ち切りたいと語る彼女たちは、本当にはじけていた。
「祭っ娘」の中で培われた、仲間で1つのものを創り上げていくことの難しさや楽しさは、きっと、おとなへの道の貴重な糧になることだろう。
昨日の参議院予算委員会。
定期点検で停止中の関西電力大飯原発の再稼働が問題となる中、枝野経済産業相は「現時点では私も再稼働には反対だと明言した。
そして、原発再稼働に必要な「地元の理解」の範囲はどこかとの質問に対し、枝野さんは「日本全国に福島(原発)の事故は直接、間接の影響を及ぼしている。そういう意味では『日本全国』が地元だ」「地元の皆さんをはじめ、国民の一定の理解が得られなければ再稼働しない」と答弁した。
京都も「地元」。しかも隣県。
政府に安全無視の「政治判断」をさせないよう、再稼働反対の大きな声をあげていこう。
昨日は、寒の戻りのような寒い1日だったが、午後、京都御所をランニング。
お目当ては、梅。
今年は、御所の梅を見るのをすっかり忘れてしまっていたので、もう散ってしまっているかもと思いつつ出かけた。
白い梅は、もう散りかけだったが、ピンクの梅は満開で見事だった。おまけに梅林の隣に桃の花もきれいに咲いていた。
また思いがけず、何本かのしだれ桜(イトザクラ)も咲き始めており、多くのカメラマンに取り囲まれていた。
ベンチに座っていたおじさんが「春はいいなあ!」と大声でひとりごとを言った。
昨日から4月。たくさんの花に出会えるのが楽しみな季節である。
小栗旬の「ほんだし」CMのみそ汁を作ってみた。
CMのみそ汁は2種類あるが、鶏だんごの方。
小栗旬がみそ汁の中の卵を箸で割って、中からトロッと黄身が出てくるところが私にはたまらなくおいそうに見えたからだ。
レシピは、ホームページに掲載されている。
キャベツと人参を油で炒めた後、水を入れ、煮立ったら鶏だんごのタネをスプーンで入れ、鶏だんごに火が通ったら、卵を割り入れ、最後にみそを溶き入れる。
食べてみての感想。「みそ汁」というよりは、「みそスープ」という感じ。野菜を炒めているからだろう。
それと、鶏だんごが固くなってしまった。鶏ひき肉をこねる時、少し水を加えた方がいいらしい。
みそ汁は、どうしてもパターンが決まってしまうので、これも、ちょっと変わっていていいかもね。