2017年5月26日金曜日の夜、私が所属する法律家団体が「『子ども食堂』を考えよう」という例会を企画してくれたので、参加した。
場所は、京都市左京区にある「こども食堂のようなファミごはん」改め「あまなつだれでも食堂」。
毎週、金曜日夜、食堂が開かれている。
この食堂は、昨年、子ども食堂のシンポジュウムに参加した時に、パネラーの一人であった林葉月さんが運営者の一人となっている食堂で、シンポジュウムで話を聞いて以来、一度、行ってみたいと思っていた。
場所は、左京区浄土寺の住宅街の民家。「甘夏ハウス」という看板が出ている。
午後7時が集合時間だったが、参加者の弁護士以外に、子ども達や親御さん達で、とてもにぎやかな状況だった。
畳敷きの部屋に、何台かテーブルが置かれ、好きな場所に座る。
壁際には、本日のメニューが並べられているので、好きな量だけ食べてよい。
今日は、ミートスパゲティーと豆腐サラダそしてスープ。
暖かいし、美味しい。
(料理の写真を撮り忘れてしまった・・・)
忙しい合間をぬって、運営者のお一人から、簡単に報告をいただく。
・開始は、2016年2月26日から。毎週金曜日。
・高放射線量地域で暮らす子どもらのための保養合宿で調理を担当されてきた3人で始める。
・食堂の名前を今年4月から変えたのは、「ファミ」が「家族」を連想させること、「こども」だけでなく、幅広い年齢層の人に来てもらいたいから。
・現在は、子どもとその親の来訪が中心。1回に20人から30人が参加。
・食事代は、18歳以下の子どもは無料。おとなは、基本は500円だが、いくら払ってもよい。
・行政にはモノを言いたいから、お金はもらっていない。
・会計は、カンパなどでまかなわれている。
・宣伝方法は、近隣の小学校にちらしを持って行ったりしている。
・経済的貧困だけでなく、「つながりの貧困」もあるのでは。地域の中で夏祭りのようなものも開催していきたい。
「無理しないこと」「続けること」を念頭にされてきたということだが、食材にも良質なものを使用されており、アレルギーへの配慮もある。
利害関係のない関わりやしがらみなく行ける場所が継続的にあることによって、予防的な意味での貧困対策になるのではないかと考え、生きる上でとても大切な「ごはんがおいしく食べられる」場所を提供する。
気負いのない、素晴らしい活動だ。
これからもこのような活動を応援していきたい。
2017年5月アーカイブ
これまで気になっていた品を見つけた時は、なんとなく嬉しいものである。
ゼスト御池に買い物に行き、たまたま見つけた。
それは、FLOAT LEMON TEA
レモンと紅茶のティーパックをセットした新しい形のレモンティー。
以前、料理教室「Angel Kitchen」のブログでAちゃん先生が書かれていて、1度、飲んでみたいと思っていた。
レモンティーは、時々、飲みたくなるが、そのためにレモンを1個買うと使い切れない。
しかし、このフロート・レモン・ティーは、国産のレモンをそのまま輪切りにして乾燥させたものと無農薬・化学肥料なしの国産紅茶のティーパックとがセットされている。
久しぶりのレモンティー・・・
満足、満足
(女性弁護士の法律コラム NO.236)
犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ「テロ等準備罪」を新設する改正案が、2017年5月23日、自民・公明・維新などの賛成多数で、衆議院本会議で強行可決された。
対象犯罪は277にも及び、2人以上で犯罪を計画し、1人が下見などの「準備行為」をすれば、計画に合意した全員が処罰される。
実行後の処罰を原則とする刑法の体系が大きく変わる。
すなわち、目でとらえることができる犯罪の「着手」ではなく、目では見えない「内心」によって処罰が可能となってしまうのである。
日本弁護士連合会も各地の弁護士会も、会をあげて反対意見を表明し、街頭宣伝、集会、パレードなどのとりくみを行っている。
政府答弁では「一般人は対象にならない」としているが、他方、「捜査の対象」になれば、一般人ではなくなることも認めている。
2017年5月24日付け京都新聞朝刊に、作家の雨宮処凛さんが興味深い投稿をされていた。以下、簡単に紹介する。
2008年、「麻生邸ツアー」を企画した。当時の総理大臣だった麻生氏の私邸が渋谷にあり、敷地だけで62億円の豪邸だというので見に行こうということになったという。
同年9月リーマンショックが起こり、翌年1月には「年越し派遣村」が出現した時で、海外でも、格差を実感するために、このようなツアーがあることを知って企画された。
ところが、渋谷駅で待ち合わせをし、50人ほどが歩道をぞろぞろと麻生邸に向かって歩き始めて5分。突然、3人が逮捕された。
東京都公安条例の「集団示威行動」に該当するという容疑であった。
結局3人は、12日間も勾留され、自宅や関係先が家宅捜索された。
格差社会に疑問を持つ貧しい人が、総理大臣の私邸を見に行こうという意思を持っただけで「犯罪者」として逮捕される。
「共謀罪」がなくとも、このような無法がまかり通るのである。
3.11以降、この国では「声を上げる人々」が多く路上に繰り出すようになり、国会周辺には何度も10万人規模の人が集まっている。
「政権に都合の悪いことを言うやつらは徹底的に取り締まりたい」そんな政権の思惑がちらつく。
共謀罪は、この国の民主主義を破壊するものである。
雨宮さんが挙げるケースのように、誰もが、国や自治体などの政策などに不満を持ち、声を上げよう、行動しようとしただけで、もはや、その人は「一般人」ではなくなり、「犯罪の対象」となってしまうのである。
国や自治体への不満だけではない。大企業への不満も「対象」になりうる。例えば、岐阜県大垣市では、風力発電施設の建設に反対する市民の情報が警察によって収集されている。
共謀罪の審議は、参議院へ移る。
反対の声を上げましょう!
GWが終わって、まだ2週間余りが経過しただけなのに、このところ真夏のような暑さで、身体がついていかない。
もはや少し古い話題になってしまったが、GWは、富士山が見える山梨県の山2座に登った。
山梨県には、富士山が眼前にそびえる見晴らしの良い山が多い。
目の前にドーンと現れる雄大な富士山の姿は、本当に絶景だ。
GWは晴天に恵まれ、2座とも、富士山を堪能することができた。
まずは、蛾ヶ岳(ひるがたけ。1297M)。山梨100名山。
丹沢にも蛭ヶ岳があるが、こちらの山は、「蛾」(が)と書いて「ヒル」と読ませている。
標高880Mの所に、四尾蓮湖(しびれこ)という湖があり、そこが登山口となっている。
整備された坂を登って行き、尾根に出ると、そこからは、ほぼ平行歩きが続き、最後だけ15~20分ほどの急登となる。
山頂からの雄大な富士山。素晴らしい!
ヒルが出そうな山ではなかったので、下山後、駐車場のおじさんに「なぜ、蛾ヶ岳と言うの?」と尋ねると、昔、武田信玄の館から正午になると、この山の真上に太陽が来ることから「昼ケ岳」と呼んだことに由来するとのことだった。
翌日は、七面山(しちめんさん。1982M)。山梨百名山でもあり、日本200名山でもある。
そして日蓮宗の聖地として名を馳せる。
標高差が、上り約1500M、下り約1700Mもあり、体力的にはやや不安を感じる。
宗教の山らしい、表参道の入り口。
愛宕山の参道のようなジグザグの道がずっと続く。
途中、下山してくる白装束の信者の集団と何組もすれ違う。
おそらく1710Mの地点にある敬慎院という宿坊から下山してきているのだろう。
皆、「南無妙法蓮華教」と唱和しながら下山されてくる。
中には、高齢の方もおり、支えてもらいながらも、自分の足で歩いている。さすが修行だ。
純粋の登山者は、少ないような気がした。
敬慎院を超え、山頂へ向かう。
途中から見える、山頂付近の大崩壊地・大ガレは迫力満点。
ヘトヘトになって、やっと山頂に到着。
山頂は、木々が立ち並び、展望はないが、広場になっていた。
そして、上りの時には雲に隠れていたが、下りで顔を出してくれた富士山。
下山は、裏参道を下る。
表参道よりは、山道らしい登山道。
標高差約1700Mを下ったのだから、足が棒のようになり、クタクタになったことは言うまでもない。
帰途、前夜に宿泊した「ひのや旅館」に下山の挨拶に行くと、旅館のおばあちゃんからたくさんのナメコをいただき、思わぬご褒美に万歳!
「グルテンフリー」という言葉をご存知だろうか。
私は、世界的なテニスのトッププレーヤーであるノバク・ジョコビッチの著書「ジョコビッチの生まれ変わる食事」という本を読んで、初めて「グルテンフリー」という言葉を知った。
両親がピザ屋であったにもかかわらず、ジョコビッチは、小麦と乳製品に対して強い不耐症があった。そのためジョコビッチは食事からグルテンを一切排除し、ついに世界1位のテニスプレーヤーになった。
ジョコビッチにはグルテン不耐症があった。
では、それがない人の健康や体調にとって、小麦などのグルテンはどうなのか?
次に私が読んだ本は「長生きしたけりゃパンは食べるな」(フォーブス弥生著)。
小麦がなぜ健康に悪いのか?
小麦にはグルテンというタンパク質の混合物が含まれている。グルテンは水を吸うと、ネバネバとした粘着性を発揮し、これが腸の表面に薄く付着することで、腸は十分はたらけず、グルテンの消化が進まなくなり炎症が起こる。炎症が長引けば、腸粘膜で構成される腸壁が傷つき、腸に穴があく。
しかも、古代の小麦と比べると、品種改良された現代の小麦は、グルテンが約40倍以上も多くなっており、腸の機能を損なわせる粘着性も高まっているという。
同書には、健康な人でも、とにかく14日間やってみましょう、そして14日後に始める前と今の体調や心の状態を観察してみてください、と書かれてあった。
それで、GWに入る2週間前に小麦抜き生活の「実験」をしてみることにした。
「実験」をしてみてわかったが、小麦抜き生活は、結構、難しい。
朝食は、食パンをやめ、果物やヨーグルトだけで済ませた。
醤油には小麦が入っていることを初めて知ったが、これはどうすることもできず、使用した(小麦のない醤油も売ってはいるが)。
好きなパスタもグルテンフリーパスタに変えたりして、他の食事は、自分で作る限りは、小麦を抜くことはできた。
大好きなカレーも、小麦を入れなくても、スパイスを混ぜ合わせて意外と美味しく作れることもわかった。
でも、外食だと、サラダのドレッシングや料理のとろみに小麦が使ってあるかもしれないという不安は常にあった。
その意味で、「実験」の2週間、完全に小麦を抜けたかどうかは疑問だが、結局、2週間後の私の体調は、別に前と変わることはなかった。
今は、朝食の食パンも再開し、普通の小麦あり生活に戻った。
ただ、できるだけ小麦を避けることを心がけるようになったことは、私の小さな食生活の変化である。
「がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事」(幻冬舎)の著書で、フレンチシェフの神尾哲夫さんが、2017年5月4日死去された。
この本は、2017年3月に発行され、発売2ヶ月で15万部のベストセラーとなったという。
私もたまたま書店で見つけ、すぐに買って読み、とても刺激になった。
私の日常の食事の中にも、できるところから実践している。
神尾さんは、2003年、51歳の時に、末期ステージⅣの前立腺がんであることが判明し、骨にも転移していた。
医者からは、余命何ヶ月などという次元ではないと言われた。
しかし、神尾さんは、手術後、抗がん剤治療を選択せず、「食」で命のリセットに挑戦しようと決意した。
神尾さんの言葉
「人の体は、その人が食べたものでできています。そして、体の大部分の細胞は、それぞれ一定の期間ごとに新陳代謝を繰り返しています。
ならば、食事の徹底的な改善が、自分の体のがん細胞の勢いをそぐ一方で、健全な他の細胞たたちを元気づけ、命の日延べにつながる可能性もあるのではないだろうか・・・」
神尾さんは亡くなられてしまったが、この著書は、がん宣告から14年間も生きることができた源があふれている、神尾さんの遺言のようなものとなった。
合掌