1. 2022年4月

2022年4月アーカイブ

これまで原田マハの小説を読んだことがなかったが、友人に原田ファンがいるので、何冊か借りて読んでいる。

そのうちの1冊が「キネマの神様」。

 

「キネマの神様」は、映画の方が有名かもしれない。

映画は山田洋次監督作品で、主人公の予定だった志村けんがコロナで突然亡くなったため、沢田研二が主人公をつとめた。

私もこの映画は観た。

 

小説を読んで、映画とは全くストーリーが違うことを知った。

後でネットを読むと、確かに書いてはあるが、私自身は全く知らなかった。

映画は、山田洋次監督らしい、かつての映画撮影所などを舞台として再現し、ほのぼのとした作品となっていた。北川景子が原節子を思わせるような美しい女優を演じていたことと、沢田研二の声が年齢のわりに若いことが印象に残った。

 

小説は、とても面白かった。

映画阪と同じように、映画と賭け事にしか興味がない老いた父親ゴウや、その友人で名画座の経営者テラシンらは登場するが、1000万円以上の年収を振って国内有数の再開発企業を退職した娘歩(あゆみ)の目線で小説は進んでいく。

ゴウの映画ブログが海外の正体不明な「ローズ・バッド」の「反撃」にあい、その二人の間で往復される映画批評ブログをめぐって、家族の愛や友情などが展開していく。

そして、最後は、映画は映画館で観よう、と思わせるストーリーであった。

 

 

 

 

大津なぎさ公園の芝桜

京都新聞に、滋賀県大津市のなぎざ公園の満開の芝桜の写真が掲載されていたので、4月23日(土)に、なぎさ公園の近くに住む友人に連絡をして、一緒に見に出掛けた。

 

新聞に載ったせいだろうか、普段より人が多く出ているとその友人は語っていた。

やや満開からは進んだかな?と思われたが、それでも、琵琶湖や遠く比良山系の山々や近江富士(三上山)などとのコントラストはとても美しい。

 

 

 

白い花びらの中にピンクの線がある珍しい芝桜もあった。

 

 

素敵な景色を堪能した。

捨てない生き方~電動鉛筆削り~

断捨離ブームに抗するかのように、作家五木寛之さんの「捨てない生き方」がちょっとしたブームになっているよう。

 

でも、断捨離も「捨てない生き方」も決して相反するものではないと思う。

 

ところで、今朝、私が長年愛用し、事務所に置かせてもらっていた電動鉛筆削り器が、突然、動かなくなった。

私は、シャープペンシルより、多少の力も加えても芯が折れない鉛筆の方が断然好きだ。

って、鉛筆削り器は私にとっては必須の物。

 

これが動かなくなった電動鉛筆削り器。

 

 

私が小学校に入学した時に、親が買ってくれた物である。

パナソニックの前身のナショナルの製品で、今と違って、昔の製品ほど長持ちすると言われるように、ン十年以上、いつも私の身近にあって、ずっと動いてくれていた。

 

これも「捨てない生き方」の1つだよね。

改正育児・介護休業法が2022年4月1日から施行されました。

主な改正は次のとおりです。

 

1、育児休業を取得しやすい雇用環境の整備

 研修や相談窓口の設置、事例の収集と提供、方針の周知など、いずれかの措置を講じなければなりません。

 また、本人又は配偶者の妊娠・出産等を申し出た労働者に対し、事業主は育児休業制度等に関する事項の周知とともに、取得の意向の確認を個別に行わなければなりません。

 

2、有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和

 これまでは、「引き続き雇用された期間が1年以上」という要件がありましたが、これが撤廃されました。但し、1年未満の労働者については、労使協定により除外することは可能です。

 

上記1については、男性の育児休業の取得率が低い(202年度の調査では、女性81.6%に対し、男性は12.65%)ため、男性の育児休業取得を促進するため設けられました。

 

男性が育児休業を取得しやすい職場は、誰もが働きやすい職場の実現につながるのではないでしょうか。

職場の中で、男性も育児休業が取得しやすい雰囲気を作っていくことが大切ですね。

 

なお、詳細については、労働局の雇用環境・均等室にご相談ください。

 

 

 

鴨川ごみ拾いに参加~プラごみ削減に向けて~

4月17日、快晴の日曜日。

午前中、大文字山に登った後、午後2時から、鴨川の丸太町橋に集合して、初めて、ごみ拾いに参加。

 

つい最近、京都弁護士会の公害対策・環境保全委員会の委員(皆さん、弁護士です)がプラスチックごみ問題を考える中で、毎月1回、鴨川のごみ拾いをしていることを知った。

それで、私は委員ではないが、参加したいと思い、4月から参加することにした。

 

修習生も含め、約10名のメンバーが集まり、まずゴミ袋とごみバサミを渡される。軍手は持参した。

2グループに分かれ、東岸と西岸からそれぞれ丸太町橋から荒神橋の間のごみを拾っていく。

「1時間もすると、袋にゴミが一杯になる」と言われたが、本当に、ドンドンごみが見つかり、アッという間に袋一杯になった。

特に、17日は川の水が少なかったこともあり、川縁の草木の間や水際に、レジ袋、タバコの吸い殻、ペットボトル、菓子袋、マスクなどなど、たくさん落ちたり、流れ着いたりしていた。

 

集めたごみは、事前に京都市まちの美化実践活動として申請しておくと、ごみ袋・軍手が給付され、京都市がごみを回収してくれるシステムになっているとのこと。

 

プラごみがマイクロプラごみとなって、海や川の魚が食べ、魚などを通して人間の身体に入っていくことが知られているにもかかわらず、この美しい鴨川にも大量に潜んでいることは嘆かわしいことだ。

 

地道な活動だが、大勢でするのは、なんとなく楽しい。

折しも、2022年4月1日から「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されている。

これからも、プラスチック削減に向けて、できることをしていきたいと思う。

 

「弘前城の桜」は、なぜ美しいか

京都市内は、3月下旬から4月上旬、晴天が続いたことで、どこを歩いても、綺麗な桜を観賞することができた。

 

ところで、先日、友人らとの会話の中で、「弘前城の桜はなぜ美しいか」が話題となった。

私は、1度だけ、弘前城の桜を見たことがある。

弘前城の桜がどうしても見たく、1999年4月28日夜、当時、大阪発で走っていた「日本海」という夜行列車に乗って29日朝に青森まで行き、29日は弘前に1泊して30日に弘前城の満開の桜を堪能し、30日夜発の夜行列車に乗って帰京し、5月1日のメーデーに参加したことがあった。

確かに弘前城の桜はとても見事で美しい。

友人の問いに対し、私は、「弘前城の桜が雄大な岩木山を背景にしている景色が素晴らしいからじゃないかな」と答えた。

 

私の答えもまんざらはずれではないと思うが、実は、「弘前城の桜」の美しさには秘密があることがわかった。

2022年4月10日付け読売新聞朝刊で、青森出身の気象予報士奈良岡希実子さんが「弘前城の桜」の秘密に触れていた。

美しさの理由は「ボリューム感」であり、実は、弘前城の桜は、「弘前方式」と呼ばれる管理法が用いられているとあった。それは、リンゴの栽培技術を参考にした、昭和30年代から続く管理法で、これによって花数が多く、ぼんぼりのような形になるとのこと。

やはり、美しくすること、そしてそれを維持することには、人の手による努力が存在するのである。

 

もう1度、弘前城の桜を見に行くことはあるだろうか。

もし機会があれば、その時は、岩木山を借景にして、このぼんぼりのような桜を大いに堪能したいものである。

弁護士村松が担当した、山での遭難事案につき、危難失踪宣告が認められました(盛岡家裁審判)。

なお、相代理人は、山仲間の浅野則明弁護士です。

 

岩手県在住のTさん(80代)は、2019年5月、一人で静岡県中ノ尾根山(2296m)に登り、下山中に道に迷い、警察に救助の電話をしました。しかし、その後、連絡は取れなくなり、警察と山岳会が捜索しましたが発見されなかったという事案です。

 

これまで、山での遭難についての危難失踪事件をいくつか担当してきましたが、本人から警察に救助の通報があったという事案は初めてでした。

本人の「遭難」は明白で、簡単に危難失踪宣告が出るものと思っていました。

しかし、申立から数ヶ月して、家庭裁判所から話が聞きたいという連絡が入ったため、以前、ブログ「マチベンの日々」の方で書きましたが、不在者の家族とともに盛岡家裁まで赴き、裁判官と直接会って話をしてきました。

 

裁判官は登山経験がないようで、登山道というのは、テレビで観るような整備された道ばかりと思われていたフシがありました。

 

中ノ尾根山は、静岡県浜松市の最高峰で、南アルプスの深南部と呼ばれる部分に位置する山です。

そして不在者が道迷いを起こした地点は、人の顔の高さ程度の笹藪が広がっているため、展望もなく方向がわかりにくい場所でした。また、1度道を間違えると、急勾配の原生林の崖に転落する危険な箇所もあります。

 

裁判官は、不在者の山仲間と一緒に捜索に参加された家族からこの山の特徴の話を聞いたり、私たち弁護士の、不在者が遭難に至ったであろう状況の説明に熱心に耳を傾けてくれました。

いくら道迷いしたことが明白であっても、危難失踪宣告には、それが「人が死亡する蓋然性が高い事象に遭遇する」ということを山それぞれの特徴と共に明らかにしないといけないことを痛感しました。

やはり登山を趣味としてきたことが役に立った事案でした。

 

そして今年3月初めに、かなり詳細に書かれた審判が下され、危難失踪宣告申立が認められました。

「電磁波で攻撃されている」「誰かに常に監視されている」

 

弁護士なら誰でも、このような相談を受けたことがあると思います。

こういう相談者は、法律相談はもとより、警察や法務局の人権相談などにも行っていることが多いと思われます。

「そんなことはあり得ない」と思っても、弁護士としては「証拠がないと、どうしようもできませんよ」と回答します。

 

しかし、これを商売にする悪質業者がいるというから許せません(2022年4月5日付け朝日新聞朝刊)。

 

多くは探偵業者で、「電磁波攻撃による嫌がらせを解決します」といったネット広告を出して、幻覚や妄想に悩む人から依頼を受けて報酬を受け取るが、いい加減な調査もあるようです。

例えば、持参した盗聴器を見せて「仕掛けられていた」と不安をあおったり、「今後も攻撃があるかも」と脅したりして追加の調査を勧める業者がいたとのこと。

 

国民生活センターにはトラブルに発展した事例も寄せられているようですが、依頼した本人に被害意識がないので、家族や周囲の人も気がつきにくく、実際にはもっと多くの被害事例があると思われます。

 

このような悪質業者に対する何らかの対策が求められています。

桜とバインミー

京都市内はどこも桜が満開である。

4月3日(日)はあいにくの雨予報。でも、雨が降り出すのは午後からという予報だったので、早めにお花見散歩に出掛けた。

 

疎水べりの桜も満開。

 

 

昼食は、疎水の近くにできたバインミー専門の店「120gバインミー京都」へ。

午前11時の開店時間に合わせて行ったのに、もう先客が2組。その後も次々と客がやってくる。小さいな店だが、やはり人気がある。

バインミーとは、ベトナムのサンドイッチで、フランスパンに野菜やハムなどがたっぷり入っている。この店は、有機野菜を使い、からだに優しいバインミーが食べられる。

 

 

店内もなかなか素敵。

テイクアウトもできるが、店内だと、ニョクマムなどの調味料をかけることができるので、店内で食べることにした。

 

 

バインミーは数種類からチョイスでき、私は、ハムと野菜たっぷり入った「定番」を注文。

セットメニューは、本日のスープをチョイス。有機ほうれんそうと玄米のスープ。

 

 

ピリ辛の味で美味しい!スープも濃厚。フランスパンも柔らかい。

 

昼食後は鴨川の土手をプラプラと出町柳まで歩き、そこから事務所に戻った。

 

賀茂大橋から見た、賀茂川(右)と高野川(左)。

 

 

事務所に戻ると、ちょうど雨が降り出し、セーフ。

防衛省「反戦デモ」を敵視

今なお停戦に至らないロシアのウクライナ侵攻。

ヨーロッパ各地では、大きな反戦デモが起こっています。

そんな中、2022年3月31日付けの「しんぶん赤旗」の1面を読んで驚きました。

 

防衛省陸上幕僚監部が2020年2月4日、記者を対象とした勉強会に配布した資料の中に、安保法制を発動する事態の1つである、武力攻撃に至らない「グレーゾーン事態」に当たる事例として、テロと横並びで、市民による「反戦デモ」をあげ、敵視していたことがわかりました。

陸自は、参加した記者から「『反戦デモ』の用語は不適切ではないか」と指摘を受け、翌5日に資料を回収し、「暴徒化したデモ」と書き換えて再配布したそうです。

 

政府は「誤解を招く表現」と述べるにとどめ、表現の自由を危うくする不適切な対応であったとは明言していません。

そして共産党の穀田議員が衆院外務委員会で批判したように、いくら書き換えても、「反戦デモ」をいつ暴徒化するかわからないと敵視する認識に変わりありません。

 

今、ロシアでは1枚のプラカードを掲げて「反戦」を訴えても逮捕され、刑罰を科されるかもしれません。

日本がそんな国に近づいていくことを決して許してはなりません。

 

 

 

 

2019年の参議院選挙。札幌市内で安倍首相(当時)の街頭演説の時に、市民が「安倍辞めろ」「増税反対」などと声を上げました。

すると北海道警は、ヤジを飛ばした市民2人を肩や腕をつかんで移動した上、その後も長時間つきまといました。

 

この問題について、札幌地裁は、2022年3月25日、「公共的・政治的事項に関する表現の自由は、特に重要な憲法上の権利として尊重されなければならない」と述べ、道警が表現の自由を侵害したとして、北海道がその市民に対し88万円の損害賠償を支払うよう命じました。

判決は、憲法21条で保障された「表現の自由」について「立憲民主制の政治過程にとって不可欠の基本的人権であって、民主主義社会を基礎付ける重要な権利」と位置づけました。

裁判所は、正面から憲法判断を行いました。

また、市民の1人が警察に執拗につきまとわれたことについても、移動・行動の自由、名誉権とプライバシー権を侵害したと認めました。

 

安倍首相(当時)は、2017年東京都議選の街頭演説の際、「安倍辞めろ」と声を上げた市民に対し、「こんな人たちに負けるわけはいかない」と発言し、その後は各地でヤジを飛ばした人らを排除する動きが起こったようです。

今回の事件もその流れにあるものと言えるでしょう。

 

今年の夏、また参議院選挙があります。

表現の自由を国家権力によって排除するような行為を繰り返すことは絶対に許されません。

 

 

 

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