参議院選挙戦ももう終盤に入っている。
そんな中、自民党は圧勝を予想してか、次々と「ホンネ」発言が飛び出し、このまま大勝したら、日本はどうなっちゃうんだろうかと、猛暑なのに、寒~い思いがする。
まず、安倍さん。
参議院選挙が終わるまで憲法9条改正は「封印」していると思っていたら、「首相、9条改正を明言」との見出し(7月16日付け産経新聞)。
長崎国際テレビ番組のインタビューで「われわれは、9条を改正し、その(自衛隊)存在と役割を明記していく。これがむしろ正しい姿だろう」と、9条改正の必要性を明言した。
そして、もっと恐ろしいのは石破さん。
7月16日付け東京新聞。
自民党は、同党の改憲草案で、憲法9条を変更して自衛隊を「国防軍」にすることを掲げ、それに伴い、「審判所」という軍法会議の設置を盛り込んでいる。
石破さんは、自衛隊の隊員が上官の命令に従わない場合について、こう語った。
「『これは国家の独立の為だ、出動せよ』と言われた時に、いや行くと死ぬかもしれないし、行きたくないという人がいないという保証はどこにもない。だから国防軍になったらそれに従えと、それに従わなければ、その国にある最高刑がある国なら死刑。無期懲役なら無期懲役。懲役300年なら懲役300年。そんな目に逢うなら出動しようかと。人を信じないのか、と言われるけど、やっぱり人間性の本質から目を背けちゃいけない」
戦争に行きたくないと言って拒否する人に対し、こうした重罰を課すために「審判所」は必要だとする。
国防軍になれば、徴兵制になるから、誰もが対象となる。
日本を戦争する国にして、海外の人の命を奪い、しかも日本国内においても、人権が守られず、恐怖政治が始まる。
マスコミは、もっと批判してほしい。
そして皆さん、こんなことを狙っている「自民党」で本当にいいんですか?
これまで日本でただ一人の自衛隊員も死んでいないのは、今の憲法9条で守られているからなんです。
憲法9条は日本の宝です。
ブログ マチベンの日々
2013年5月23日、80歳の三浦雄一郎さんが最高齢でのエベレスト登頂を達成したということで、日本中が歓喜に沸いた。
それと時を同じくして、東京在住の河野千鶴子さん(66歳)がヒマラヤのダウラギリ(8167M)で遭難したというニュースが流れた。
当初のニュースは雪崩にあったという報道だったが、実は、7700M地点での疲労凍死だったと言われているが、真相が不明だ。
三浦さんは、エキスパートのガイドやシェルパを伴って莫大な金を費やしての登頂だったが、河野さんの登頂は、シェルパ2人を伴った単独行きであった。
河野さんのことは、三浦さんのエベレスト最高齢登頂成功の陰に隠れて、あまり報道されていなかったが、昨夜のNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、その人となりの一端を知ることができた。
河野さんは、20代の普通の山歩きから主婦業などを経て50歳で登山を再開し、その後、またたくまに世界7大陸最高峰と8000M級の山5座を次々と制覇した登山家だった。
そして彼女が残した記録から、河野さんが「女」として苦悩し、それを解放してくれたのが「山」だったことを昨夜の「クローズアップ現代」を観て知った。
同年代の多くの日本人女性がそうであったように、河野さんは、長い間、働きながら家事・育児を負担し、しかし「河野さんの奥さん」「○○ちゃんのおかあさん」と没個性で扱われてきたことに、「女」としてずっと苦悩してきた。
それが50歳になって山登りを再開したことで、山には男女の線引きがないことを実感し、どんどんはまっていった。
「一歩一歩、頂上へ押し上げてくれる。私にも無限の可能性があることを教えれくれる。」
河野さんの喜びがあふれた言葉だ。
河野さんが山への単独行きを始めたのは、「女性には体力がないから無理」と言われたことがきっかけだった。
またしても、「女性」という線引きが現れた。
同じ山に登る者として、この言い方は、おかしいと思う。
「女性には体力がないから無理」ではなく、男でも女でも、一人ひとり、経験や年齢などによっても体力が異なるから、それに合わせて登山をすることが求められるということだ。
そこに「男」「女」の区別はないはず。
しかし河野さんは、この言葉をきっかけとして、単独行きを中心とした登山に変わって行ったようだ。
企業やマスコミをバックに冒険家として名をはせる三浦さん。
他方、一人で自分の可能性に挑戦し、それが喜びだった河野さん。
河野さんの人生は、決して華々しいものではなかったが、山でその無限の可能性を開花させて最高に輝いていたんだなと思った。
昨夜午後10時から日本テレビ系列で始まった、満島ひかり主演のドラマ「Woman」。
午後10時10分頃、何の気無しにチャンネルを変えたら、このドラマをやっていて、すぐに引き込まれてしまった。
現在、全国で100万人を超えるシングルマザーがいるが、彼女たちの年収は平均200万円余り。
小春(満島ひかり)は、夫(小栗旬)を不慮の事故で亡くしてシングルマザーとなり、2児を抱えて必死で働いている。
金がなくなり、福祉事務所に生活保護の申請に行くが、福祉事務所が20年前に男の元に走った母(田中裕子)に勝手に連絡を取り、母が「援助する」という回答をしたため、生活保護も受けられない。
小春は母の所へ「回答を取り下げろ」と赴く・・・・
私にも、シングルマザーの依頼者が何人かいるが、2人の子どもを抱え、必死で働く小春の姿は現実の女性たちの姿と重なる。
小春の同僚女性の、「子どもが起きないよう睡眠薬を混ぜて眠らせて夜働く」というセリフは衝撃的だった。
また、現在、生活保護で問題となっている、「親族への問い合わせ」もリアルだ。
全国のシングルマザーたちを励ますようなドラマになることを期待している。
(おまけ)
・満島ひかりの演技はとても光っていたが、子役二人もすごい!
・福祉事務所の職員を演じるのは、三浦貴大。三浦友和と百恵ちゃんの次男だ。
7月1日から、電気料金やガス料金が値上げとなり、更に、円安や原料の高騰などの影響で、パン、小麦粉、マヨネーズ、油などが軒並み値上がった。
事務所の弁護士室では、できる限り扇風機を使うようにして節電をこころがけている。
そんな中、節電母さんこと「アズマカナコ」さん(33歳)が今、注目されている。
あちこちの新聞や雑誌に引っ張りだこ。
東京多摩に、夫と子ども2人でお住まいのアズマさん。
なんと自宅には、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、掃除機などの家電製品がないと言う。
テレビはあるようだが、観たい時だけ押入から出して観るようにしていたら、あまり観なくなったという。
「達人」は、どんな生活をされているのか?
食品は保存のきくものを選び、それ以外は漬け物や干し物にする、洗濯はたらいで手洗い、掃除はほうきとぞうきんで。
アズマさんの日常は、そのブログに詳しく紹介されているが、まさに昭和20年代の生活でエコそのもの。
そんな生活を楽しんでされているところが素敵である。
「自然の力を生かし、身近なもので工夫することが何より楽しいんです」と語るアズマさん。
便利さにどっぷりつかってしまっている今の私には、どれもマネできそうにないことばかり。
せめて、爪のアカくらいはマネしたいと、うちわをあおぎながら、このブログを書いている。
「フェルメール光の王国展」に行ってきた。
フェルメールは、レンブラントと並んで17世紀のオランダ美術を代表する画家である。
今回の展示会は、フェルメールの本物の作品ではないが、リ・クリエイトという最新技術によって、43歳で死亡した彼の全作品37点が350年前の色彩そのままに再現されているということだったので、大阪まで出かけた。
昨年、神戸で開催されたマウリッツハイス美術館展では、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」が来ていたので、ただその1枚の絵を観るためにだけ神戸へ出かけた。
今回の展示会の作品は、私のような素人には「これ、本物じゃないの?」と思ってしまうほど、あたかも油絵で描かれているかのごとく再現されていた。
光の使い方、洋服や絨毯などのそれぞれの布地の質感、ガラスコップや窓ガラスの透き通った感じなど、どれも素晴らしい作品だった。
※「フェルメール光の王国展」は、阪急うめだ本店9階の阪急うめだギャラリーにて、6月26日から7月15日まで開催。
京都府宇治市にある三室戸寺。別名「花の寺」とも呼ばれ、境内には、季節ごとにたくさんの花が咲き、観光客の目を楽しませてくれる。
梅雨のこの時期は、もちろんアジサイ。
そして、3年前から毎年、報道されているが、今年もハート形のアジサイが見つかった。(2013年6月20日付け京都新聞)
アジサイは、通常は球状にまとまるが、雨や花の重みで形が変わり、ハートに見えるものがあるという。
先週、幼なじみのshocoさんらが来京され、三室戸寺に行くと聞いたので、「ハート形のアジサイがあるらしいよ」と教えたが、「見つからなかった」という返事が返ってきた。
今年は咲かなかったのかなあと思っていたところに、上記の新聞記事。
きっと、時期にもよるのだろう。
アジサイの花言葉は「移り気」「高慢」などと言われるが、「元気な女性」というものもあり、私の大好きな花の1つだ。
梅雨の時期になると、必ずうちの法律事務所にも飾っている。
ハート形のアジサイ・・・・見てみたいなあ。
最近、気になっていたパン屋さん「ORENO PAN」(オレノ パン)。
一乗寺に本店があるフレンチの店「おくむら」が経営しているらしい。
「ORENO PAN」という名前は、「俺のパン」という意味かしら?と思っていたら、「ORENO」はラテン語で「宝物」という意味で、自分たちのパン、他にはない唯一のパンという想いが込められているよう。
これまで「おいしいけど、高い!」という噂も聞いていたので、「おくむら」ならあり得ると思い、わざわざ買いに出かけることはしなかったが、先日、京都駅にある店の前をたまたま通りがかったので、食パンと菓子パンを買ってみた。
菓子パンの方は、他店と比較して特においしいとは思わなかった。
食パンは、おいしかった~!
少し小さめなので、やはり割高かもしれないが、焼いても、もちもち感がしっかり残っており、しばらくは、はまりそう・・・
烏丸錦にも店があるので、便利です。
先日報道された、復興庁の水野靖久参事官のツイッターでの「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に参加」という発言には、心底、腹が立った。
これは、被災者を支援する市民団体が開いた集会に参加した後のツイッターへの書き込み。
テレビ取材を受けた復興庁職員の中には、この発言のどこがおかしいのか?と言う人もいて(顔は隠してあったが)、今更ながら、官僚、お役人の「上から目線」や「傲慢な態度」にあきれてしまった。
このような「左翼」発言は、水野参事官だけではない。
安倍首相も、6月9日の渋谷ハチ公前での都議選候補の応援演説について、フェイスブックで「聴衆の中には左翼の人達が入って来ていて、マイクと太鼓で憎しみを込めて(笑)がなって一生懸命選挙妨害していました」と書き、更に、その「左翼の人達」を「恥ずかしい大人の代表」と書いた。
マスコミは、水野参事官の発言だけを批判し、安倍首相の発言は追及しないのか!と思っていたら、6月16日付け朝日新聞朝刊に、松下秀雄論説委員が安倍発言を取り上げていた。
実は、安倍首相の演説の横で、「TPP反対」「自民党はうそつき」などと抗議する人たちは、「TPPを断固反対する国民行動」の人たちで、以前から当日そこで集会を開くことを計画していた。
松下氏は、「『朝日新聞』を左翼と呼ぶ人もいるが、私は共産主義者でも社会主義者でもない。国やふるさとを愛するのも、人に無理強いするのでなければ、すてきなことだと思う。歴史を直視しようとする人は自民党にもいる。左右の境界はぼやけている」と言う。
現体制を批判したり、人権擁護の発言をしたりすると、「左翼」「アカ」などの言葉で他人を批判する人は昔からいる。
結局、そのような言葉によって、中身を議論することを避け押しつぶそうとしているだけ。
例えば、TPP反対は、衆議院選挙前の自民党の公約ではなかったのか。
それを自民党がひとたびTPP推進に転じると、反対派に対し「左翼の人達」と言って切り捨てるのか。
自分が掲げる政策をその中身で議論しないで、反対の意見表明を行う国民に対し「左翼」と叫ぶ人に政治家の資格などあるのだろうか。
5月24日、元慰安婦との直接面談が頓挫した橋下市長。5月27日、外国特派員協会で釈明の記者会見を開いた。
日本のマスコミに対する横柄な態度とは全く異なる緊張した面もちでの受け答えではあったが、結局、日本政府の強制連行は認めず、他国も同じことをやっていた、日本だけが悪くないという持論を展開した。
海外メディアはおおむね冷ややかな反応。
「答えはかみあわなかった。彼のコメント自体が不明確だ」(香港のテレビの女性記者)
「がっかりした。今までの繰り返しで、何も新しい話は出なかった」(韓国ケーブルテレビ記者)
「最終的に何も言っていない。『他の国も同じ』と責任回避で印象は悪くなった」(ドイツ)
橋下氏の今回の一連の発言はきわめて不快ではあったが、これで、日本のマスコミがもてはやした男の正体が多くの人に暴露されて良かったと思う。
ちなみに、現在までに、日本弁護士連合会や大阪弁護士会などから、発言の撤回や謝罪、あるいは抗議の会長声明が出されている。
冒険家の三浦雄一郎さん。5月23日、世界最高峰の山エベレスト(8848m)に世界最高齢の80歳で登頂に成功した。
三浦さんは70歳と75歳の時にもエベレストに挑戦し、登頂に成功している。
三浦さんのことを思うと、「もう年だから疲れた~」なんて言ってられない。
「三浦家の遺伝子は特別だ」と騒ぐ人もいるようだが、実際に、三浦家の親子4代の遺伝子を3年がかりで調査したら、ごくごく平均的な東洋人の家系だったそうだ。
でも、目標に向かって、人並み外れた努力ができるところに「超人」のゆえんがあると思う。
三浦さんが73歳の時の雑誌の記事から、「若返りのための秘策17」を紹介しよう。
(秘策1)人生でやり残したことはないか考えてみる。
(秘策2)等身大の目的意識を持つ
(秘策3)身近な人から刺激をもらう
(秘策4)何事も自分にいいように解釈する(プラス思考)
(秘策5)歩く(但し、三浦さんは足首におもり、背中に20キロのリュック背負って歩く)
(秘策6)ながら運動で筋肉を貯める
(秘策7)サボってもよいが、ちょっとだけ反省する
(秘策8)入浴中、マッサージで心と身体をリラックス
(秘策9)快眠のため音楽を聴く
(秘策10)ベッドに入る前に水分を摂る
(秘策11)出会いを大切にする
(秘策12)無理なダイエットは絶対しない
(秘策13)硬いものをよく噛んで食べる
(秘策14)酒はほどほどに
(秘策15)そば粉100%のそばで元気になる
(秘策16)いつも次なる目標を発見する
(秘策17)人生を楽しむために目標を掲げてチャレンジする
三浦さんの次なる目標は何だろう。
三浦さんは、身近な人じゃないけど、私にとっては「刺激的」である。
私が所属している法律家団体の会議が新潟で開かれたため、群馬県の高崎駅で途中下車し、5月18日、群馬県にある妙義山に登った。
妙義山は、上毛三山(榛名山・赤城山)の1つであり、また日本三大奇勝(大分県の耶馬渓、小豆島の寒霞渓)の1つでもある。
切り立ったピークが連なる山で、遠くから見ているだけでも足がすくむ。
当初の計画では、妙義山の中腹を歩く初心者コースの予定だった。
ところが、山仲間のA弁護士が「稜線コース(超上級者コース)じゃないと面白くない」と変更を要望した。そのため、「合法的殺人や!」という私の抵抗もむなしく、稜線コースを登ることになってしまった。
天気は快晴。絶好の登山日和だが、心はウツウツ。不安で一杯。
妙義神社の登山口からしばらく登ると、初心者コースとの分岐に至り、そこからすぐに長い鎖場が始まった。
右手首と右肩を少し痛めているため、最初は力があまり入らず、鎖をつかんでも身体がなかなか上がらない。
先が思いやられる。
やっと稜線の「見晴」に出ると、そこからは鋭く切り立った崖があちこちに見える。
素晴らしい眺望だが、とても楽しむ余裕はない。
「途中の分岐から初心者コースに行こう」と主張するが、誰も聞く耳を持たない。
更に鎖場を登ったり下ったりして、ようやく妙義山の最高峰の相馬岳(1103.8M)に到着。昼食を取る。
ここから少し戻れば、初心者コースに行く道があるが、A弁護士が「もう半分以上来てるから大丈夫だよ」と言ったのと、女性を含む数名の登山者が前に進んで行ったので、私もこのまま稜線コースを行くことにした。
しかし、それは大きな間違いだった。
相馬岳から下りて行くと、あちこちに看板がかかり、「死亡事故多発。ザイル等がない場合にはここから先は行かないでください」と書かれてある。
もちろん私たちは誰もザイルを持っていない。
でも、結局、進み続ける。
一番の恐怖は「鷹戻し」という場所。
鎖はあるものの、岩が出っ張っていて力がないと身体が上に引き上がらない。
「もうダメ」と弱音を吐いたが、ここまで来たら後戻りもできず、必死に何度か挑戦してやっと身体が上がった。
ピークに出たが、今度は、50Mほどの鎖が続く急斜面を下りることに。
前の登山者が順番待ちで下りて行く。
「絶対、鎖は離すまい」と固く決めて下り始めるが、足場がなかなか見つからない。緊張感で一杯。
もうあと少しで鎖場が終わるという場所で、足場が見つからず、思わず鎖にぶら下がってしまい、指が岩にすれて指から出血。
言葉も出ない。
ここまでがあまりにも恐怖の鎖場だったため、それ以降の鎖場は難なく通過した。
結果的にはコースタイムより早く下山できたが、絶好の天気と眺望だったにもかかわらず、緊張の連続で、少しも楽しむことができなかった。
2度と登るまい・・・・
こんな歌があったんや・・・
美輪明宏と言えば、紅白でも歌われた「ヨイトマケの唄」が有名だが、こんな歌も歌ってたんや。しかも作詞作曲も美輪さん。
こんな歌を聴いたら、「慰安婦制度は必要だった」なんて言える?
でも、橋下氏の心には響かんのやろなあ。
なお、この歌はYOU TUBEで聴くことができる。
祖国と女達(従軍慰安婦の唄)
作詞・作曲 美輪明宏
北は青森から 南は沖縄
売られ買われて 今日も旅行く
違うお国訛りで 慰めあいながら
捕虜の女囚も 同じ仲間さ
荒れ果てた肌に やせこけた頬
今日も覚悟の最後の衣装
バンザイ バンザイ
毎日百から二百 兵隊相手に
朝日が昇り 月が落ちるまで
いずれ死んでゆくことが 決まっている男
虚ろに空を 見つめる女
涙も渇れはて痛みもないさ
そこには 神も仏もない
バンザイ バンザイ
誰の子かわからぬ 赤子残して
死んだ女やら 銃を片手に
愛する若い兵士と散った女やら
歌える女は 子守唄を唄う
あまりの怖さに狂った女
嫌な将校に斬られた女
バンザイ バンザイ
男はなんていいんだろう羨ましいじゃないか
死ねば死んだで 恩給もつくさ
死んだら死んだで 名誉の戦死とやらで
立派な社に奉られるんだろ
私も男に生まれていたら
今ごろきっと勲章だらけ
バンザイ バンザイ
戦に負けて帰れば 国の人たちに
勲章のかわりに 唾をかけられ
後ろ指さされて 陰口きかれて
祖国の為だと死んだ仲間の
幻だいて 今日も街に立つ
バンザイ バンザイ
ニッポン バンザイ
大日本帝国 バンザイ
50歳頃から、髪が細く薄くなってきたのが気になっていた。
「これも『年をとる』ということね」と半ばあきらめていた。
でも、これが必ずしも「年のせい」ばかりではないらしいことを最近知った。
ノーシャンプー。
こっそり3月半ば頃から実践している。
ノーシャンプーとは、文字通り、髪を洗う時シャンプーやリンスを使わず、お湯だけで洗うということ。
きっかけは、あの「20歳若く見える」ということで売り出した南雲医師の本。
「毛髪には、バイ菌や毛ジラミが侵入しようとします。それを防ぐために皮脂によって栓をして守っているのです。あの脂を洗いおとすと、体は慌てて脂を分泌するようアンドロゲンという男性ホルモンを分泌します。・・・つまり、頭の洗いすぎがハゲを招いているのです」
「シャンプーで脂を落とすと体は慌てて脂をおぎないます。その結果、脂過剰による湿疹、脂漏性湿疹になる、これがフケの本体です」
「さらにリンスは潤いを与えているのではなくシリコン樹脂でコーティングしているのです。つまり頭皮を汚しているのです」
このようなシャンプーの「効果」を初めて知り、更にインターネットで検索して「ノーシャンプー」を実践している人が少なからずいることを知った。
例えば、元東京バレエ団のプリンシパルだった井脇幸江さん。
井脇さんは現役のバレリーナである。
井脇さんのブログを読むと、彼女はノーシャンプーを実践しながら、美容師さんに髪の質もチェックしてもらい、髪が良くなっていることを確認している。
また、最近読んだ「傷はぜったい消毒するな」(光文社新書)の中でも、著者の夏井医師は、
「シャンプーの強力な界面活性剤が皮脂を洗い流し、しかも神経質に地肌をゴシゴシこすっていれば、皮膚常在菌にとって最適な環境でなくなり、常在菌以外のさまざまな細菌が繁殖するようになる」
「皮脂を洗い流された頭皮はその皮脂不足を補うためにさらに多くの皮脂を分泌するようになり、その結果、頭皮はかえってベタベタになったと考えられる」
などと書かれていた。
実際、私がノーシャンプーを始めてから約2ヶ月が経過したが、フケもなく、また確実に抜け毛は減っていると実感している。
日本人の過剰なほどの「清潔志向」が乾燥肌やアトピーを招いているという記述もあった。
化学製品の使用を生活の中からできる限り減らしていきたい。
ノーシャンプー、お奨めです。
5月13日以来、天気は快晴なのに、なんか悶々として毎日を送っている。
原因は、はっきりしている。13日から続く「従軍慰安婦」そして「沖縄」に対する橋下発言だ。
昨日の京都新聞1面の「凡語」は、「人間、あまりのことにすぐさま反応できないことがある。13日の橋下徹大阪市長の発言がそうだった」との書き出しで始まっているが、まさに今の私はその心境である。
橋下氏の「従軍慰安婦」発言については、2012年8月の時は、8月26日のブログに書いて反論した。
でも、今回の発言は、最大の暴力である戦争を肯定し、男は戦争の「駒」、女はその男の性処理の「道具」としか見ていない彼の感覚に唖然としてしまった。
この怒りを何らかの形にしないと私の胸のモヤモヤはおさまりそうもない。
女性だけに「女性手帳」というものが配布される計画が進んでいるらしい。
内閣府の「少子化危機突破タスクフォース」は5月7日、妊娠・出産に関する知識や支援策を記した「生命(いのち)と女性の手帳(仮称)」を作成する方針を決めたという。
2013年度中に内容を決めて、2014年度から自治体を通して一斉に女性に配布する。
晩婚や晩産化に歯止めをかけるのが狙いとのこと。
なんで、女性だけなの?
少子化って「女性の意識」の問題なの?
少子化の原因が、子どもを安心して産み育てられない今の社会にあることは既に明らかだ。
保育所の待機児童問題、高い教育関係費、非正規・不安定雇用における低賃金などなど、今の若い世代は経済的に不安が一杯。
現に内閣府が2011年にとりまとめた「少子化に関する国際意識調査報告書」からも若年層が出産を「外的要因から諦めている」傾向は浮き彫りになっている。
それと、そもそも結婚するかしないか、子どもを産むか産まないか、何歳で産むかなどは、男女ともに個人の自由の問題であって、国が「晩婚・晩産化に歯止めをかける」なんて筋違いも甚だしい。
男女の身体のしくみや性教育などは学校で教えるべきもの。
「女性手帳」などを作成する金があるならば、もっと社会制度の充実にまわすべきだろう。
GWは、5月4~6日、奈良県の山に登りに出かけた。
5日は、吉野郡十津川村と野迫川村の境にある伯母子岳(1344M)。6日は、十津川村と下北山村の境にある釈迦ヶ岳(1800M)。いずれも日本二百名山。
両日とも快晴の天候に恵まれた。
新緑と春の花を期待して登ったが、今年の寒さの影響だろう、花も新緑もほとんど見ることができなかった。
伯母子岳へは、大股登山口から、ダラダラとしたつづら折りの幅広の急坂を登って行く。
桧峠まで登ると、目の前に伯母子岳が姿を現し、そこからは、伯母子岳を眺めながら尾根道を歩く。
山頂では360度の展望を楽しんだ。
下山中、根につまづいて転倒。右手首を痛めた。
翌日は、釈迦ケ岳へ。緩やかな登山道を登ると、まもなく尾根道に出た。
そこからは、釈迦ケ岳や大日岳を望みながら歩く。晴れているが、風が強い。
登山道の脇にはたくさんのコバイケソウが芽吹き始めていた。
釈迦ケ岳の山頂には、立派な銅製の釈迦像が建立されていた。
山頂は昨日と同じく360度の展望。
残念ながら春の花との出会いはなかったが、気持ちいい山歩きとなった。
(おまけ)
十津川村では、有名な「谷瀬の吊り橋」(全長297m、高さ54m)を渡った。
その迫力は圧巻だった。
世界文化遺産に登録されるということで、予想どおり、このGWは多くの観光客が富士山5合目や周辺観光地におしかけているよう。
前回のブログで、富士山のゴミや環境のことに少し触れたが、もう1つ忘れてはならないのが、富士山のすそ野には自衛隊の演習場があるということだ。
静岡県側には東富士演習場、山梨県側には北富士演習場がある。
東富士演習場では、米軍と自衛隊とが訓練を繰り返している。
戦車が広大な土地を荒らし、実弾射撃によって穴があいた山すその無惨な姿。
登山をしていると、ド~ン、ド~ンと砲弾の音が響いてくるので、この美しい富士山との不調和がイヤでも実感される。
オスプレイの配備も計画されている。
富士山は「聖なる山」ということで世界文化遺産に登録されるのに、そのすそ野では外国の軍隊と一緒に戦争の練習がされているなんて・・・・
ゴミ問題よりも何よりも、このような軍事の場は、富士山には最もふさわしくない。
富士山の世界文化遺産への登録が実現することになったようで、今朝の新聞各紙や朝のNHKニュースでもトップニュースとして報道されていた。
私が富士山に登ったのは2010年8月末。
夏休み最後の土日なら、少しはすいているだろうと思って出かけたが、甘かった。
毎年30万人以上の人が登る富士山。
まず、車で向かう5合目までが大渋滞。駐車場に入りきれない車が道路の片側に違法駐車されているため、車が離合できず遅々として進まない。
予約していかなかったため7~8合目付近にある宿泊用の山小屋も満員。
ご来光をおがむため、早い人は午前2時頃から小屋を出発するが、山頂まで続く登山道は、人、人、人で新年初詣状態。
そしてやっと山頂に到着すると、そこは銀座並みの人混み。
もともと富士山は、登る山ではなく、眺める山だと思っていた。
富士山が「日本百名山」の1つなので「百名山登頂」のため登ったが、「登る山でなく、眺める山」という思いは実際に登った今も変わらない。
理由は人の多さだけではない。
木や花が生えているわけでない、すべりやすいザレた登山道をひたすら登るだけで、景色もほとんど変わらず、山登りとしては面白くない。
また清掃活動などの苦労によって支えられてはいるものの、マナーの悪い登山者のゴミが目立つ。
世界文化遺産に登録されると、入山料の徴収とか入山人数の規制などの可能性もあるようだが、富士山を守るためなら、やむを得ないと私は思う。
色んな顔を持つ富士山を外から眺めて楽しみたい。
「美魔女」ならぬ「美文字」・・・
中塚翠涛さんが書いた「美文字のすすめ」(セブン$アイ出版)を読んだ。
私の字・・・・丁寧に書けば読みやすい字だとは思うが、とうてい「整った字」とは言い難い。
まして、筆ペンなどで芳名帳に名前を書く時なんかは恥ずかしくて緊張しまくりである。
これまで習字は習ったことがない。
中学2年の時、生徒会の書記をしていた。当時はまだガリ版印刷で、マス目の中に鉄筆でまんまるい字を一生懸命書いた。だからなのか、今でも、私の字の形は丸くて子どもっぽい。
美文字は私の憧れである。
中塚さんは言う。
「その人らしさと、その人の想いがにじみ出て、相手に伝わる”その人だけの文字”こそ、『美文字』と呼べるのではないでしょうか。」
でも、読む相手のことなどお構いなしに、個性だけにまかせた独りよがりの字はダメ。
自分の個性を大切にしつつ、読む相手を思いやり、読みやすいように線や形、バランスを意識して丁寧に書くことは、とても重要だと強調されている。
また、中塚さんは言う。
自分の字は一生変わらないと思うのは大きな勘違い。
ちょっと字を意識するだけで(本には8つのエッセンスが紹介されている)、字は変わる。
これが本当であれば、嬉しいなあ・・・
大人になると、他人に自分の字を見られる機会は極端に少なくなる。
仕事でも文書の作成はたいていがパソコンだ。
以前、若い夫婦の離婚事件を扱った時、「夫の筆跡がわからない」と言われ愕然としたことがあった。でも、よくよく考えれば、最近の若者の通信手段はメール中心。年賀状などの宛て名も本文もほとんどがパソコンで作成される。筆跡がわからなくて当然かも。
歴史に登場する人物たちが書いた書簡が見つかって話題になったり、研究対象となったりするが、これからはどうなるんだろう。
パソコンで作成された文書なんて誰が書いたかわからないもんなあ。
私はと言うと、私信はできる限り自筆で書くようにしている。
手紙をいただいた時も、同じ内容であっても、パソコンで作成されたものよりも、自筆の方がずっと気持ちが伝わってくるような気がする。
中塚さんの言うとおり、文字には不思議な力がある。
これからは、もっと心込めて字を書こうと思った。
「美魔女」にはなれそうにないが、「美文字」なら・・・・・・
京都にこんなステキなイラストレーターの女性がいたんだ!
ナカムユキさん。
4月6日朝、なにげなくテレビをつけていたら、朝日放送の「life~夢のカタチ~」という番組でナカムラさんのことが取り上げられていた。
彼女が描くイラストは私が好きなタイプの絵だった。パリの街を描いたイラストなんて最高。
早速、ホームページを検索してみると、4月6日から毎週土曜の午後、彼女のアトリエショップ「TRICO+」(トリュコプリス)がオープンしていることを知った。
行ってみたい!
4月13日土曜日、さわやかな快晴の日になったので、ランニングを兼ねて、ナカムラさんの店に行ってみることにした。
店の場所は「哲学の道」に面しているらしい。
「哲学の道」というと、銀閣寺から南へ下がっていく道が有名だが、実は、今出川通りから北方にも「哲学の道」はある。
大学生時代は京大農学部の近くに下宿していたので、時々散歩したりしたこともあった。
「懐かしい~」と思いながら走って行くと、ナカムラさんの店はすぐに見つかった。
靴を脱いで中に入る。カフェスペースとなっていて座席は6席くらい。
静かな雰囲気。
あっ、ナカムラさんだ!
ナカムラさんは、仕事関係らしき方と話をされていた。
この店では、ナカムラさんの本やポストカードも販売されており、何枚かのポストカードのうち気に入った2枚を購入した。
また、時々、立ち寄ってみよう。
