日本初期に地名として登場する「桃花鳥」はツキと読むそうだ。これは、国特別天然記念物の鳥トキの古名とのこと。
2026年6月16日付け読売新聞夕刊には、これこそが「桃花鳥」という名にふさわしい、大きく羽を広げた素晴らしいトキの写真が掲載されており、個体識別のため羽の一部に着色がほどこされているそうだが、その美しさと雄姿に思わず目ををみはった。
5月末から6月にかけて、トキ放鳥に関する新聞記事を何本か目にした。
能登半島に位置する石川県羽咋市で、5月31日8羽、6月15日10羽が放鳥された。
トキは、日本各地に生息していたが、明治時代以降、美しい羽欲しさで乱獲され、稲を踏み荒らす害鳥としても駆除され激減した。
中国内陸部で野生のトキ7羽の生息が確認され、石川県の村本義雄さん(現在101歳)は、中国の山奥の村をたびたび訪れて人工繁殖を支援した。1999年に中国からトキのつがいが寄贈され、佐渡島での繁殖は成功し、現在では約500羽に増加し、今回の石川県羽咋市での本州初の放鳥につながったという。
能登では、放鳥場所周辺に広がる水田では化学肥料や農薬を削減し、4年前から水路状の溝を作り準備を進めてきた。
しかし、能登では、2年前の地震と豪雨の爪痕はいまだ深く残っている。
トキよ、能登に希望を届けて、と心から願う。