2025年9月18日付け毎日新聞朝刊にドライブレコーダーに関する興味深い記事が掲載されていました。
ドライブレコーダーは、車の走行中の様子を記録するだけでなく、音声も記録されています。
しかし、6年前の2019年1月に千葉県内で起きた交通事故では、記録されていた映像の音声に捜査機関が気付かないまま、刑事裁判の判決が確定しました。
その事故で父親を亡くした女性は弁護士で、加害者運転手に民事の損害賠償を求めるため、事故に関する証拠の開示を検察庁に請求しました。
開示されたドライブレコーダーを再生すると、大音量のロック音楽が流れ、同乗者がいないにもかかわらず誰かと話す声が断続的に聞こえました。
しかし、捜査した千葉県警は、この音声を把握していなかったそうです。
警察は「今後、このようなことがないよう引き続き指導を徹底する」と謝罪したそうです。
もし音声も再生されていたら、もっと悪質な交通事故として、刑事判決の内容も異なっていたかもしれません。
捜査機関が使用したドライブレコーダーの再生ソフトでは、音声が再生できなかったようで、ソフトの違いで音声が流れない可能性はあるとのことです。
交通事故の場合、事故時の音声は事故原因の解明に重大な影響を与える可能性もあります。
決して映像だけで納得しないことが大切です。