1. 「なでしこ」たちを待つ日本のお寒い事情
ブログ マチベンの日々

「なでしこ」たちを待つ日本のお寒い事情

 
9月5日付け京都新聞夕刊「現代のことば」で上野千鶴子さんが書かれた「『なでしこ』たちを待つ日本のお寒い事情」を興味深く読んだ。
 
ロンドン・オリンピックで日本勢が獲得したメダル38個のうち17個が女子の力による。「女子力がひときわ炸裂した夏」
 
「なでしこジャパン」という名前の「従順でおとなしいやまとなでしこ」というイメージに、私自身もかつては不快感を感じたが、上野さんは「『ナデシコ』はいまや闘志とがんばりの代名詞」となったと言う。
 
「女子力」という言葉も同じ。もともと男受けのする女性性偏差値の高さをあらわす言葉だったが、今や、言葉どおりの、「女子」の「力」=「女子が発揮するパワー」という意味が伝わってきている。
「ことばは生きものだ」「それでいい」
 
「それにしても」とジェンダー研究の第一人者である上野さんは続ける。「ロンドンから帰還した彼女たちを迎える日本の状況は、女には冷たく、寒い」
「女性の非正規就労率は55%と半分以上」
「女性差別の度合いを示すジェンダー・ギャップ指数では世界135カ国中98位」
「男女賃金格差は男性100に対し女性は67.8」
 
女の努力が報われる社会でなけれればならない。

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