1. 反社会的勢力とは
女性弁護士の法律コラム

反社会的勢力とは

 
(女性弁護士の法律コラム NO.249)
 
安倍首相主催の「桜を見る会」が国会で問題となっています。
私たちの税金を使って、自分の後援会の人たちをたくさん招待しているのだから、説明する義務・責任があるのは当然です。
招待者名簿も廃棄して、これもまた、うやむやにするつもりなんでしょう。
「私物化」もいい加減にしてほしい!と思います。
 
ところで、「桜を見る会」に「反社会勢力」が招かれていた問題で、菅官房長官は、定義はないと説明しました。
私がたまたま観たテレビのワイドショーの司会者も「概念があいまい」というようなことを言っていました。
 
でも、実は、国の正式な文書で、「反社会的勢力」は定義されています。
 
それは、2007(平成19)年6月19日付けで発表された「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針について」と題するものです。
この指針は、政府が閣議決定で設けた犯罪対策閣僚会議の幹事会が「申合せ」としてとりまとめたものです。
 
この指針には、「反社会的勢力」は、「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人である」ときちんと明記されています。
 
「反社会勢力とは 法務省」などという検索ワードを入力すれば、ヒットとしますので、ご覧ください。
 
また、このような反社会勢力によって国民が被害に遭っているにもかかわらず、西村副官房長官の「反社会的勢力のみなさま」という発言も、許しがたいものです。
 
きちんと責任を追及していきましょう。
 

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