日本国内における携帯電話所有者のうちスマートフォン比率はどんどん増加し、2024年には97%にも及ぶそうです。
私はスマホ初心者で、およそ使いこなせているとは言いがたいのですが、ストーカーなどの犯罪行為の報道記事を読むと、他人(加害者)がスマホを利用することによって相手(被害者)の行動や居場所がわかってしまうことがあるようです。
ところで、日本弁護士連合会が毎月発行し弁護士会員のもとに届けられる雑誌が「自由と正義」です。
その6月号の中の「知りたい実務」というコーナーに大阪の弁護士が「注意したい!別居後のデジタル追跡行為」という投稿を寄せておられましたので、少し紹介しておきます。
これは、別居する夫婦だけでなく、別れた恋人同士でも同じことを注意する必要があると思いました。特に、自分の居所を秘匿しているような人は注意する必要があります。
まず、グーグルやヤフーのアカウントのパスワードを配偶者や恋人が知っている場合には、変更してください。また教えていなくても、自分がパスワードを使い回している場合には相手方が知っている可能性がありますので同様です。
マップの検索履歴やカレンダー、ネットショッピングの送付先から住所がわかってしまう可能性があります。
また、スマホで、家族が位置情報やカレンダー、写真などを共有している場合も、もちろん共有を停止する必要があります。
更に、別居時に使わなくなったiPhoneやiPadを持ち出し、自分や子どもがそれでゲームやYouTubeをすると、そのアカウントが相手方名義の場合、位置情報が知られてしまうこともあるようです。
逆に言うと、同居しているような場合、これらを利用すると、配偶者の不貞行為の証拠を入手することができるかもしれませんね。
スマホは、もはや生活にとってなくてはならないツールになってしまっていますが、使い方1つで危険なツールにもなり得ることを、あらためて感じました。