1. (最新法令:刑法)拘禁刑(2025年6月1日施行)
女性弁護士の法律コラム

2025年6月1日から、改正刑法施行により、これまで刑法が定めていた刑罰のうち懲役刑と禁錮刑が「拘禁刑」に一本化されました。

明治40(1907)年の刑法制定以来、新しい種類の刑罰が導入されるのは初めてです。

 

これまでの懲役刑は刑務所での刑務作業を義務付けていたのに対し、禁錮刑は義務付けていませんでした。しかし、禁錮受刑者の約8割が希望により刑務作業に従事していました。

 

「拘禁刑」は、受刑者の「改善更生を図るため、必要な作業を行わせ、必要な指導を行うことができる」と定められています。

これにより、刑務作業は義務ではなくなり、受刑者に応じた、刑務作業や新たな指導を組み合わせた柔軟な処遇が実施できるようになるとされています。

 

刑務所内では受刑者の更生に力点が置かれる処遇に変えていくとともに、国としては出所後の社会支援の在り方も変えていく必要があるでしょう。

 

 

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