1. 世界で一番貧しい大統領~ホセ・ムヒカ前大統領~
ブログ マチベンの日々

 
ウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカ氏(80歳)。
2010年3月から2015年2月までの第40代大統領。
4月5日から初めて日本に来日されている。
 
恥ずかしながら、4月5日まで、ホセ氏のことも、またそもそもウルグアイという国が南米のどの辺りにあるかも知らなかった。
たまたま4月5日に友人と食事をした時、その友人からホセ氏の本を紹介してもらい、初めて知った。
そして、その日が来日の初日だった。
 
ホセ氏は、「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれた。
給料(約115万円)の9割近くを社会福祉基金に寄付し、
豪華な大統領公邸には住まず、郊外の農場で妻と生活。
公務の合間にトラクターに乗って畑仕事と養鶏をして暮らしている。
国の指導者は、国民の平均的な生活をすべきと語る。
 
彼の2012年の国連でのスピーチは絵本となり、日本では16万部も売れている。
 
彼の言葉は、その1つ1つに愛情と深みが感じられる。
それは、単に言葉だけでなく、1つ1つが彼の生き方そのものだからだ。
 
●貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。
 
●私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命より高価なものは存在しません。
 
●お金があまり好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。彼らは政治の世界では危険です。お金が大好きな人は、ビジネスや商売のために身を捧げ、富を増やそうとするものです。しかし、政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです。
 
消費主義にドップリつかった先進国の現状を憂い、人間の本当の幸福を説いている。
ホセ氏は言う。少しのもので満足して生きている自分は質素なだけで、貧しくはないと。
 
彼の言葉は、日本の政治家の心にどのくらい届いているのだろう。
 

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