1. 朝ドラ「なつぞら」に見る、女性が出産後も働き続けること
ブログ マチベンの日々

 
NHKの朝ドラは、クールによって観たり観なかったり。
今回の「なつぞら」は最初から観ている。
 
「なつぞら」は、戦争孤児の主人公「なつ」が、北海道十勝の開拓農家・柴田家に引き取られて成長し、高校卒業後、東京でアニメーターになって活躍するという話。
現在の放映内容は、昭和40年代、「なつ」の結婚・妊娠・出産という段階。
なつが妊娠する前、職場の同僚女性が妊娠し、会社から契約社員になることを迫られ退職した。
自分は出産後も仕事を辞めたくないと悩むなつ。
夫から、自分も一緒に子育てする、子育てしながら仕事を続ける「君がその道をつくるんだよ」と励まされ、なつは子どもを産む決心を固めた。
事情を知った職場の仲間たちも立ち上がって経営者に談判し、なつは社員のままで作画監督という重要な仕事を任されることになる。
 
実は、これは、ドラマの舞台とされている当時の「東映動画」で実際にあった話とのこと。
なつのモデルという言われる奥山玲子さんは、職場の中の労働条件などについて、高畑勲さんや宮崎駿さんらがいた東映動画労働組合の仲間とともにたたかい続けた。
そして、女性として出産後も働き続ける先駆けとなった。
 
結婚退職制が無効という判決が下ったのが昭和41年(住友セメント事件)、出産退職制が無効という判決が下ったのが昭和46年(三井造船事件)で、なつの時代である昭和40年代には、まだまだ結婚や出産による退職強制の制度は横行していた。
 
昭和の時代の女性たちが、この「なつ」のように、1つ1つの女性差別とたたかってきたからこそ、働き続ける権利を勝ち取ることができた。
 
しかし、約50年経った今も、「マタハラ」という言葉が生まれているように、妊娠や出産に対する女性差別は根強く残っている。
「保育園に落ちた」問題もある。
「仕事と子育て・家庭」との両立の問題は、まだまだ闘わなければならない課題である。
 
これからも、「なつぞら」から目が離せない。
 
 
 
 

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