1. 「原発のウソ」(小出裕章著)
ブログ マチベンの日々

「原発のウソ」(小出裕章著)

 
小出裕章氏(京大原子炉実験所)の「原発のウソ」(扶桑社新書)を読んだ。今年6月に出版されたものだが、すでに20万部のベストセラーになっている。
 
小出氏は、7月6日付けブログに書いた今中哲二氏と同じく京大原子炉実験所に所属し、今中氏とともに一貫して反原発の立場をとってきた研究者である。
 
なぜ原子力の学問を続けているのか?
「原子力の学問の中にいながら、原子力が抱える問題を指摘し続けるのが自分の歩む道」が小出さんの答えだ(2011年7月11日付け毎日新聞朝刊)。
 
「原発のウソ」は、とても平易に書かれており、どんどん読んでいける。
特に、まえがきの一文がいい。
「私はかつて原子力に夢を持ち、研究に足を踏み入れた人間です。でも、原子力のことを学んでその危険性を知り、自分の考え方を180度変えました。『原発は差別の象徴だ』と思ったのです。原子力のメリットは電気を起こすこと。しかし『たかが電気』でしかありません。そんなものより、人間の命や子どもたちの未来の方がずっと大事です。」「起きてしまった過去は変えられませんが、未来は変えられます。」
 
是非、多くの人に読んでほしい本である。
 
 

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