1. 「カウンセラーは何を見ているか」(信田さよ子著)
ブログ マチベンの日々

 
信田さんは、東京の著名なカウンセラーである。
まだ、講演など、直接、話を聴いたことはない。
新聞や雑誌などの記事を読んだことはあったが、著書を読んだのは初めてだった。
 
実は、信田さんは、私と同じ岐阜県出身で、私の高校の先輩でもある。
そして、私の同級生Kちゃんのおねえさんでもある。
 
離婚やセクハラあるいは性的被害の相談者や依頼者の中には、心に大きな傷を負い苦しんでいる人が少なくない。
カウンセリングが必要と感じることもある。
でも、弁護士は、法的なアドバイスや解決をはかることが仕事であって、カウンセラーの役割を果たすのはとうてい困難だ。
しかし、カウンセリングそのものには、以前から興味があった。
 
この本は、信田さん自身が「カウンセラーである私が見たことを描きつつ、読者のみなさんは、カウンセラーである私を見ることができるような仕掛けになっている」と書いているように、カウンセリングの技法や知識を紹介するものではなく、「カウンセラー信田さよ子」を書いたものだった。
 
クライエントとの距離のとり方、言葉の伝え方、そして何より一人の経営者であることなど、弁護士と共通するところがあって興味深かった。
 
そして、第2部は、信田さんが心臓のトラブルのため検査入院した時の同室の患者さんの様子などが、多くの経験に裏打ちされた信田さんの「観察」で語られているのは、エッセイとしても、とても面白かった。
 
是非、1度、生の信田さんにお目にかかり話を聴いてみたいものである。
 
 
 
 
 

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