1. おわら風の盆 前夜祭(その1)
ブログ マチベンの日々

おわら風の盆 前夜祭(その1)

 
哀愁があって、しかも妖艶・・・・毎年9月1~3日に行われる富山県八尾の「おわら風の盆」は、このような表現で紹介されている。
 
盆踊りなのに、哀愁?妖艶?
 
私は全く想像ができなかった。しかも亡母は、生前、民謡(踊り)を習っていたが、「妖艶」とはほど遠いその母が風の盆に行き踊ってきたと聞いたことがあった。私の頭は、ますます混乱した。だから、是非1度その「風の盆」を見てみたいとずっと思っていた。
とは言うものの、本番の3日間は八尾の人口約2万人の10倍以上の観光客が押し寄せる。宿など取れるはずもない。
 
そんな折り、あの名探偵浅見光彦が主人公の小説「風の盆幻想」(内田康夫著)を読み、どうも「風の盆」には8月20日から30日まで「前夜祭」というものがあるらしいことを知った。
 
そして、今年8月30日、幸運にも宿が取れたので、やっとその前夜祭に行ってきた。
 
前夜祭というのは、八尾の中の各町が日替わりで踊りを披露するもので、おそらく規模も雰囲気も本番とは格段に異なるだろうが、私の疑問はずいぶん解消された。
8月30日は福島という地区の担当日だったが、それが始まる前、観光会館で、「おわら」の解説やステージ上での数人の男女の実演があった。「男踊り」「女踊り」「豊年踊り」が披露された。
「すすり泣くような胡弓の音色に乗せた哀切感漂う唄と踊り」と表現される意味が少しだけ理解できたような気がした。これは、盆踊りでなく、日本舞踊なのだ。とりわけ女性の手や腰のしなやかな動きは、美しく、まさに妖艶だった。
 
その後、観光会館から福島地区へ移動。さあ、これから本物が見られる!
 

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