1. 朝ドラ・あんぱん(その4)~チリンの鈴~
ブログ マチベンの日々

朝ドラ・あんぱん(その4)~チリンの鈴~

NHK朝ドラ「あんぱん」は、戦争場面が終わり、現在は戦後に入っている。

3週にわたって、戦争や軍隊の場面が描かれたことはこれまでの朝ドラにはなかったことで、これが、平和への強い思いとともに「アンパンマン」につながっていくのだろうと思う。

 

その戦争場面で、大きく心に残ったのが、たかしの同級生岩男と中国人少年リンとの最後の場面だった。

中国に進軍した日本軍。たかしは、同じ軍隊で幼なじみの岩男と再会する。岩男は自分の子どもと同じ年頃であろう中国人少年リンとまるで親子のように仲良しだった。しかし、ある日、岩男はリンが隠し持っていた銃で撃たれ、死亡する。実は、リンは、かつて岩男が殺した中国人夫婦の子どもで、リンはずっと復讐の機会を狙っていたのであった。

 

このエピソードは、やなせたかし原作で絵本にもアニメにもなっている「チリンの鈴」から取り入れられたようだ(アニメの方は、YOUTUBEで観ることができます)。

生まれたばかりの子羊チリン。母親がチリンをかばって狼ウォーに殺されたが、チリンは強くなるため狼ウォーのもとで修業を積む。ウォーとは父子のような関係となり、チリンはたくましく成長した。3年後、故郷の仲間たちを襲うよう命じられたチリンは、逆にウォーに向かっていき、ウォーを殺すのであった。

 

復讐というものの空しさを痛感させられる作品だった。

 

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