1. 2010年12月

2010年12月アーカイブ

今年もお世話になり、有難うございました。

 
事務所は27日で終わったが、28日も29日も事務所へ行き、机まわりやロッカーなどの片付けをした。
でも、完璧にはほど遠い。
やはり日々の小そうじの積み重ねが大切と痛感。来年こそ!
 
仕事の上では、今年、「労災における顔の傷補償の男女差は憲法違反」という判決を勝ち取ったことが一番嬉しかった(詳細は「事件ファイル」を読んで下さい)。
長いこと弁護士やっていても、法律や制度が憲法違反という判決をとることはなかなか難しい。
 
趣味の登山では、登山を始めてから今年までの20数年間で、日本100名山を95座まで踏破し、残りはあと5座。
来年達成できるかなあ。
あと、西穂高岳から奥穂高岳への縦走は、私の登山史上、記念すべきもの。
でも、これ以上に危険なコースへは、もう行かない。
 
来年4月から弁護士30年目となる。
世の中の変化が速すぎて、なかなかついて行けないことも多くあるが、初心にかえって謙虚になんでも勉強して、少しでも社会に貢献したいと思う。
 
皆さま、今年も本当にお世話になりました。来年、良い年でありますように・・・
 
 

愛知が「フィギュア王国」である理由

 
全日本選手権で浅田真央が復活してホッとした。
でも、1位の安藤美姫より真央ちゃんの方がメディアの扱いが大きいので、ちょっと安藤に同情してしまう。
 
「愛知が『フィギュア王国』である理由」というエッセイを見つけた(雑誌「HARMONY」トヨタファイナンスより)。
 
真央も美姫も村上佳菜子も上位の選手はみな愛知出身だ。
特別に冬季競技が盛んでもない愛知からどうしてこれだけの選手が次々と現れるのだろう。
 
このエッセイの中では、仙台で荒川静香を指導していた長久保コーチの言葉が紹介されている。
長久保氏によると、フィギュアスケートをさせる名古屋の家庭の親は、芸事ならお金をかけて成果を求めるのが当然という考え方が徹底しているだという。
もうひとつは、中京地区にはもどづくりの伝統があり、コーチと選手、振付師などのスタッフが一緒になってひとつのものを作り上げるプロセスが実質的に勝負を決めるという。
 
こう言われても、ちょっとピンの来ない。
でも、名古屋には、古くからスケートリンクがあって、私は岐阜に住んでいた小学生の頃、父に名古屋まで連れられて初めてスケートをした記憶がある。
愛知にはフィギュアスケートに親しむ環境が昔からあったのだろうと思う。
 
愛知が「フィギュア王国」である理由もよくわからないが、最近の日本が「フィギュア王国」である理由もよくわからない。
 
いずれにしても、3月の世界選手権などフィギュアスケートが楽しみな時期である。

離婚を有利に進める方法(その2)

 
12月1日付けコラムに続く、離婚を有利に進める方法(その2)。
 
家計簿をつけること。
 
妻側からの離婚原因として、「夫が生活費をくれなかった」「くれても少ししかくれなかった」などと主張することがあります。
また、夫側からは「きちんと生活費を渡していたのに、妻が浪費していた」「妻には家計の管理能力がない」などと主張されることがあります。
そんな時、家計簿があれば証明は容易です。また家計簿からは、その家族の生活の実態も見えてきます。
もちろん、離婚などを考えていなくても、家計をきちんとやっていくには、家計簿をつけた方が良いでしょう。
最近は、家計簿の無料ソフトなどをダウンロードしてパソコンでもつけられますよね。
 
もうすぐ新しい年になります。今、書店には新しい家計簿がたくさん並んでいます。
さあ、2011年から家計簿をつけましょう。
 
 
 
 
 

クリスチャン・トルチュのフラワーブティック

 
古川弁護士、「ラクエの地下に出来たお花屋さん、もう行きました?」
 
ラクエは、四条烏丸北西角に12月にオープンしたばかりの商業ビル。
なんとなく若い人向きの店舗が多いような気がして足を踏み入れたことはなかった。
もちろん、地下に花屋があることも知らなかった。
 
古川弁護士、「素敵なバラがある店だけど、花の値段はものすごく高かった」
 
そこで昨日行ってみて、その値段の高さの理由がわかった。
その花屋(いやフラワーブティックと呼ぶそうだが)は、世界的に有名なパリのフラワーアーティスト、クリスチャン・トルチュの店だったのだ。
数年前に、トルチュさんが京都ホテルオークラで花のデモンストレーションをした時、参加したことがあるが、確かケーキ付きで1万円くらいだったと思う(客は見てるだけ)。
最近、トルチュさんは京都の町屋で花の展示会をしたりしているので、京都が気に入って、出店ということになったのかな。
目の保養や、花のデザインの研究にはいいかも。
 
 
 
 
 
 

コレステロール、高いと長生き?

 
最近、健康診断を受けるたびにコレステロール値が高く、「再検査」を指示されるようになった。
 
現在の診断基準は、日本動脈硬化学会が2007年に定め、悪玉コレステロールが140以上を脂質異常(高脂血症)とする。多くの医療現場では、この基準に沿って治療や生活改善の指導が行われている。
それに異議を唱えたのが、日本脂質栄養学会。総コレステロール値あるいは悪玉コレステロール値が高いと、日本では総死亡率が低いとした。現在の診断基準はコレステロール降下薬の使い過ぎを促している警告している。
 
いろいろと論争となっているようで、興味深い。
ただ自分自身は、脳・心臓疾患はないので、薬など飲む気は、今のところさらさらない。
 
 
 

断捨離(だんしゃり)とは

 
私のブログを読んだ方から、「断捨離って何?」との質問があった。
 
「断捨離」は、やましたひでこさんの著書のタイトルで、今年割と流行った言葉。
「断」は、はいってくるいらない物を断つ。
「捨」は、不要な物を捨てる。
「離」は、物への執着心から離れて、自在の空間を保つ。
 
私自身は、物への執着心はなく、身につける物や着る物など、ほとんどこだわりがない。
しかし、なぜか物が減らない。片づけられない。
 
来年は、是非、「断捨離」も目標の1つとしたい。
 
 
 

親権者の変更

 
離婚する時、未成年の子どもがいる場合には、必ず親権者をどちらにするかを決めなければなりません。
 
1度親権者を決めても、それが子どもの福祉にとって不適当であることが判明したり、事情が変わった結果、親権者を交替させることが適当となった時は、親権者の変更を求めることができます。
ただし親権者の変更は、父母の話し合いだけではできません。
必ず家庭裁判所の調停・審判の手続きをとらなければなりません(民法819条6項)。
親権者の変更は、あくまで子どもの利益や福祉が最優先で決められるものです。決して親の都合で決まるものではありませんので、注意してください。
 
 
 
 

断捨離するぞ!京都市無料フリマ

 
身のまわりから物を減らそうとずっと思い続けている。
でも、思いは強いものの、たまのバザー出品だけではなかなか減らないのが現実。
特に、衣服はバザーでも扱わないところが多く、たんすのこやしとなったまま。
 
そんな中、京都市は、来年1月、不用になった衣服などの持ち込みを募り、品物を来場者に無料で持ち帰ってもらう「フリー(無料)フリーマーケット 捨てる神と拾う神」を初開催する。
1月15ー16日に中京区三条通御幸町南東角の「アートコンプレックス1928」で。
品物は、衣服や靴、バッグなどの小物も可。事前持ち込みも可能で、問い合わせは、京都市地球温暖化対策室(075-222-4555)へ。
 
これだ!断捨離するぞ!

フレンチレストラン「DOLCH」でランチ

 
今日は、依頼者Uさんと、打合わせ前に、事務所のビル1階のフレンチレストラン「DOLCH」(ドルチ)でランチをご一緒した。
 
「DOLCH」のシェフは、ルーマニア大使館の公邸料理人をされていたとのこと。
おいしくてリッチなランチとなった。
 
Uさんは、海外へ何回も行かれており、旅の話で盛り上がった。
また、忙しい私のために、手作りのお惣菜を持って来てくれる優しいマダム。
 
ご馳走さまでした!
 
 

相続税の基礎控除が変わる!?

 
このほど政府税制調査会は、所得税や相続税の見直し案を決定。
その見直し案の1つに、相続税の基礎控除があります。
 
「父が亡くなりましたが、相続税を払わなくてはいけないのでしょうか?」という質問が寄せられることがあります。
 
相続税を納めなければならないか否かは遺産総額によりますので、相続が発生しても必ず税金を納めなければならないわけではありません。
というのは、相続税には「基礎控除」があり、一定金額までは控除を受けられるからです。
現在、この基礎控除額は、「5000万円+(1000万円×法定相続人数)」という算式によって計算します。例えば、父が亡くなり、母と2人の子どもが相続人の場合には、遺産8000万円までは相続税はかかりません。
 
今回、政府税調は、基礎控除を「3000万円+600万円×法定相続人数」に改める案を出しています。
相続人が3人だと、遺産が4800万円超えると、相続税を払わなくてはなりません。
 
官首相は、法人税については引き下げを指示し、他方で、個人に対しては増税する。こんなこと、納得できませんね。

銅製の千羽鶴

 
「平和な沖縄を求める県民を励ましたい」と京都府板金工業組合が12月6日、県平和祈念資料館に銅製の千羽鶴を寄託した(2010年12月7日付け沖縄タイムス)。
 
記事によると、この組合が銅製千羽鶴を製作するようになったのは、2002年広島市平和祈念公園の千羽鶴が放火された事件がきっかけ。心を痛めた組合の青年有志が「自分たちの技術を生かし燃えない千羽鶴を」と広島市に寄付し、翌年長崎市にも贈った。
 
この千羽鶴を見たことがあるという人に出会った。
銅製で、しかも小さなものなのに、実に精巧で、かつ紙のような曲線を描いているという。
さすが職人の技。
こんな形でも平和への願いを共有することができるんだな。
 
残念ながら、沖縄県の平和祈念資料館では、1ヶ月程度の展示しかされないとのこと。
見てみたい。京都のどこかで展示されないかしら。

相続人の欠格・廃除

 
「子どもにひどい目にあわされた。親子の縁を切りたい!」
時々、そんな相談を受けることがあります。でも、現行の法律では、親子の縁を全く切ってしまう方法はありません。
 
ただ、民法は、被相続人に対し道義に反するような行いをした相続人について相続権を失う場合を定めています(891・892条)。
例えば、親を殺そうとして刑罰に処せられたり、親の遺言書を破棄・偽造した相続人は、当然に相続権を失います。これを「相続人の欠格」と言います。
 
また、欠格の場合ほどひどくはないが、手に負えない「親泣かせ」の子どもの場合には、家庭裁判所に申し立てて相続をさせないようにしてもらうことができます。
これを「相続人の廃除」と言います。
どの程度の行いがそれにあたるかは、具体的な事案を総合的に判断して最終的には裁判所が決めることになります。
この「廃除」の申立てができるのは、被相続人です。
また、被相続人は、遺言でも廃除の申立てをすることができます。
 
 
 
 

 
11月12日の草津校に続いて、今日は、レイカディア大学米原校で「相続と遺言の基礎知識」の講演。今日も100人を超える生徒さんらが熱心に聴いて下さった。
 
質問コーナーでも、活発に質問が出された。
 
そして、生徒さん代表による最後の挨拶が光ってた。
生徒さんらは60~70代なので、私は、生徒さんらは相続を受ける側でなく、自分の子どもたちにどのように財産を分けるかに関心があると思っていた。
でも、これが違っていた。60~70代は、まだまだ親の遺産をめぐって悩む年代であり、他方、自分の財産は、「これからの20~30年で使い切ります!」とのこと。
 
頼もしい!それでOK!
 
帰りは、米原の冷たい雨に降られたが、楽しい講演会だった。
 
 
 
 

粋廉(すいれん)でフカヒレ

 
山好き仲間の忘年会。
JR二条駅近くの中国料理の店「粋廉」にて。
町屋風の赴きのある店で、昼間など、うっかりすると通りすぎてしまう。
 
ここでは、気仙沼産のフカヒレの姿煮が食べられる。
絶品である。
静かな店の雰囲気なのに、山仲間5人で大声で盛り上がってしまった。
ごめんなさい。
 
今年で日本百名山は95座まで登頂した。
来年は、100座を達成できるかな。
 
 

加湿で風邪予防

 
ようやく本格的な冬が到来。
それとともに、周囲には、ゴホッ、ゴホッと風邪を引いている人も。
私も、たいてい1年に1回くらい風邪を引いてダウンするが、薬嫌い、医者嫌いのため、いつも数日間ひたすら寝ることによって治している。
 
昨年からは、インフルエンザの予防注射も受けていない。
受けても受けなくても、結局、かかる人はかかるし、かからない人はかからないからだ。
 
風邪予防には加湿が良いと聞き、昨年は、寝る時「濡れマスク」をしてみた。
効果は多少あったと思うが、どうしても寝ている間に無意識にマスクを取ってしまっている。
 
そこで、今年は加湿器を買った。
あまり良い加湿器ではないので、スイッチを入れると、ポコポコと水蒸気が噴き出す音がして結構うるさい。
だから寝る前に数時間、寝室を加湿し、寝る時には止めている。
でも、それだけでも、今のところ、朝起きた時、乾燥による喉の痛みは感じない。
結構いけるかも!
 
これで、今年は風邪を引かないぞ!
 
 
 

子ども手当7000円UPと所得制限

 
来年度から、子ども手当について、3歳未満に限って現在の月額1万3000円から7000円アップになるという方針が打ち出された。
所得制限は設けないという。
 
これに対し、海江田万里経済財政相は、年収2000万円位もらっている国会議員が子ども手当をもらうのはおかしいと発言した。
要するに、高額所得者が子ども手当をもらうのはおかしいという趣旨。
 
同感。
 
確かに、子どもに対し均等に手当を支給するのは理想である。
でも、2009年3月まで親が国民健康保険料を滞納したため、全国で3万3000人の中学生以下の子どもが必要な医療を受けられないでいる。
そして、この10年間、授業料未払いで、平均して1年に10万人の高校生が中退している。
 
親世代の貧困による子どもの貧困の広がりは深刻で、許し難い不平等が生じている。
限られた財源であるなら、まず、所得の低い世帯の子どもらに、より多くの手当が支給されるべきだと思う。
 
 
 
 
 

DNA鑑定

 
市川海老蔵の傷害事件が連日マスコミで報道されている。
有名人だからだろうが、どう見ても過剰。
 
その上、ビルに付いた血痕が彼のものかどうか、DNA鑑定するって!?
有名人じゃなくて、一般人の被害者だったら、そこまでしてくれるのだろうか・・・?
 
ところで、DNA鑑定とは、生物が親から子へと受け継がれていく遺伝子の情報を持った遺伝物質のことで、犯罪捜査では、犯人の特定や今回の場合のように被害者の特定など個人を特定するために利用されることが多い。
民事事件では、父と子どもの関係が争われるケースの親子鑑定などに利用される。
最近は、裁判上ではなくても、私的にDNA鑑定をしてくれる会社もあるよう。
 
 
 
 
 

離婚を有利に進める方法(その1)

 
長年、離婚事件を扱ってきましたが、夫婦の間の出来事は、二人にしかわからないことが多く、「言った」「言わない」、こんなことが「あった」「なかった」の争いとなり、証拠がない場合、たとえ真実であっても裁判所が認めてくれないこともあり、とても悔しい思いをすることが少なくありません。
そこで、不幸にも離婚を考えるようになった時に少しでも有利に進められるためのアドバイスです。
 
日記を書くこと。
 
日記はほぼ毎日、その日の出来事や思いを書くものですから、それが継続されておれば、かなり信用性は高いと言えるでしょう。
「日記を書くのは大変」と思われる方、手帳や予定表の余白に日付けを入れて、その日の出来事や思いをたとえ2~3行でも記しておかれるのでもいいと思います。
もし家計簿をつけておられるなら、その余白やメモ欄でもかまいません。
 
言葉は(録音しない限り)消えてしまいます。少しでも記録にとどめておくことが大切ですね。
 
 

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