1. 瀬戸内寂聴さんの「羅紗庵」は、ご近所さん
ブログ マチベンの日々

瀬戸内寂聴さんの「羅紗庵」は、ご近所さん

 
うちの事務所は、「堺町通竹屋町下る」にある。
南北に通る「堺町通」と東西に通る「竹屋町通」の交差点から「下った(さがった)」=南行した所にある。
 
瀬戸内寂聴さんは、「堺町通丸太町角」に町屋「羅紗庵」を所有されている。
 

 

 
「丸太町通」は「竹屋町通」の一筋北側にある東西に通る幹線道路で、京都御苑の南側に接しており、「羅紗庵」は御所の堺町御門の真ん前に位置している。
だから、うちの事務所と「羅更庵」とはご近所なのである。
 
「堺町通丸太町角」の町屋が瀬戸内さんの所有であることは、誰かから聞いて、以前から知っていたが、ここに人が出入りしたり、明かりが点っていることを見たことがないので、利用されていないんじゃないかと思っていた。
 
その瀬戸内さんが、2018年5月13日付け京都新聞朝刊に「葵祭とわが誕生日」と題して寄稿されていた。
瀬戸内さんの誕生日は、葵祭の日の5月15日である。
そして、この投稿を読んで、瀬戸内さんが、毎年5月15日には「羅紗庵」に来て、御所の堺町御門から出てくる葵祭の行列を見物されていることを知った。
 
瀬戸内さんは、この町屋のことを
「私が徹底的に手を入れて建て直した町屋で、電球の笠まで、大正時代のものに付け替えた。遺言で私にくださった、チベット学者の佐藤長先生にちなんで『羅紗庵』と表札をかけている。その2階から見物すると、馬に乗った人と鼻をつきあわす近さに行列が迫る。その行列も毎年、これが最後かな、と眺めている私である」
と記されている。
 
京都御所の近所にいながら、ここ数年、葵祭をわざわざ見に行ったことはない。
でも、今年は、瀬戸内さんを見に、行ってみようかな・・・
 
 
 
 
 
 
 

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