ホセ・ムヒカ南米ウルグアイ元大統領が、2025年5月13日、89歳で亡くなった。
ムヒカさんは、2010~15年に大統領を務めた。公邸に住まず、畑の中の古屋から通い、収入の9割を貧困層に寄付、生活費は毎月約15万円相当だった。
「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれたが、来日した2016年の朝日新聞のインタビューでは、「質素なだけで、貧しくはない」と語った。
「何もかも持って満たされている人が、さらに『これが欲しい』『あれが欲しい』というのが貧しさだと思う」とも語ったという。
ムヒカさんの半生を描いた映画が日本で上映されたこともあり、私も観に行った。
「裏金」にまみれ、新人議員1人につき10万円もの商品券を配布するような総理を輩出する政権政党には、ムヒカさんの爪の垢でも煎じて飲んでほしいものだ。
私自身はムヒカさんの足元にも及ばないが、ムヒカさんの遺志を常に頭の片隅に置いて生きていきたい。