1. 恐怖!妙義山(群馬県)登山
ブログ マチベンの日々

恐怖!妙義山(群馬県)登山

 
私が所属している法律家団体の会議が新潟で開かれたため、群馬県の高崎駅で途中下車し、5月18日、群馬県にある妙義山に登った。
 
妙義山は、上毛三山(榛名山・赤城山)の1つであり、また日本三大奇勝(大分県の耶馬渓、小豆島の寒霞渓)の1つでもある。
切り立ったピークが連なる山で、遠くから見ているだけでも足がすくむ。
 
当初の計画では、妙義山の中腹を歩く初心者コースの予定だった。
ところが、山仲間のA弁護士が「稜線コース(超上級者コース)じゃないと面白くない」と変更を要望した。そのため、「合法的殺人や!」という私の抵抗もむなしく、稜線コースを登ることになってしまった。
 
天気は快晴。絶好の登山日和だが、心はウツウツ。不安で一杯。
妙義神社の登山口からしばらく登ると、初心者コースとの分岐に至り、そこからすぐに長い鎖場が始まった。
右手首と右肩を少し痛めているため、最初は力があまり入らず、鎖をつかんでも身体がなかなか上がらない。
先が思いやられる。
 
やっと稜線の「見晴」に出ると、そこからは鋭く切り立った崖があちこちに見える。
素晴らしい眺望だが、とても楽しむ余裕はない。
「途中の分岐から初心者コースに行こう」と主張するが、誰も聞く耳を持たない。
 
更に鎖場を登ったり下ったりして、ようやく妙義山の最高峰の相馬岳(1103.8M)に到着。昼食を取る。
 
ここから少し戻れば、初心者コースに行く道があるが、A弁護士が「もう半分以上来てるから大丈夫だよ」と言ったのと、女性を含む数名の登山者が前に進んで行ったので、私もこのまま稜線コースを行くことにした。
しかし、それは大きな間違いだった。
 
相馬岳から下りて行くと、あちこちに看板がかかり、「死亡事故多発。ザイル等がない場合にはここから先は行かないでください」と書かれてある。
もちろん私たちは誰もザイルを持っていない。
でも、結局、進み続ける。
 
一番の恐怖は「鷹戻し」という場所。
鎖はあるものの、岩が出っ張っていて力がないと身体が上に引き上がらない。
「もうダメ」と弱音を吐いたが、ここまで来たら後戻りもできず、必死に何度か挑戦してやっと身体が上がった。
ピークに出たが、今度は、50Mほどの鎖が続く急斜面を下りることに。
前の登山者が順番待ちで下りて行く。
「絶対、鎖は離すまい」と固く決めて下り始めるが、足場がなかなか見つからない。緊張感で一杯。
もうあと少しで鎖場が終わるという場所で、足場が見つからず、思わず鎖にぶら下がってしまい、指が岩にすれて指から出血。
言葉も出ない。
 
ここまでがあまりにも恐怖の鎖場だったため、それ以降の鎖場は難なく通過した。
 
結果的にはコースタイムより早く下山できたが、絶好の天気と眺望だったにもかかわらず、緊張の連続で、少しも楽しむことができなかった。
 
2度と登るまい・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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