1. 2017年6月

2017年6月アーカイブ

京都面会交流ひろば

 
(女性弁護士の法律コラム NO.237)
 
昨日は、NPO法人「京都面会交流ひろば」主催で、面会交流に関する講演会と「京都面会交流ひろば」の説明会が開催されたので、参加した。
 
講演は、二宮周平立命館大学法学部教授による「面会交流支援の方法と課題」。
二宮先生には、これまで夫婦別姓問題や、児童扶養手当の非嫡出子に対する差別裁判など、私が弁護士になった頃から色々とお世話になってきた。
久しぶりに聴くお話だったが、とりわけ、カナダにおける面会交流の支援の具体例が興味深かった。
 
次に、NPO法人「京都面会交流ひろば」の活動についての説明がなされた。
親が離婚した場合、子どもの面会交流について家裁で調停成立あるいは審判が下されても、親同士の感情的な対立が続き、面会交流がスムーズにいかないケースが少なくない。
そんな時に、スタッフが面会交流に付き添ったり子どもの受け渡しを支援する活動を行う。
 
このような面会交流を支援する活動を行う民間団体が全国で少しずつ増えており、また兵庫県明石市などは自治体が行っているので、利用も無料である。
これまで京都近郊では、大阪の「エフピック」という団体しかなかったため、京都にもあればと思っていたが、2016年10月にこの「京都面会交流ひろば」が設立され、実現した。
役員は、元家裁の調査官、元家裁調停委員、元裁判官、弁護士、税理士など。
二宮先生は顧問。
スタッフとして実際に活動するのは、役員や現役の調停委員。
受付は、電話のみで、火・木・土の午前11時から午後3時まで。
支援期間は、原則1年(有料)。
詳細は、「NPO法人京都面会交流ひろば」のホームページで。
 
まだ設立されたばかりで、利用者は多くないそうだが、子どもの面会交流にとって、とても有益な取り組みである。
 
 
 
 

 
片岡鶴太郎著の「50代から本気で遊べば人生は愉しくなる」(SB新書)。
 
本屋でたまたま見つけた。
元々、鶴ちゃんの絵は好きで、個展は何度か見に行ったことがある。
その鶴ちゃんが、今度はヨガ?最近、ネットで、ヨガのインド政府公認のインストラクターの認定を受けたという記事を読んだばかりで、なんでも「極める」人だなあと思っていたところだったので、読んでみることにした。
 
彼は、62歳だが、毎朝、起きるのが楽しみでしょうがないと言う。
「その時どきの境遇に安住することなく、新しいことにチャレンジしてきた結果、62歳になる今も、『毎朝、起きるのが楽しみだ』と断言できる人生を歩むことができているのです」。
 
彼が、芸人としても、役者としても、ボクサーとしても、画家としても、そしてヨーガでも成功したのは、常に自分の人生に甘んずることなく、「自分の魂を喜ばせるために」、新しいことにチャレンジしていく精神力にあったことがわかる。
 
本を読み進んで行くと、その萌芽は、既に中学生の頃からあった。
中学生時代、密かに芸能界入りを考えていたため、勉強はせず、試験の成績はビリかビリから2番目。
ところが、それでは、高校受験で都立高校には進学できないと知った彼は、自分で小6の教科書やドリルまで遡って勉強してステップアップしていき、わずか1ヶ月でいきなり学年トップクラスに躍り出た。
「自分はやればできるんだ」という自信。
彼はこの時の経験を「私の人生を下支えしている出来事」と語る。
 
ボクシングも絵も、ストイックなまでに自分を律していく姿勢・・・
何とかして1度手をつけたものから離れずに自分の中で判定勝ちするまで踏ん張る
そうやって鍛えてきた
現状を突破しないと先に進めない
このことは前記の「高校受験のときの経験から学んだ」と語る。
 
「自分の魂が歓喜する『シード(種)』は、自分の中に必ずあって、自分にしか気づくことはできません」と彼は言う。
 
私にもそんなシードが見つかればいいなあ・・・
 
 
 
 
 

究極の卵かけご飯、そして、燻製しょうゆ

 
卵かけご飯は、最近は、たま~にしか食べない。
でも、高校生の頃は、朝6時頃に起きて、7時前後のバスに乗って通学していたので、朝起きても余り食欲がなく、毎朝、卵かけご飯を口の中にかけこんでいた。
 
そんな卵かけご飯であるが、テレビで「究極の卵かけご飯」というのが紹介されていた。
それは、卵の白身と黄身を分けて、まず白身をご飯と混ぜてかき回し、白身がフワフワになったご飯の上に黄身を乗せてしょうゆをかける。これなら黄身のドロッとした部分を味わいながら食べることができる。
 
確かに、おいしい。
白身ご飯だけを食べたり、黄身ご飯を食べたり、それを混ぜ合わせたりと、1つの卵かけご飯だが、色んな味を1度に楽しむことができる。
 
そして、それに加えて、「燻製しょうゆ」だ。
書店で「コスパ飯」(新潮新書)という本をたまたま見つけた。
日本マイクロソフト社の社長だった成毛眞(なるけ まこと)氏が自身が食べ歩いた料理や食材について、「うまさ」は前提条件とし、その上で、どれだけ投資効率が良いか、つまりコスパを追求した物を紹介した本だ。
その中に「特性醤油を味わう『卵かけご飯』」という項があった。
 
成毛氏は、卵かけご飯は、日本人にとって最高の、家で楽しむファーストフードだと言う。
全く同感。
そして彼が卵かけご飯に使う醤油が「燻製しょうゆ」だ。
赤坂にある「燻」というなかなか予約が取れない店の醤油だが、醤油自体は、品川駅構内などにある「煙事」という店舗でも販売していると書かれてあった。
 
食べたい。でも東京に行く機会はない。
京都のどこかの店に置いていないだろうかと探していたところ、伊勢丹のデパ地下で見つけた。
これが実に値段が高い。
通常のボトルだと、200ミリリットルで2060円だ。
成毛氏は「買って損はない」と書いていたが・・・
 
ところが、小さいボトルも一緒に並べてあった。
30ミリリットルで820円。しかも、スポイト付き。
これを買った。
 

 
早速、ご飯を炊いて、卵かけご飯を作る。もちろん、究極の卵かけご飯の作り方でだ。
そして、最後に、燻製しょうゆを、とりあえず数滴垂らして食べてみる。
「ああ、本当に、燻製の味や」
数滴では足りず、もう少しかけてみる。
おいしい!
 
実は、成毛氏は、この本で、更に続けて「ここで、燻製オリーブオイルを加えようとかは考えてはならない。そうしたらもっとうまいに決まっている。しかし、その世界に足を踏み入れてしまうのは、人として許されないような気がする。もう、あちらの世界から戻ってこれないかもしれない」と書いている。
 
あちらの世界から戻ってこれなくてもいい。
次は、燻製オリーブオイルもかけてみよう。
 
 
 
 

意図見抜く力向上を

 
これは、今朝の京都新聞朝刊に掲載された佐藤卓己京都大学教授の「論考2017」の見出しである。
 
「ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射された模様です。頑丈な建物や地下に避難してください」・・・だが、大地震などに比べると、その対応策はリアリティーに乏しい。
 
そんな書き出しから、この論考は始まる。
私も、いつぞや、北朝鮮がミサイルを発射した際のテレビニュースで、上記のようなアナウンスを耳にした。
確かに、内閣官房の「国民保護ポータルサイト」にもそのような文が書かれてある。
でも、違和感を覚えた。
外に出ても、誰も不安がったり、もしミサイルが飛んで来たらどこに避難しようというような会話すら聞かれない。
第一、北朝鮮のミサイルというのは、建物や地下に避難すれば助かる程度の威力しかないのだろうか・・・
 
以前から気になっていたのは、安保関連法案などの戦争法や自衛隊の海外派兵などが国会などで取り上げられるのを軌を一にしたように、テレビニュースやワイドショーなどで北朝鮮ミサイル報道がなされることだ。
まるで、日本も軍隊を持たなければ国を守れないかのごとく、国民を煽っているような気がしてならない。
 
佐藤教授によると、北朝鮮と戦争になれば、より深刻な事態に陥る隣国の中国や韓国では、これほどの過熱したミサイル報道は見られないという。
そもそも北朝鮮にとって、核兵器も弾道ミサイルも、使ったら最後、自らの体制崩壊を招く「終末兵器」であるので、これらは対外的には「顕示的(ひけらかし)兵器」であり、対内的には「心理戦兵器」でもある。
日本メディアの過熱報道は、北朝鮮の国策プロパガンダに無料で放送枠を提供しているに等しい。
それに対抗するには、まず相手の期待通りには映像を流さないことが重要であるにもかかわらず、映像を垂れ流す日本メディアの意図は何か。
佐藤教授は、北朝鮮の脅威は、安倍政権が進める安全保障政策の追い風となると見越して、あえて日本政府との「共犯関係」を維持しているという見立てをされている。・・・納得!
しかし、更に、佐藤教授は、「警報」の訓練の前に必要なのは、情報の意図を見抜くわれわれ受け手のリテラシーの向上だと結ばれている。
 
テレビや新聞だけでなく、SNSの発達によって、世の中には様々な情報があふれている。
どういう意図で情報が流されているのか、何が真実なのか、しっかり見抜くリテラシーを身につけるよう、私たちは日々努力する必要がある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

恩師との再会

 
6月11日が高校の同窓会だったので、前日10日、久しぶりに郷里の岐阜へ出かけた。
前日に行ったのは、小学校時代の恩師T先生と会うため。
 
T先生は、小学校時代、担任ではなかったが、好きな先生の一人だった。
小学校卒業後は、年賀状を交換するだけだったが、T先生は、退職後の64歳の時、京都造形大学の学生として陶芸の勉強に京都に来られ、そのことを取り上げた記事を新聞で読んだことをきっかけに、小学校卒業以来初めてお目にかかり、以来、交流が続いていた。
 
今年2月、T先生からお手紙をいただき、87歳であること、3年前に心筋梗塞で入院されたり腸捻転の手術をされたこと、そして昨年、悪性の癌が発見され、2回も手術を受けられたことなどを知った。
早く会いに行きたいと思いつつ、ズルズルと時間だけが経過し、やっと6月10日再会の運びとなった。
 
T先生は、想像していたよりはお元気そうで、その日も、所属されている団体の会合に出席されていたとのことだった。
奥様も病気なので、T先生が食事などは作られているようで、知らなければ、そんな重篤な病を抱えておられるようには見えない。
「自分が老老介護となるとは思ってもみなかった」と言われたが、二人の子どもさんが、岐阜や愛知におられると聞いて安心した。
互いの近況や京都の話、小学校時代の話などで、話題はつきなかった。
 
1日も長く元気でいてほしい、また米寿のお祝いもしたい、そんな思いで別れた。
 

Vサイン ちょっと待って!

 
2015年5月28日付けブログで「ピースサインと平和運動の歩み」について書いた。
その際、引用した京都新聞の記事により、第2次世界大戦中、反ナチスの象徴として勝利のビクトリーを意味するVサインが欧州で広まり、これを60年代後半のアメリカで平和の象徴としての「ピース」に変え、日本に伝わったことを紹介した。
 
私も写真を撮られる時には、ほとんどいつもVサイン(ピースサイン)を出してしまう。
 
でも、今、このVサインに「待った!」がかかっている。
それが、2017年6月7日付け京都新聞夕刊の記事。
 
それは、インターネットに「Vサイン」をした写真を掲載すると、「指紋が盗まれる」かもしれない、という驚くべき内容。
デジタルカメラなどの進歩で、指の写真から指紋を読み取ることができるようになったためだ。
 
最近、オフィスへの入退室やコンピューターの利用許可などさまざまな用途のために、本人確認をする生体認証として、指紋はよく使われる情報である。
しかし、その指紋がデジカメで撮影された写真から読み取られてしまう。
確かに、デジカメで遠目に撮影された写真でも、拡大すると、顔のシワがくっきりと見えてしまうことからも、さもありなん。
盗んだ指紋を悪用した成り済ましが出てくると、深刻な事態につながりかねない。
 
これに対し、国立情報学研究所のチームは、盗難を防ぐ方法の開発を進めており、「1,2年後には実用化したい」としている。
 
Vサインにこんな落とし穴があったなんて、ビックリ!
 
 
 
 
 

口腔洗浄器ジェットウオッシャーで爽快!

 
6月4日は、虫歯予防デー。
 
友人Iさんが、私がブログで「歯周病になった」と書いたのを読んで、「是非、使ってみて」と勧めてくれたのが、ジェットウオッシャーと呼ばれる口の中の洗浄器。
 
水のジェット噴射で掃除をする機械があるが、あれのミニ版みたいなもの。
 
Iさんは、もう20年以上前から使用しているようで、歯はとても健康で、手放せないとのことだった。
そんな物があるとは知らなかった。
 
早速、ヨドバシまで行ってみた。いくつかの会社から製品が出ている。
色んな人のブログを読んで、パナソニックのドルツの新製品を買おうと決めていた。
ところが、値段が1万円以上もする。躊躇・・・
帰宅してネット(楽天)で探す。
約8000円で楽天ポイントが1000点つくのがあったので、ネットで購入することに決めた。
 
先週から早速使い始めている。
洗面所で口を下にして、ノズルを口にの中に入れて、歯と歯の間、歯の表面、歯茎に水をジェット噴射する。
私は、歯を磨いた後にフロスをしてから、ジェットウオッシャーを使用するので、それほど汚れは出て来ないが、それでも、たまにフロスで取りきれなかった汚れが落ちてくる。
 
そして、使い終わった後は、口の中がなんとも言えずとても爽快。
オススメ!
 
 
 
 
 

 
昨日6月1日付け京都新聞朝刊に、木内現会長をはじめとする歴代会長その他の京都弁護士会の賛同会員で、「テロ等準備罪(共謀罪)はいらない!」という意見広告を出しました。
 
 

 
当事務所の村井弁護士は賛同元会長として、私は賛同会員として、名を連ねました。
 
以下は、意見広告の内容です。
 
私たち市民は、いつでも、どこでも、誰とでも、自由にものごとを考え、集まり、話をすることができる社会に生きています。これが日本国憲法の保障する、思想・信条の自由であり、集会・結社・言論の自由です。
 
かつて、私たちの国には、こういった自由が保障されない時代がありました。そして、今、国会に提出されている法案により共謀罪が新設されれば、私たちの社会から、再びこの自由が奪われることになりかねません。
 
政府は、過去3度廃案になった共謀罪を「テロ等準備罪」と言い換え、テロ対策の名目を持ち出して法案を成立させようとしています。しかし、法案の本質は何も変わっていません。テロリズムという言葉を入れても対象となる集団はなんら限定されず、対象となる犯罪も、テロと無関係な行為を広く含んでいます。そして何より、これまで処罰の対象とされていた行為や結果ではなく、その計画の段階を犯罪とするこの法案は、人の内心やコミュニケーションを処罰するものに他なりません。犯罪となる範囲を飛躍的に拡大し、曖昧にすることこそが法案の本質です。共謀罪が成立すれば、誰にでも、いつでも、犯罪を計画しているという疑いをかけ、捜査の対象とすることができるようになります。共謀罪は、権力による市民の監視を容易にし、市民による権力の監視を困難にするものです。
 
私たちは、これからも、自由に考え、集まり、話ができる社会に生きたいと強く願っています。私たちの社会に共謀罪は要りません。今国会において、テロ等準備罪という名の共謀罪に新設する法案を廃案とするよう強く求めます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

月別アーカイブ

弁護士紹介TOP