1. 2011年8月

2011年8月アーカイブ

幼馴染みのN子ちゃんのこと

 
年を重ねていくと、子どもの頃に仲良くしていた幼馴染みが、今、どうしているのだろうかと無性に懐かしく思うことがある。
 
もう両親がいないので正確ではないが、私が3歳の頃まで、両親が間借りしていたお宅があった。
岐阜市の岐阜公園の近くの旧家だった。
その家主さんの所にも、私より1歳年上のN子ちゃんという娘さんがおり、私が朝早くからN子ちゃんの所に遊びに行くものだがら迷惑をかけ転居したという、本当か冗談かわからないような話を母から聞かされたことがあった。
 
当時の記憶は全くないが、3歳と4歳頃の2人の写真が数枚アルバムに残っている。
その後、小学生の時に住んでいた私の家に、N子ちゃんとその弟が遊びに来たことがあったが、なぜか中学生からは行き来がなくなり、現在に至っている。
 
最近になってN子ちゃんのことをたびたび思い出すようになったので、この夏、実家の草取りに帰省した折り、思い切ってN子ちゃんの実家を訪ねてみた。
幸運にも、実家には弟さん一家が住んでおられ、突然訪れた私が事情を説明すると、N子ちゃんの連絡先を教えていただけた。
今は関東に住むN子ちゃんにすぐに手紙を書き、返事が来るかどうか不安だったが、先週、返事が届き、約40年ぶりに私とN子ちゃんとはつながった。
 
再会が楽しみ!
 
 

 
速報です。
 
東日本大震災で被災した人に届けられる義援金や、震災で亡くなった人の遺族に支給される災害弔慰金などを、金融機関から借金がある場合でも差し押さえられないようにするための法律が、8月23日、成立しました。
 
これにより、義援金、災害弔慰金、被災者生活再建支援金、災害障害見舞金については、差し押さえができなくなりました。
自己破産をする方の生活再建にもつながるものです。
 
 

三角点がずれる

 
三角点というのを御存知だろうか。
 
山に登ると、山頂付近にコンクリート製の四角い棒が埋められているのを目にすることがある。よく見ると、「三角点」と彫られている。
三角点とは、三角測量を行う時に地表に埋められた基準点のことを言う。ちなみに、あの映画「剱岳 点の記」の「点の記」とは、この三角点設定の記録のことである。
登山愛好家の中には、三角点のある山を専ら登る「三角点ハンター」と呼ばれる人たちもいる。私の山仲間のA弁護士も三角点好きである。
 
ところで、今朝のNHKニュースで、東日本大震災によって、東北地方の三角点の位置がずれたため、そのチェックを始めているという報道があった。
地震によって、海岸線だけでなく、山の頂上の位置も動いたのだ。
東北地方には、三角点が約16000あるらしい。これを全部チェックするんだろうか。いずれにしても、ここでも大変な作業が進行している。
 
 

山形県へ出張

 
京都市内の中学校教師が平成11年に脳出血で倒れたことは過労による公務災害だとして、現在、大阪高裁で争っている事件がある。
この事件では、高裁段階で、山形県の脳神経外科の専門医S医師に鑑定意見書を書いてもらったが、今般、また補足的に意見を伺う必要があったため、急遽、昨日、山形県米沢市まで赴いた。
 
新幹線は、福島駅で、東北新幹線と山形新幹線とに分かれる。郡山辺りから、屋根瓦の一部に青いビニールシートをかけて応急措置か補修を施していると思われる民家が所々見られた。
前に病院を訪れた時は、震災前だったが、病院の様子は震災前と変わりないように思われた。
 
S医師とは1時間ほど面談して意見を伺い、その後、震災後の病院の様子を尋ねた。「福島が近いので、そこからたくさんの患者さんが来られています」とのこと。
 
帰りの山形新幹線は、自由席140%という超満員状態。もちろん指定席は取れない。混雑を避け、グリーン車側のデッキに立ちながら東京駅まで。
 
1日がアッと言う間に過ぎた日帰り出張だった。
 
 
 
 

ホビー・山ガール「疲れない歩き方のコツ」

 
NHK・Eテレ(「教育テレビ」って言わないんだ)午後10時からの「ホビー・山ガール」という番組。
今夜のテーマは、「疲れない歩き方のコツ」。
 
①腰を前に出しながら登る。
②小股で歩く。
③前かがみにならない。上体は立てる。
あとは、ゆっくり歩くこと。
 
私のこれまでの経験からも、これらは正しいと思う。
 
また昨年7月15日付けのブログでも書いたが、NHK「ためしてガッテン」で紹介された「超ラク山登り術」。
①演歌を口ずさみながら登る
②下りも小股で歩く
③食べ物は味噌汁がいい
 
これから山ガールデビューをしようと思ってる方、山ガール初心者の方、是非とも、実践してみてください。
 
 

ブランピエールでランチ

 
うちの事務所から歩いて1~2分の所(御幸町夷川上る)にあるフレンチレストラン「ブランピエール」。
 
昨年できたばかりだが、テレビや雑誌などにも時々紹介され、結構、予約の取れない店になっている様子。
ランチも前菜からスープ、メインディッシュもついて本格的なので、割と気に入っている。
普段の昼食は近所のお弁当ですませてしまうが、友達が来たりすると、時々、行ってみる。
 
昨日は、離婚訴訟が終了した女性依頼者の方とランチをご一緒した。
遠方から高速道路を飛ばして、昼ごろに来訪。
彼女は、地元の弁護士に頼んだ離婚調停がうまくいかず、遠方にもかかわらず「離婚訴訟は、先生に是非担当してもらいたい」と頼まれ引き受けた。
初めて相談に来られた頃の彼女は、自分は離婚できるだろうか、子どもの親権は取れるだろうか、その2つの大きな不安が顔にも言葉にも出ていた。
そんな彼女に対し、子どもを引き取っての別居期間が結構長くなっていることもあり、「訴訟をすると時間がかかるかもしれないが、大丈夫」と答えた。
 
昨日の彼女は、夫との婚姻から開放され、本当に嬉しそうだった。
今まで何度もこのような女性たちの顔を見て来たが、何度そして何人見ても、私もその都度嬉しくなる。
二人ともおなか一杯となり、「また京都に来た時には寄ってもいいですか?」「是非!是非!」と約束して別れた。
 
お幸せに!
 
 

女性の再婚禁止期間

 
つい先頃、昨年に離婚が成立した女性依頼者の方から「結婚しました」という葉書が届きました。
親娘ほどの年齢差があったわけではありませんでしたが、とても可愛らしい方で、私は娘のように思っていました。
その彼女が再婚したという連絡をくれたので、本当に嬉しく思いました。
 
ところで、女性の場合は、離婚が成立しても、すぐに再婚できるわけではなく、民法は「6ヶ月」を経過しないと再婚できないと定めています(733条1項)。
 
この法の趣旨は、離婚後6ヶ月以内の再婚を認めると、この間に生まれた子の父親がどちらの子どもかわからなくなるということのようですが、今時、親子鑑定をすれば、かなりの確率で父親を特定できますし、そもそも子どもを生むことができない女性や生めない年齢に達した女性についても一律に適用されるという不合理もあります。
 
過去に、この規定が憲法14条1項の法の下の平等に違反するとして最高裁まで争われたことがありますが、最高裁は、平成7年12月、「父性の推定の重複を回避し、父子関係をめぐる紛争の予防を目的とする以上、憲法14条1項に違反しない」と判断しました。
 
今の時代に全くそぐわない男女差別のこの法律。是非とも改正したいものです。
 

旭岳~トムラウシ大縦走(その2)

 
8月2日朝、昨夜の雨もやみ、雲はあるが、晴れてる!やっと、白雲岳避難小屋から先に行ける!
 
この日は、約16キロの長い歩行。最初しばらくは、高根ケ原の溶岩台地の稜線歩きが続く。周囲の山々を眺めながら高山植物が咲く高原の歩きは快適である。天候が悪化したら、風の通り道になるような台地。その時は地獄。でも晴れれば、天国のような散歩道である。大雪山系の奥深くに、こんなに広大で平坦な場所があるなんて・・・
いくつかの山を越え、化雲平(かうんだいら)に至る。ここも広大な平原。周囲には高山植物や池があり、トムラウシ山もすぐ近く、雲の間から見え隠れする。のんびり木道を歩く。ここは本当に「カムイミンタラ」(アイヌ語で「神々が遊ぶ庭」)のよう。
化雲岳を超え、雪渓を通過すると、まもなくヒサゴ沼避難小屋に着いた。
 
8月3日、今日はいよいよトムラウシ登頂だ。晴れてる!
ヒサゴ沼から続く大きな雪渓を登り、ヒサゴのコルから少し上ると、目の前に別世界が広がっていた。巨岩の庭。その向こうには、勇壮なトムラウシの姿も。ここが「日本庭園」と呼ばれる場所。すごい!すごい!
「日本庭園」「ロックガーデン」を過ぎ、トムラウシ直下の北沼に到着。北沼の周囲には花が咲き乱れていることを想像していたが、ごくわずかにエゾコザクラの群生地があっただけで、花は少なかった。時期的なものもあるかもしれないが、あとから本を読むと、地球温暖化と鹿害のため、大雪山系の花も減少しているとのこと。
2009年の遭難の時は、この穏やかな北沼が川のようにあふれ、そこを渡るのに多くの時間を要し、登山者の体温を奪った。北沼でも二人の遺体が発見されている。その場所に手を合わせ、いよいよトムラウシへの上りへ。
 
ごろごろした岩場を慎重に上ると、まもなくトムラウシ山頂に。
2141M。百名山97座目達成!やっと来れた・・・
頂上で大展望を楽しんだ後は下山を残すのみ。下りも長い。前トム平を過ぎると、展望のない樹林帯が続く。行けども行けども、先が見えない。この下山道を利用すると日帰りでトムラウシ山に往復できるので、登山者も多いが、大雪山系の「カムイミンタラ」を感じることはできず、つまらない。やはり縦走が最高である。
 
こうして3度目の挑戦でトムラウシ山に到達することができた。
 
 

旭岳~トムラウシ大縦走(その1)

 
1、トムラウシへの想い~1度目の挑戦~
 
北海道の最奥、大雪山系にトムラウシという山があり、その周辺は、高山植物の花々が咲き乱れ、まるで天上の楽園のよう・・・・
 
そんな文章を読んだのはもう15年も前のこと。
「行ってみたい!」と思った。しかし、縦走路には避難小屋しかなく、シュラフやマット、食料を持参しなければならない。それまでの有人小屋のラクチン登山とは違っていた。
それでも、「行きたい!」という思いは抑えられず、1997年黒岳~トムラウシの縦走を試みた。
天候は、初日からあまり良くなかった。それでも、1日目の白雲岳避難小屋まではだどり着いた。しかし、翌朝からは、台風のように雨風が吹き、その中を必死で引き返した。
 
2、2度目の挑戦
 
それ以降は、トムラウシのことは考えず、北海道以外の山をあちこち登っていた。
そんな折りの2009年7月、トムラウシでアミューズトラベル社のツアー登山客らの大量遭難事故(低体温症死亡)が発生した。
1度目の時、吹き飛ばされそうな強風と雨の中を歩いた記憶がよみがえった。北海道の気候は、荒れると、尋常ではない。
特に、このコースは1度山の中に入ってしまうと、簡単にエスケープできるルートがなく、怖さを認識した。
 
そして翌2010年7月、2度目の挑戦を試みた。
 
今度は、アミューズトラベル社のコースと同じく旭岳から入ることにした。昨年遭難があったせいか、登山客が少ないとタクシーの運転手さんから聞いた。
初日は、快晴。道内最高峰の旭岳(2290M)の山頂からは360度の展望があり、トムラウシ山も遠くに望むことができた。前回と同じく白雲岳避難小屋泊。ところが、翌朝、再び天候は悪化。回復する気配もない。またしても泣く泣く撤退した。
 
3、3度目の挑戦
 
そして今回。
天気予報はまあまあ。「3度目の正直」「今度こそ」という思いは強い。
 
8月1日、昨年と同様、旭岳から登り始める。
初日の天気は昨年の方が良い。トムラウシ方面が雲で見えず、周辺も所々雲がかかって展望がきかない。
でも、高山植物が咲き、快適な歩行となった。
そして、三度目の白雲岳避難小屋泊。
夜は雨が降るという予報。
同行のA弁護士は、テント持参にもかかわらず、雨を避け、小屋泊まりにすると言う。
眠っていると、雨が屋根を打つ音が聞こえる。ほんとに雨が降ってきた・・・・
 
(続く)
 
 
 

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