1. ブログ マチベンの日々

ブログ マチベンの日々

京都の桜

 
全国的に桜が満開というニュースが流れていたので、3月30日午前「桜を見るならこの土日しかない!」と勇んで出かけてみたが、丸太町以北は、鴨川辺りもまだ5分咲き程度。
でも、歩き回って、何カ所か、満開の桜を楽しむことができた。
 
寺町今出川上るの住宅街にある静かな寺、
「本満寺」。
しだれ桜が見事に満開だった。
何人かの見物客やカメラマンがいるだけで、
混雑はなく「穴場」である。
 
 
 
 
次は、京都御所の近衛邸付近。
御所の桜は満開であることを確信して行った。大当たり!
御所は桜を愛でる人たちであふれかえっていた。
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
京都では、もうあと少しの間、満開の桜を楽しめそうだ。

カフェ・ヴェルディへ

 
下鴨へ行ったついでに、以前から行ってみたかった喫茶店「カフェ・ヴェルディ」へ立ち寄った。
ここは、20種類以上のコーヒーのメニューがあり、コーヒー通からは「おいしい」と評判の店。
北大路通よりも南にあって下鴨本通に面しているのだが、店の外観が住宅街とマッチしていて、なんとなく通り過ぎてしまいそう。
 
店内は、広々として明るく、奥にある焙煎の機械も見えていて、「コーヒー専門店」という雰囲気。
 
私は「コーヒー通」ではないので「何を飲んだらいいかな・・・」などと思いながらメニューを見ていると、「これがあと1杯分だけあります」と店員さんが紙を持って来た。
「あと1杯分だけ」なんて言われると、そのての言葉に弱い私は「じゃあ、それを」と言って「ブラジルなんとか」というコーヒーを注文した。
 
コーヒーの温度は82度から86度だそうで、「熱いのがお好きであれば、あたためますが」と言われたが、その温度がきっとおいしく飲めるんだろうなと思い、「あたためなくて結構です」と答えた。
 
運ばれてきた「ブラジルなんとか」は、コーヒーカップいっぱいに注がれ、優しいまろやかな味は噂のとおりおいしかった。温度も適度だった。
 
ちょっと、ほっこりしたひとときを過ごした。
 
 
 
 
 

 
とてもショッキングなニュースである。
 
2013年3月19日付け毎日新聞。
 
カリフォルニア州図書館調査局が昨年9月に発表した調査によると、イラクや国際駐留が続くアフガニスタンに派遣された米女性兵士延べ28万人のうち33.5%が米軍内でレイプされ、63.8%が上官から性的な嫌がらせを受けたと回答した。
米国内では「見えない戦争」と問題視されている。
 
これまで沖縄で相次いで起こっている米軍兵士による女性暴行事件も根っこは同じ。
戦争や軍隊は、人間の心も身体も破壊する。
 
京都では・・・
日米両政府が、米軍の弾道ミサイル探知用移動式早期警戒レーダー(Xバンドレーダー)を追加配備する候補地を、京都府京丹後市の航空自衛隊経ケ岬分屯地に絞り込んだことが、2月24日わかった。
同分屯基地は、北朝鮮がグアム方面に弾道ミサイルを発射した場合の探知・追尾に適していると判断したとのこと。
 
京都に米軍がやってくる!?
テロや攻撃の恐れ、米軍兵士による犯罪多発の可能性・・・など、不安はすべて現実的。
 
自然豊かな京丹後を戦争の基地に絶対にしてはならない。
 
 
 
 
 
 

京都御所の梅

 
「御所の梅が満開だよ」と聞いたのが2月末。近くなのに、なかなか行くことができず、晴天の昨日(3月17日)、やっと行くことができた。
 
京都御所は、この時期、梅、桃、桜などが次々と咲き、私たちの目を楽しませてくれる。
もう満開を過ぎた梅もあったが、まだまだ十分楽しめる。
昨日も、たくさんの人が写真を撮ったり、お弁当を広げたり・・・
寒さが厳しかった冬も去り、もうすぐ花満開の季節がやってくる。
 

「医者に殺されない47の心得」(近藤誠著)

 
私は、薬嫌い、医者嫌いなものだから、こんな本が出ると、すぐ飛びついてしまう。
慶応義塾大学医学部放射線科講師、近藤誠氏の「医者に殺されない47の心得」(株式会社アスコム発行)。
 
「今の日本で大人がかかる病気はたいてい『老化現象』で医者にかかったり、薬を飲んだりして治せるものではない」
「病院によく行く人ほど、薬や治療で命を縮めやすい」
「血圧やコレステロールの基準値をササッといじれば、薬の売り上げが伸び、億単位、兆単位のお金を生み出す」
「がん検診は何の役にも立っていない」
などなど。
 
医者なのに、ここまで言っていいの?と思うような内容。
でも、目から鱗。
今まで何の疑問も抱かずにいたことや医者から言われたことなどについて「それって本当なの?」と疑って、自分で色々調べることが大切だということがわかった。
 
この近藤氏、昨年読んだ(2012年3月12日ブログ)あの「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著書の中村仁一氏との共著で、「どうせ死ぬなら『がん』がいい」という本も最近出版している。
やはり、このお二人は共通の考え方の持ち主なんだな。
 
 
 
 

「ユニチカ宇治工場CS2患者を守る会」懇親会

 
ユニチカ宇治工場で働く労働者が二硫化炭素中毒に罹患したことの企業責任を求める訴訟に1987年3月から1997年5月まで携わった。
「ユニチカ宇治工場CS2中毒患者を守る会」に患者やその家族、ユニチカや地域で働く労働者、医師、弁護士などが結集し、更に、同じくCS2中毒被害を受けた熊本や韓国の労働者とも連絡を取りながら、闘いを進めた。
約10年という長い年月を要した裁判だったが、最終的に、会社は、裁判所の和解勧告に応じ、相当金額の和解金が支払われるなど勝利的和解が実現した。
とても思い出深い裁判の1つである。
 
あれからもう15年以上が経過した。
 
私たち弁護団もそうだが、当時、若かったメンバーは皆、平等に(?)高齢化し、重篤な障害を抱えながら毎回裁判に出廷された原告の皆さんや家族、「守る会」で支援してきた労働者の方々の中には亡くなられた方も少なくない。
 
2月24日、宇治の「花やしき」で何年かぶりに懇親会が開かれた。
亡くなられた原告家族の皆さんも交え、思い出話に花が咲いた。
 
その中で、ある原告家族の1人が「裁判が終わった後、おとうさん(=原告)を10年介護したけれど、裁判をたたかった結果、十分な介護をしてあげれたので、本当に良かった思います」と語った。
まじめに働いてきたことによってCS2中毒になり障害を抱えた夫、その夫を支えて10年以上も共に裁判をし、更に裁判後も亡くなるまで介護を続けた家族の苦労は並大抵ではなかっただろう。
それは金にはかえられないはず。
でも、訴訟によって会社に一矢報いたことが、原告や家族らのその後の人生を悔いなきものにしたんだなあと、家族の方の言葉をあらためてかみしめた。
 
 

 
今朝、事務所に来たら、漫画の絵が描かれた可愛らしい封筒が届いていた。
封筒には差出人名が書いてなかったので、「誰からだろう?」と思いながら開封すると、宮城県気仙沼市に住む小学校6年生のMちゃんからだった。
 
MちゃんのママのYさんとは、3.11の震災後に立ち上げられた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の活動を通じて知り合い、直接お目にかかったことはないが、震災からまもなく2年が経過しょうとしている今でも交流が続いている。
YさんにMちゃんという小学生の娘さんがいることを知り、Mちゃんにクリスマスカードや年賀状を送ったりしてきた。
 
そんなMちゃんがくれた手紙は、クラスのグループ新聞で、新聞のテーマは、便利グッズ「おくるみちゃん」を使っての余熱調理について。
 
4月から被災地も含め、全国で電気代が上がると言われている。
とりわけ被災地に住む人たちには大きな打撃となるに違いない。
小学生たちのような子どもまでが真剣に「省エネ」や「環境問題」について考えようとしていることを、政府や電力会社はもっともっと知るべきだ。
 

 
わが事務所は、堺町(さかいまち)通りに面している。
堺町通りは、京都御所の堺町御門からまっすぐ南に延びる通りである。
京都地方裁判所に近く、静かな街並みではあるが、結構、有名な場所も少なくない。
 
事務所を出て堺町通りを南行すると、最初の十字路が夷川(えびすがわ)通りである。
夷川通りのうち、寺町(てらまち)通りから烏丸(からすま)通りまでの間は、昔は家具屋さんが何軒も軒を連ね、家具の街としてにぎわっていた。おそらく京都の娘さんたちは皆、ここの家具屋で婚礼家具を買って持って行ったのだろうと思う。
でも、近年、夷川通りの家具屋がいくつも店をたたみ、跡地にはマンションが建ったりして、次第に街の様相も変わっていった。
 
堺町通夷川角に「宮崎本店」という家具屋さんがある。
白いタイルの外壁に、曲面ガラスのモダンな外観。ガラス越しに中を覗くと、高級そうな桐のタンスなどの家具や工芸品がたくさん飾られてあった。
 

 
2013年1月30日京都新聞夕刊によると、京都大学時計台の設計者として知られる武田吾一が監修し、弟子の宇都宮誠太郎設計で1936(昭和11)年に完成した建物とのこと。
しかし、耐震補強にかなりの費用が必要で、店を残すためやむなくこの建物を解体し、1階に店舗が入る5階建てのマンションが建つらしい。
 
風情ある「街の顔」がまた1つ消えていく。これも時代の流れか。
解体される4月まで、しっかり目に焼き付けておきたい。

断固ガラケー派

 
ブログを更新しないまま、気が付けば2月も半ばになろうとしている。
別に風邪などで体調を崩していたわけではないので、ご心配なく。
今のところ、幸い風邪やインフルエンザにはかからず、今日に至っている。
 
実は12月から始まっていたのだが、1月以降、大きな労働事件の最終の書面書き、労災事件の証人尋問が次々入り、しかもその間に家事事件の審判の書面書きや尋問もあり、当然それらのための打ち合わせや弁護団会議もあって、なかなか落ち着いてブログを書くことができなかった。
今日も祝日ではあるが、仕事で事務所に出て来たので、やっとブログを書き始めている。
 
ところで、世の中、アッと言う間にスマホブームとなった。
スマホの普及率は、約4人に1人ということのようだが、2012年は2011年と比べると倍増したとのこと。電車やバスの中でもスマホを触っている人の方が多いような気がする。これからも急速な勢いで伸びていくだろう。
 
旧来の携帯電話のことを「ガラケー」と呼ぶことを最近知った。
これは「ガラパゴス携帯電話」という言葉の略で、大陸と自由に行き来できない未開の島々であるガラパゴス諸島を、世界に通用しない日本の旧来型携帯電話になぞらえて言ったものらしい。
 
アナログ人間の私は、もちろんこのガラケーを死守している。
何せ2002年まで、自宅での固定電話はダイヤル式の黒電話を使っていた私だから・・・
スマホは、どこでもインターネットを見ることができるという点は確かに便利だと思うが、頻繁に充電しなければならない、料金が高い、電話機能が使いにくいなどなどの評判を耳にすると、「やっぱり、電話はガラケーね」と思ってしまう。
 
「ガラケーの機種が販売されなくなるまで、ガラケーを使うぞ!」となんとなく力んでみたくなる今の私・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
1月17日、警察庁は自殺統計を公表。
2012年は2万7766人で前年より2800人減少し、15年ぶりに3万人を下回ったとのこと。
どこの新聞やテレビもこの話題を報じていた。
 
自ら命を絶つという本当に悲しく痛ましい出来事が減ることは喜ばしい。
でも、マスコミは「自殺対策が効果をあげた」とか「経済悪化が底となった」などと論じていたが、そんなに単純なものなのか?と疑問を持った。
 
そんなおり、2013年1月27日付け京都新聞で精神科医の高木俊介氏が次のように書かれている記事があった。
「実は『自殺者数の減少』は、『自殺が減った』ことを意味していない。」
「自殺の好発集団は、いつの時代でも50~60代という年齢集団である。つまり、各年代の『自殺率』は減らなくても、団塊世代が自殺好発年齢を通り過ぎるだけで、『自殺者数』は経るのである」
 
そうか、団塊世代が50代60代を過ぎ、その年代の自殺者が減っただけだったのか・・・・
 
しかし、高木氏は更に厳しく指摘する。
「厳しい目で数字を見れば、別の本当の危機が見えてくる。」
「ここ数年、若者の自殺が男女ともにじわじわ増えている。しかし、若年人口が少ないので、『自殺率』は増加しても、数としては目立たない」
 
自民党政権になって、生活保護は大幅に切り下げられ、賃金もますます下がっていく。次は、社会保障の縮小か・・・
高木氏は「自己責任ばかり求める時代は、若者と、そして再び、高齢化した団塊世代を自殺へと追いつめる・・・・ことにならぬよう願う」
 
全く同感である。
 

「在宅ひとり死」のススメ

 
昨年10月29日京都新聞夕刊の「現代のことば」欄に上野千鶴子さんがこのタイトルで文書を書いていた。
 
上野さんの言う「在宅ひとり死」とは、在宅死から家族のみとりを引き算したもの。家族でない人々に支えられた死だから、「孤独死」ではない。
 
実は、昨年12月28日付けコラムに書いたSさんは、1月8日亡くなられた。
新年になって、会うことも声を聞くこともないまま、Sさんは逝ってしまわれたが、年末ぎりぎりに遺言を作成することができて本当に良かったと思った。
 
そのSさん、生前は独身で一人暮らしだった。
打ち合わせのため何度か自宅を訪問したが、必ず何名かの友人の方が交代でSさんの身の回りの世話をしに来られていた。
本当に多くの友人に支えられて、充実した「おひとりさま」人生を過ごして来られたことを実感した。
最期の様子はまだ伺っていないが、きっと「孤独死」ではなかったと思う。
 
今は、Sさんの遺志である遺言の内容を執行していくことが私の仕事である。

ヤマグチ・クロス

 
何を隠そう、実は、私は、アサミスト(「浅見光彦」ファン)である。
作家内田康夫のミステリー小説は、単なるトリックや謎解きではなく、そこに時々の社会問題と「人の情」が盛り込まれているところが面白い。
 
新刊が発売されるとすぐに、同じくファンであるO弁護士が本を購入し、彼が読み終えると、すぐに私に貸してくれるというパターンができ上がっている。
 
年末年始は少し時間ができたので、昨年10月に発売され、O弁護士から借りたままになっていた「汚れちまった道」(祥伝社)と「萩殺人事件」(光文社)の2冊の単行本を読んだ。
 
今回の同時期に発売されたこの2冊の小説は、「ヤマグチ・クロス」という企画で作られたもので、山口県を舞台に2つの作品が交差(クロス)しながら展開するという面白い構成になっている。
 
「汚れちまった道」は浅見光彦が主人公として、その視点で書かれ、「萩殺人事件」の方は、浅見の友人松田将明を主人公として、その視点で描かれ、次々に起こる事件がそれぞれ錯綜しながら展開する。根っこにあるのは、「萩・防府高規格道路建設計画にまつわる不正」・・・・
 
ところで、この2冊の本の読み方であるが、通常どおり、それぞれ1冊ずつ読むのもよいが、せっかく「ヤマグチ・クロス」という特別企画の作品なのだから、是非、浅見光彦倶楽部事務局が紹介する「交互読み」をお勧めする。
「読み方」順の詳細は、ネットで「ヤマグチクロス 読み方」と入力して検索してみてください。
 
 

ベアテ・シロタ・ゴードンさん

 
ベアテ・シロタ・ゴードンさん。
日本国憲法に24条の「男女平等」条項を書いてくれた米国人女性である。
昨年12月30日、89歳で亡くなったことを新聞で知った。
 
ベアテさんは、5歳の時にロシアのピアニストの父とともに来日し、少女時代を日本で過ごした。その後、渡米し、戦争情報局やタイム誌で働いた後、1945年GHQ民政局のスタッフとして再来日。22歳の若さで日本国憲法草案の人権条項作成にたずさわり、憲法24条を明記することに尽力した。戦前の女性の無権利状態を憂えての24条だった。
草案に対し、当時の日本側は「こういう女性の権利は全然日本の国に合わない、こういう権利は日本の文化に合わない」と猛反発した。
だから、ベアテさんがいなければ、日本の「男女平等」はどうなっていたかわからない。
 
なお、24条ができた経緯については、ベアテさんの自伝「1945年のクリスマス」に詳しく書かれてある。
 
共同通信に対して、ベアテさんの娘ニコルさんは「母は生前、憲法の平和、男女同権の条項を守る必要性を訴えていた。改正に総じて反対だったが、この2つ(の変更や削除)を特に懸念していた。供物で弔意を示したい場合は、代わりに護憲団体・9条の会に寄付してほしい」と語ったそうだ。
 
憲法24条そして9条・・・・未来の子どもたちのために、今を生きる私たちが守らなければならない日本の宝だ。
 

「しま村」の白味噌で、お雑煮

 
私は、中部地方出身なので、子どもの頃から正月に食べてきた雑煮は、ずっと、おすまし仕立てで、餅も焼いたりしない。餅の他に入れる物も、小松菜がメインで、あとは大根・人参・しいたけ・鶏肉などを入れたり入れなかったり。
 
京都は、白味噌の雑煮であることを知って、見よう見まねで作ってみたこともあったが、やはりあまりなじめなかった。
 
白味噌の味噌汁が本当に「おいしい!」と思ったのは、京都のなかなか予約の取れない店「なかひがし」のコース料理の中で出された時だった。
甘すぎず、とろーりとして、シンプルだが絶品だと思った。
 
そして、たまたま何かの雑誌で、「なかひがし」の女将さんの実家が京都の「しま村」という味噌屋さんで、「なかひがし」もこの「しま村」の白味噌を使っていることを知った。
ネットで調べると、「しま村」は、河原町今出川近くの住宅街にあることがわかったので、昨年11月頃に家裁からの帰りに寄ってみた。
店らしき建物は見つかったが、どうも小売りをしているような雰囲気はない。
それで、色々な人のブログを読むと、錦市場の「麩嘉」という店で取り扱われていることがわかり、昨年末やっとゲットできた。
 
そして、今日、今年はじめて「しま村」の白味噌で雑煮を作ってみた。
水の分量、味噌の分量、出汁の取り方などきちんと正確にはかった。砂糖やみりんは入れない。味噌と出汁だけ。餅のほかに、別にゆでた大根と人参を入れて食べてみた。
「なかひがし」の味噌汁とまではいかないが、かなりおいしい出来映えだと思った。
 
餅がなくなるまで、今年は白味噌の雑煮を楽しむことにしよう。
 

新年明けましておめでとうございます。

 
明けましておめでとうございます。
 
一つ一つの法律相談や事件が当事者の方々の「人生」そのものと考え、丁寧かつ真摯に取り組んでいきたいと思っております。
 
また、新政権誕生によって、憲法とりわけ9条改悪の動きが強まることを懸念しております。
「平和」だけは絶対に譲れません。
 
本年もよろしくお願い申し上げます。

 
予想されていたこととは言え、12月16日の衆議院選挙での自民党圧勝には大きく落胆した。
小選挙区で自民党候補の名前を書いたのは全有権者の約4分の1、比例代表に至っては15.99%だった。自民党の勝利は必ずしも民意を反映したものではなく、小選挙区制という選挙制度の欠陥が露呈したにすぎない。
 
しかし、自公に民主や維新も加われば、国会では恐いものなしである。
早くも、憲法改「正」や原発新増設の発言が首相や閣僚から堂々と飛び出している。
 
12月27日付け京都新聞夕刊の上野千鶴子さんの「現代のことば」から。
まず、上野さんは、フクシマの原発事故に関し、
「事故を招く原因を長期にわたってつくったのは、元の自民党政権である。責任者をだれひとり追及せず、処罰せず、原因究明すらできていない状況で、いわば事故の『戦犯』ともいうべきひとびとを、有権者はふたたび政権の座に就けてしまった。」
と語る。
 
そして男女平等に関して、今回の選挙で、複数の女性団体と個人が実施した「ジェンダー平等政策」全政党アンケートの結果の分析によると、脱原発を支持する政党ほど男女平等に積極的であり、憲法「9条」を守る政党ほど男女平等度が高かった。
更に、上野さんが「おもしろいのは」と言うのが、規制緩和と自由競争を支持する政党は「女性の活用」には積極的なのに、「女性の権利」を守ることには積極的ではない、という共通点が見られたこと。
「なるほど、女にも働いてもらいたい、だが自分たちにつごうのよい働き方をしてもらいたい・・・というネオリベ派のホンネがよく見える」
 
今回の選挙結果によって、民法の分野での、選択的夫婦別姓の導入や非嫡出子差別の撤廃などは明らかに遠のくだろうし、「自助」という名で生活保護の切り捨ても強まるだろう。
そして憲法改悪への準備も・・・・
 
でも、私たちは、そういう「民意」を現政権に与えたわけではない。
来年ものんびりしていられそうにないな・・・・
 
 
 
 
 

配偶者介護で調査・・・女性は現実的!?

 
今朝のNHKテレビニュースで、面白い調査結果を放映していた。
 
首都圏や関西で有料老人ホームを経営する会社がインターネットを通じて、今年10月、40歳以上の男女約1200人から配偶者介護についてアンケートをとった調査結果である。
 
将来、配偶者に介護が必要となった場合、「自分で介護したい」と回答したのは、
男性約55%、女性約36%。
自分が認知症になった時、「大切な人に介護されたい」と回答したのは、
男性25%、女性10%。
 
男性は、介護の大変さをあまり実感していないのか、あるいは「介護は家族ですべきもの」と考えているのか。
女性の方が介護の大変さも含めて現実的に考えているよう。
 
更に、興味深い調査結果が続く。
夫婦が同じ老人ホームに入所した場合、「別々の部屋」で生活したいと回答したのは、
男性19%、女性34%。
 
妻が「せめて墓だけは、別々にして」という笑い話のような「本音」が語られることがある。
このような「死んでからくらい自由にさせて」という妻たちの言葉は聞いたことがあったが、最近は、生きてるうちから「好きにさせて」というのが妻たちの「本音」のようだ。
 
 
 
 
 
 
 

面白かった!「ドクターX」

 
毎週木曜午後9時からテレビ朝日系で放映されていた米倉涼子主演の「ドクターX」。
先週12月13日の最終回は、24.4%と高視聴率を獲得した。
 
主人公は、「白い巨塔」の大学病院にフリーランスの医師として「派遣」されて働く女医大門未知子。
どんな難しい手術でも「失敗しませんから」と言い放ってやってのけ、また事務的な仕事については「医師資格がいらない仕事は致しません」 と堂々と拒否する。
大学病院の院長だろうと、部長だろうと、権力におもねず、はっきりモノを言う。実に痛快。
脚本は、5年前の篠原涼子主演の「ハケンの品格」と同じ中園ミホ。
「ハケンの品格」も当時、高視聴率を獲得した。派遣社員の主人公は午後5時以降の残業を拒否し、正社員が残業するのを「無能だから」と言い切るところなどが痛快だった。
 
テレビドラマだから内容にはコメディタッチの所もあるが、これだけ高視聴率が得られるのは、普段、自分の権利も行使できず、上司にモノも言えず、正社員と同じ仕事をしているのに低賃金で、日々耐えながら働いている、とりわけ非正規雇用の労働者たちの声を代弁しているからのような気がする。
 
ところで、ドラマだから、あまり野暮なことは言わないが、法的な解説を少しだけしておく。
まず、「医師の派遣」は現在派遣法で禁止されており、派遣労働者として働くことはできない。職業紹介を受け、病院と直接雇用契約を結び、雇用期間を定めて働くフリーの医師は実際にいるらしい。
次に、ドラマでは、岸部一徳演じる神原が大門の労働の請求書を持って取り立てに行く場面が何回か出てくるが、これは、大門が派遣労働者でないならば、賃金は労働者(すなわち大門本人)が病院から直接受領しないと、労働基準法違反になる。
 
続編を大いに期待している。

ドアスワッグを作ってみました。

 
当事務所の相談室の廊下には、小さな飾り棚がある。
私は、その飾り棚に、季節が変わるごとに、その季節に合った花や物を飾って楽しんでいる。
 
12月は、もちろんクリスマスバージョン。
最初は、壁に、ウチにあった既製のリースを飾ってみたが、とても貧弱で悲しくなった。
そこで、ドアスワッグ(ドア飾り)を作ってみようと思い立った。
以前は、友人が毎年作ってくれており、「今年もお願いね!」と頼んではいたものの、少し遠方に住む友人でもあり、しばらく会っていないので、間に合わなかった。
 
生の「もみ」を使って悪戦苦闘すること、約1時間。
それなりに満足な仕上がり。
いかがでしょうか?
 

 
先月末、京都市東山にある高台寺に行った。
高台寺は、豊臣秀吉夫人の「ねね」の寺として有名で、秋には紅葉も見事だ。
 
でも、目的は、紅葉ではなく、このブログでも紹介した蒼山日菜さんの切り絵展。
蒼山さんの作品は、靴を脱いで寺の室内に入ったすぐの部屋から展示されていた。
 
0.3ミリという線で描かれた作品は、人がハサミ1本で作ったものとは思えない程、繊細で美しい。
蒼山さんの切り絵と言えば、ローマ字をデザインしたものが知られているが、今回の個展では、京都に合わせたのだろう、「花筏」など漢字やひらがなをデザインしたものが飾られており、どれも素晴らしい作品だった。
 
切り絵展は12月10日まで。
寺の拝観料だけで見ることができます。

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