1. 誕生日
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誕生日

嫌味なことをひとつ。

誕生日を翌日に迎えたとしましょう。丁度節目となるようなとき、「今日で〇〇台最後の夜だ。」等と感慨にふけっている姿を目にします(ドラマなどの影響か)。
でも、ちょっと待った。 年齢を計算する場合、「年齢計算に関する法律」というものがあります。たった3条しか有りません。
1 年齢は出生の日よりこれを起算する。
2 民法143条の規定は年齢計算にこれを準用する。
3 明治6年第36号布告(年齢計算方を定む)はこれを廃止す
これだけです。 で、これによると、出生の日(要するに誕生日)はこれを数えることになるので、民法の原則である初日不算入(最初を入れない)の例外となります。
1歳=365日(閏年は366日)が経過したこと、そして、初日(誕生日)を入れる、となると、365日目は、誕生日の前日になります。
実は、誕生日の前日には、1歳年齢が上がっているのです。 同級生の中で最も若い人は4月1日生まれだったことになんか変だな?と思われたことはありませんか。 でも、上のように、4月1日生まれの人は、3月31日で満年齢がひとつ上がるので、4月1日から翌年3月31日までの間で、同じ年齢の人は、誕生日だと4月2日生まれから翌年の4月1日生まれの人ということになりますので、おかしくはないんですよね。
で、最初に戻って、「〇〇台最後の夜」は実は「〇〇台突入の最初の夜」ということになります。
これを感慨にふけっている人には決して言わないようにしましょう。 まず、納得しないでしょうし、嫌われるのがオチです。

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