1. 2021年4月

2021年4月アーカイブ

朝日新聞のたぶん京都版に「司法VOICE」」というコーナーがある。 2週間に1回掲載されるようで、結構な期間続いている。 時々知人の記事も見る。 再審法改正を求める市民の会が、京都南部を中心に結成され、先日立ち上げの講演会(湖東病院事件からみる再審法改正の必要性が語られた)が開かれた。 それにちなんで立ち上げメンバーにこの記事の打診がなされたようだが、再審事件をやっていないので、おまえが書け、という話になった。 寄稿文で、原稿料は無し。

 再審法改正は、刑事分野では重要な立法課題なので、引き受けることにした。 それが、4月29日の朝刊に掲載されることになる(はず)。
 800字前後なので、あまりいろいろとは書けない。 そこで、概ね「裁判官は間違わないと思い込んでいる、99.9%有罪の中には結構な割合で冤罪(犯人でもないのに誤って有罪とされる)が含まれている、ところが、間違わないと思い込んでいる、ないしは誤りとは認めたくないからか、再審は日本の裁判所ではめったに認められない、 だからこそ、立法的な解決が必要なのだ」、的な文書を送った。
 ところが、新聞社の判断で、ちらっと触れた「日野町事件」の事件説明を加えられた関係で、言いたかったことがかなり削られてしまい、最初の投稿文とはずいぶんと変わったものになってしまった。
 こんなのなら掲載をお断りをしようかとも思ったけど、「再審法改正」の必要性は少しでも多くの人に知ってもらいたいこともあって、ちょっとだけ抵抗して、修正に応じた。 
 新聞記者さんの感覚では、冤罪はめったに起こらないと思われているのか、言葉の端々で、まろやかな、たまにはそういうこと(冤罪、誤判)も起こります的な言い回しになっている。 元々は、もっとトゲトゲしていたんだけど(自分的にはそれでもオブラートには包んでいたつもり)、もし記事を見られた方がおられましたら、元の文章を想像してみてください。

弔電

先日、知人の訃報が飛び込んできた。 自分よりも若い世代が亡くなるのは衝撃が大きい。

電報は、普段は使わない。 拘置所などから届くことはあるけど、自分で出すことはこれまではなかった。 なので、どうしていいか分からず、とりあえず、ネットで検索してみた。
 要領が掴めないまま、とりあえず、とあるサイトを開くと、そのままオンラインで出せるらしい。ということで、そのまま進めることにした。どんな文章にするか、結構悩んだ割には、最終的には定型文とさほど変わらない内容となった。 ことがことなので、意図が誤って伝わると困ることもあって、落ち着くところに落ち着いた。
 でも、この言葉を探している間、彼のことをずっと考え、いろんな思い出が浮かび上がってきた。
 このご時世なので、通夜や告別式は、かえって迷惑をかけてもいけないので、自粛することにした。
 せめて、ご冥福をお祈りする気持ちだけでも伝わればと弔電を送った。 
 それにしても、51歳は早すぎる。 合掌。

厚底シューズ

ここ数年、著名な大会の長距離ランナーはほぼ全員厚底タイプのシューズを選択している。

少し値段が高めのものが多い。 ナイキ製のものばかりが取り上げられている雰囲気はあるものの、先日川口選手が自己新記録を出したときに履いていたのはアシックス製の厚底タイプだった。
 今やパーソナルベストをめざそうと思うと必要不可欠な道具であるようだ。 ただ、何がどう影響して記録が出ているのか、様々な人がいろんな説明をするので、一体何が本当なのか、よく分からないところもある。
 ただ、自分でも使ってみて、感じたことがある。 まぁ、あまりにも遅いペースでしか走れなくなってしまっているので、ランナーに当てはまるのかどうかは分からないけど、膝が痛くならない(なりにくい)のだ。 これまで、ちょっと走っては、膝とかふくらはぎとかに痛みが生じて、しばらく走れなくなる、再開してもまた、という繰り返しで、どんどんペースが落ちてきていた。 2~3年前から比べても、1㎞当たり、1~2分遅い。 自分でもいやになってくる。 それで、靴を替えてみた。 この10年くらい、3足を交互に使って、底が減ってきてつかえなくなったものを朝の(犬の)散歩用に下ろす、ということを繰り返している。 なので、1足ずつ新しくなっていくのだけれど、その3足の内2足が 厚底タイプになってから、膝のサポーターが要らなくなってきた。 これから、サブ4復活とまではたぶんいかないとは思うけど、怪我の心配が少なくなっているのはすごく助かる。 ここ2年くらいは、手続ミスやコロナの影響もあり、フルマラソンから遠ざかっているが(あまりにも遅くなっていて走る気になれないのが一番大きいのが真相)、復活できるような気もしてきた。
 

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