1. 2021年5月

2021年5月アーカイブ

読めない(山の名称)

学生の頃、山岳部(体育会に所属)にいたこともあって、今も、時々山に行くことがある。 といっても、もともと、ピークハンティングには興味が無かったから、いろんな山を走破するという嗜好はなかった。 なので、割と有名な「百名山」も、大半の山を知らない。 TV番組で、百名山を取り上げていることが時々あって、最近は見るようになってきたが、ほとんど知らない。 更に、全然読めない山もある。

 ま、一番有名な富士山とか、山岳部にいた頃行ったことのある日本アルプスの山々は、登ったことがあるところは当然として、未踏破のところも読むことくらいはできる。
 でも、今日たまたま見た「武尊岳」、読めなかった。 名前の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)にあるとのこと。読める人には当たり前のことなのだろうけど、これで「ほたかだけ」と読む。 「ほたか」ないし「ほだか」というと、北アルプスの穂高しか思い浮かばない。 
 で、チェックしてみて百名山と言われてるところだけでも、読めなかったのは、「飯豊山」「四阿山」「金峰山」「甲武信ヶ岳」「皇海山」「燧ヶ岳」「巻機山」「瑞牆山」等、他にもあるかも知れない。
 逆に、中には、変に拘るところもあるのが、「白馬岳」とか「後方羊蹄山」とか。「白馬岳」は、元々、山頂の横に、ちょうど苗代作りをする季節に現れる雪形が「代掻き馬」に見えることから「代馬」(しろうま)といわれ、それを、発音が一緒ということから「白馬」という字が充てられた。それで、スキーとかに訪れた都会人が「はくば」と呼ぶようになったので、スキー場とかは「白馬(はくば)」だけど、山の名前は「白馬岳(しろうまだけ)」であり、決して「はくばだけ」では無い。
 「後方羊蹄山」はもっと複雑みたい。これで、「しりべしやま」と読むが、今は、その後半だけを取り出して「羊蹄山(ようていさん)」と呼ぶようになっている。ただ、元々はアイヌ名で「マッカリヌプリ」と呼んでいたのを、侵略したものが後方羊蹄山と名付けた。「後方」で「しりべ」と読み、「羊蹄」は「し」と読むので、「羊蹄山」と略すと、「しさん」とでも読むことになるのが本当のところ。 
 山は、いろんな信仰の対象となっていたり、畏敬の念を表す対象とされることも多い。 マッカリヌプリは、アイヌにとってはまさに畏敬の山だった。 その名前を勝手に奪ったのが大和民族。 というようなことで、以前は、「マッカリヌプリ」としか呼ばなかった。 最近は、説明が邪魔くさいのと説明してもちゃんと聞いてくれないので、「ようていさん」と言うことも増えてきた。 信念がなくなってきた・・・

入管法「改正」断念!

「入管法今国会改正断念」 今朝の新聞の1面を占めています。

喜ばしいことです。 市民の力が、検察庁法改悪阻止に続いて発揮されました。
 しかし、なぜこんなことで喜ばないといけないのでしょうか。入管法については、国連の人権条約機関から再三問題を指摘され、改善を求められてきていました。2007年には拷問禁止委員会から「収容に上限を設けるべき」、2014年には自由権規約委員会から「独立した審査もない中での長期にわたる行政収容があることを懸念」、2020年には国連人権理事会の恣意的拘禁作業部会から「入管収容は恣意的拘禁にあたり国際法違反である」とまでいわれている、今の存在自体が問題のある法律です。
 それを、改正するはずであったにもかかわらず、今回の「改正」案は、なんと、更に問題を大きくして国際法違反の程度を深めるものだったのです。 こんな法案を、このコロナ対策を第1にしないといけないときに、国会に持ち出すこと自体がとんでもないことだったのです。 本来であれば、今回の廃案だけではなく、収容期間に上限もない、司法救済もないに等しい、そんな今の入管法の改正こそ求められているのです。
 そもそも、日本の行政は、難民に対して、冷徹に過ぎます。 本国に帰れば、生命さえも保証されない人でも、難民認定を拒絶して、本国に送り返しているのです(自費で)。 日本で生まれ育って、日本語しか話せず、日本にしか身寄りのない、そんな日本でしか生きていけないような人(外国籍)に対しても、生活基盤の全くない「本国」に帰れ、という政策を採っているのです。このような事態をこそ見直して、国際法違反にならないような入管法に改正することが本当は求められています。
 それはともかく、今回のとんでもない改悪を阻止できたことは、素直に喜ばしいことです。 

交通事故委員会 自転車部会

弁護士会には、いろんな委員会がある。そのうちの1つに、交通事故委員会もある。委員会にもよるが、その中に”小委員会”というような部会が設けられている。自転車部会はその1つ。今年度から自転車部会に移った。希望を出し忘れていたら、配点されたという経緯だけど、いろいろ経験するのもいいかもしれない。

 京都市内、とりわけ中心部では、自転車での移動が欠かせない。 公共交通機関よりも、大概早く着けるし、行きなれたところなら時間も読める。すごく便利な移動手段だ。
 ただ、自転車ほど、交通ルールを無視する利用者が多い乗り物はなかろう。 そもそも自転車は「車両」であるが、車両とは思っていない人が大半な気がする。 基本的には、自転車は歩道を走ってはいけないし、車道を走るときに道路の一番外側のレーンのかつ左端を走行しなければならない。 これは基本中の基本だけど、これを守らない人がかなり多い。 まぁ、歩道は「自転車通行可」となっているところの方が多いので、原則と例外が逆転してしまっているからやむを得ないといえばやむを得ない。念のため、歩道では歩行者を優先しないといけないというルールもあるが、実践している人は少数派かもしれない。
 ただ、電動アシスト車が多くなってくると、車両感が強くなる。 電動アシスト車でいいなと思うのは、夜間ライトをつけている自転車が多くなってきたこと。 自転車でライトをつけるのは、他の人に自分の位置を知らせることが第一目的であることをもっと重視しないといけない。
 今でも時々見かけるけど、雨の日に(しかも夜)逆走(右側通行)しているだけでも危ないのに、傘差し、無灯火とくれば、これは「自殺」に等しいくらいに危ない。
 かつて、夜間、雪が降っているとき(田舎道で街灯もほとんどなく真っ暗)、自転車同士で正面衝突をした時、相手は、無灯火、逆走だった。 全く見えず、気がついたときには空を飛んでいた記憶がある。 フレームも歪んで、修理に新車並みの費用がかかった。 昭和の頃だけど。

炭火

年に1回くらい、自宅の駐車スペースを使って、バーベキューをする。 頻繁にするわけではないから大概炭が余る(足りなくなるのがいやなので少し多めに準備するから当然のように余る)。 その炭は、雨にはかからないようにはしているけど、外に置いてあるので、いざ使おうという時には、湿気を帯びている。 夏の間に、天日で干しておけば、結構回復するけど、4月5月だと、1日くらい干しておいても、なかなか戻らない。 なので、炭をおこすのにすごく苦労する。 このGW、妙な宣言もでて、外出するな、要請にかこつけて、自宅にこもっていたので、自宅でできるBBQは気分転換にもなる。 でもって、1時間以上かけて、ようやく炭火が起こった。

 BBQは、屋外で行う焼き肉、と思っている人が結構要ると思うけど、本当は、炭火などの弱火(遠赤外線等)を使ってじっくりと火を通す調理方法のことをいう(結構最近知ったこと)。
 なので、炭が燃えている(炎が上がっている)間に、その炎の上で焼き始めるのはBBQとはいえないし、すぐ焦げてしまうので、おいしくは焼けない。 炎から距離を置けるような大きなセットも持ってないので、本当は炎が消え炭の表面に灰が見られるような(まさに炭火)状態になってから始めるのがベスト。
 で、みんな食べ終わると、去って行く。 しかし、炭の火はそう簡単には燃え尽きない。 水をかけて消してしまうのも方法としてはあるが、なんか美しくない。 
 暗闇に、ほのかな残り火とランタンの火を眺めながら、ぼーっと1人で過ごすのもなかなか乙なもの。 この前は、この残り火を利用して、庭でできたゆずを使って作ったゆず酒をちびちびしながら、マシュマロを焼いて(暖かくなると半液体状になる)食べる。 炭火などを見ていると、なんとなく落ち着く。 炎ではないので、ゆらぎ効果というわけではないのかも知れないが、気分転換にはなる。 本当に消えるまで付き合おうと思えば、たぶん2~3時間(若しくはそれ以上)はかかるので、最後は、安全だけは確保して、テーブルや椅子を片付け、翌朝、灰の処理をすることになる。

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