1. 2011年8月

2011年8月アーカイブ

大渋滞

お盆の日曜日、北へ向かった。9号線から京都縦貫道に乗るはず、だったが、9号線がだだ混みで動かない。抜け道を、と思って、枝道に行ったが、考えることは皆同じらしく、9号線に戻る道が9号線に輪を掛けて大渋滞。

やむなく、峠道を越えて亀岡へ。その道にも、先行する車もあれば、結構後続車もある。離合困難な状態が続き、ギアもローにしないとしんどい坂道も続く。

そうか、みんなカーナビが付いているんだ。ナビだけ見て、抜け道を探すと、こうなるわな、という状況ができあがっていた。亀岡から縦貫に乗ったが、園部から先がまた大渋滞。このままでは、到着するだけで夕方になってしまいそう・・・

で、これでは帰ってこれない、と予定変更。 園部で高速降りて、日吉から京北(京都市内になってしまったんですよね)に抜けて、途中の川でわんこを泳がせて、周山街道から帰ってきました。途中の道もちょっと選択をミスしたからか、えらく細い道が続いていた。ただ、周山街道に入ってからは、思ったほどは混んでなくて、スムーズに走れてほっとした。

お盆の日曜日に、移動を試みたのがいけなかった。 それでも、こんなにだだ混みになるなんて、予想外だった。亀岡まで、普通なら、1時間も掛からないのに、この日は、2時間半を要してしまった。

お盆は、おとなしく(たまった仕事を)していた方がいいということか。

 

国選弁護の場合

刑事事件で弁護人になるには、「私撰」の場合と「国選」の場合がある。

「私撰」といっても、純粋に私撰の場合と刑事被疑者援助制度による私撰があり、後者は、国選から漏れる事件を何とか(本人の費用負担を無くして)ひらおうというものなので純粋の私撰とは大いに異なる。
それはともかく、国選弁護事件の場合、もちろん費用は国から出るので、直接当事者から名目の如何に関わらず金銭授受はしない。
弁護人選任権は、被疑者・被告人本人以外に一定の範囲の家族らにも認められている。
国選でいろいろ弁護活動をしていたところ、それまで音信不通状態だった親族と連絡が取れ、その親族が私撰で弁護人を選任すれば、国選弁護人は解任になる。
特殊なケースでは、私撰と国選の弁護人が併存することもないわけではないが、普通はない。
一般的な印象として、国選と私撰では、弁護人としてやるべきことが異なる(私撰の方が手厚い)と思われているのかもしれないが、多くの弁護士は、そんなこと無いんだけどなぁ、と思っている(はず)。
ま、ごく希に、困った売り込み私撰弁護人がいるみたいですけど・・・

溜息

どうしてこうも検察官という人種は人を犯罪者にしてしまいたいのだろう。

事案の内容等は、差し障りがありそうなので、省略するが、あえて犯罪扱いをする必要もないような案件で、少々こじつけ的な解釈をしないと有罪とはできない事件でも、お気楽に「罰金刑を選択します」と来た。

こんなの事件にして、しかも、罰金だけれど前科を作って社会的な利益になっているとでも思っているのだろうか。

溜息しか出てこない。

それでもって、接見に行ったら、検察調べ中で検察庁に行っているのでいないとのこと。全く無駄足に終わった。事前に電話で身柄の確認を怠ったのが悪いんだけど、この間何の調べもなくて、予定も聞いていないと(前回接見時被疑者が話していたので)言うことだったので、いるだろうと高を括っていたのがいけなかった。

大汗かいて帰ってきた。 せこい話だが、結局接見はできていないので、扶助制度での弁護人だからどこからもこの費用って出ないんですよね。悲しい・・・  

八つ当たりだが、こういう判断をして当たり前みたいな態度をとる検察官(副検事だけど)って、ますます腹が立つ。

連帯責任、、、本当に教育的なのか

今年もいよいよ夏、甲子園での熱戦が始まる。

いつも思うことだが、なぜ「野球」だけが特別扱いなのか。他の部活動なら、全国大会の1回戦から全試合報道するなんてあり得ない。ましてや、地方予選なんて野球以外は全くといっていいほど報道されない。

ま、それはともかくとして、特別扱いがいろんなところにも影響する。

今年の代表校に部員が万引きをした高校があるらしい。

それでも、「甲子園は出場」などと、辞退することが当たり前かのような報道がなされる。これまで、教育的な配慮から大会への出場を辞退するなどの対処が、事実上強要されてきたように思われる。

ちょっと待ってほしい。

レギュラーの大半が関わったというようなことならいざ知らず、部員の中にそのようなものがいたと言うことだけで、なんでまじめに練習に取り組んできていたものまで巻き込まれないといけないのか。

野球以外でこんな取り扱いはなされているのか。

そもそも、教育的な配慮とすると、事実上関係のないものまで巻き込んだ「罰」を与えることがいいのだろうか。

今回は、問題を起こした部員が2年生で、代表を勝ち取った部員は全員3年生なので、2年生が主体となる秋の大会を辞退するとして、この大会は出られることとなったようだ。

「連帯責任」という言葉自体に嫌悪感を感じるものとしては、秋の大会の方は納得できないが、とりあえず、この全国大会を辞退しなかったことにはほっとした。 高校時代、可能性はともかく、「目指せ甲子園」と書いたボールを机に飾っていたものとしては、多感な高校生を傷つけない配慮がほしい。

ショージとタカオ

「ショージとタカオ」  ドキュメンタリー映画の題名である。

アイウエオ順に、桜井昌司、杉山卓男。

44年前、強盗殺人犯として29年間服役し、その後も無期懲役囚として仮釈と言うことで社会に戻ってきた2人の社会復帰後の人生をたどったものだ。

警察や検察、さらには裁判所がきちんとしていれば、決して出会うことなどなかった人だ。そう、無実の罪で29年間、刑務所等に収容され、ようやく無実と認定され、44年かけて、ようやく普通の人の立場を取り戻した普通の人の変わった人生劇場だ。

えん罪。やってもいないのに犯人に仕立て上げられ、犯罪者としての人生を歩まされる。運良く、疑いが晴れればいいが、大半はそのままやってもいないのに犯人にさせられてしまう。

そんな疑いを払拭するのに44年の歳月が必要となった。当時20才の青年が、もう60を越えている。

刑事補償として数千万円の金が入る(予定)が、29年間も自由を奪われたいと誰が思うのか。

第2、第3の被害者を生み出す、冤罪。

この予防のためにも、最低でも、警察段階からの捜査の可視化が不可欠だ。

ぜひ一度機会があれば観てもらいたい。                                                                                                                                                                                                                                                                    

アブラゼミとヒグラシ

梅雨が明けると、蝉の声とともに夏が来る。

御所などでも、ここ1~2週間で一気に蝉の声が大きくなってきた。
蝉の鳴き声を文字にするのは、なかなか難しい。人によって様々な表現の仕方がある。
何となくのイメージだが、夏休みはアブラゼミの声で始まり、そろそろ夏休みも終わりかな、という頃になるとヒグラシの声、という感じだ。
ところが、とある山道を歩いていたら、こっちの斜面ではアブラゼミが、ちょっととおり過ごすとヒグラシが鳴いている。
なんか季節感がずれる。 
アブラゼミの鳴き声の下で、かき氷。 これがヒグラシでは、ちょっと違うような・・・

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