1. 読めない(山の名称)
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読めない(山の名称)

学生の頃、山岳部(体育会に所属)にいたこともあって、今も、時々山に行くことがある。 といっても、もともと、ピークハンティングには興味が無かったから、いろんな山を走破するという嗜好はなかった。 なので、割と有名な「百名山」も、大半の山を知らない。 TV番組で、百名山を取り上げていることが時々あって、最近は見るようになってきたが、ほとんど知らない。 更に、全然読めない山もある。

 ま、一番有名な富士山とか、山岳部にいた頃行ったことのある日本アルプスの山々は、登ったことがあるところは当然として、未踏破のところも読むことくらいはできる。
 でも、今日たまたま見た「武尊岳」、読めなかった。 名前の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)にあるとのこと。読める人には当たり前のことなのだろうけど、これで「ほたかだけ」と読む。 「ほたか」ないし「ほだか」というと、北アルプスの穂高しか思い浮かばない。 
 で、チェックしてみて百名山と言われてるところだけでも、読めなかったのは、「飯豊山」「四阿山」「金峰山」「甲武信ヶ岳」「皇海山」「燧ヶ岳」「巻機山」「瑞牆山」等、他にもあるかも知れない。
 逆に、中には、変に拘るところもあるのが、「白馬岳」とか「後方羊蹄山」とか。「白馬岳」は、元々、山頂の横に、ちょうど苗代作りをする季節に現れる雪形が「代掻き馬」に見えることから「代馬」(しろうま)といわれ、それを、発音が一緒ということから「白馬」という字が充てられた。それで、スキーとかに訪れた都会人が「はくば」と呼ぶようになったので、スキー場とかは「白馬(はくば)」だけど、山の名前は「白馬岳(しろうまだけ)」であり、決して「はくばだけ」では無い。
 「後方羊蹄山」はもっと複雑みたい。これで、「しりべしやま」と読むが、今は、その後半だけを取り出して「羊蹄山(ようていさん)」と呼ぶようになっている。ただ、元々はアイヌ名で「マッカリヌプリ」と呼んでいたのを、侵略したものが後方羊蹄山と名付けた。「後方」で「しりべ」と読み、「羊蹄」は「し」と読むので、「羊蹄山」と略すと、「しさん」とでも読むことになるのが本当のところ。 
 山は、いろんな信仰の対象となっていたり、畏敬の念を表す対象とされることも多い。 マッカリヌプリは、アイヌにとってはまさに畏敬の山だった。 その名前を勝手に奪ったのが大和民族。 というようなことで、以前は、「マッカリヌプリ」としか呼ばなかった。 最近は、説明が邪魔くさいのと説明してもちゃんと聞いてくれないので、「ようていさん」と言うことも増えてきた。 信念がなくなってきた・・・

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