1. 黒澤弁護士の“知ってますか”

黒澤弁護士の“知ってますか”

死刑制度について

  昨日開かれた京都弁護士会の総会で「死刑制度の廃止を求める決議」が議論されました。

 結果としては否決されましたが、提案をさせていただくにあたって様々なご意見を聞き、悩みながらの提案でした。

 いくつか問題提起をされた中で、大きな争点となったのは、「死刑制度の廃止を求める決議」というものを弁護士会が出すことが、この決議に反対の意見を有する個々の会員の思想良心の自由を侵害することになるのではないかという点です。

 この点については、決議となれば、その賛否を表明せざるを得なくなるため、そうした制度についての自己の考えを明らかにしたくないと考える方にとっては、決議が審議の対象となること自体が苦痛であるし、強制加入団体である弁護士会が自己の考えと異なる意見を表明するということが苦痛であるというご意見がありました。

 私個人の考えですが、死刑はひとつの刑罰制度の在り方であって、その制度が望ましいものであるか否かについては、司法の一翼を担う弁護士会がその責任として意見を述べなければならないものと思います。

 また、弁護士会という団体としての意見表明と個々の会員の考えは別物です。
 人それぞれ考え方が様々であることは当然であって、個々の会員が特定の考え方を押しつけられるという性質のものではありません。
 
 もし、全員の意見が一致しなければ弁護士会としての意見を述べることができないということになれば、様々な意見を持つ人で構成される弁護士会はほとんどすべての事柄について意見を述べることができなくなってしまいます。

 今回の総会ではいろいろなことを考えさせられました。
 折りに触れて少しずつ考えを整理していきたいと思います。

                                                     2012年3月9日  弁護士 黒澤誠司

京都弁護士会 副会長就任のごあいさつ

 このたびの未曾有の大震災によって甚大な被害に遭われたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

  私は、2011年4月1日から2011(平成23)年度京都弁護士会副会長に就任させていただくことになりました。この1年は会務活動が増えるため事務所に所在する時間が少なくなるなど関係者の皆様方にご迷惑をおかけすると思いますが、ご容赦いただきたいと思います。

  ところで、一般に弁護士は、「どんなことをしているのかよく分からない」、「敷居が高い」等のイメージを持たれていることがあるかと思います。
 時々お医者さんと比較されることもあるのですが、お医者さんには日常的にお世話になることがあるものの、人によっては弁護士と接することなく一生を過ごされる方もいらっしゃいます。
 そのためか、これまで弁護士の活動については、あまり一般に知られてきませんでした。

  あまり知られておりませんが、弁護士の業務に関しては弁護士法という法律が存在し、その中で「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」と定められています。
 そして、その具体化として、弁護士会は、消費者被害の救済、犯罪被害者・DV被害者支援、各種シンポジウムの企画等様々な活動を日常的に行ってきました。
 
 たとえば、今回の東北関東大震災についても、法律家としてできることとして、災害対策本部を設置し、義援金の募集や被災者を対象とした無料相談の企画検討等を行っております。

  最近は、司法改革の一環としての裁判員制度の実施や司法修習生の給費制問題などを通じて、弁護士の活動等に対する関心も高まってきていると思いますが、マスコミ関係者等からお話を聞かせていただくと弁護士会は、一般の人にとっては、まだまだ敷居の高い存在だと言われております。

  1年間という短い任期ではありますが、様々な活動・機会を通じて、弁護士会の活動をよく知っていただき、より一層身近で利用しやすい弁護士会の実現のため、微力ながら尽力していきたいと考えております。今後とも引き続き、関係者皆様方のご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

シベリア抑留国賠訴訟 控訴審結審

本日、シベリア抑留国賠訴訟の控訴審が大阪高裁で結審いたしました。弁護団の事務局長をお引き受けさせていただいてからすでに3年あまりが経過をしました。この間15名の弁護団の先生方、67名の原告の皆様、多数の支援者の皆様に支えていただきました。来年1月18日が判決予定日として指定されましたが、抑留被害者・ご遺族の皆様の救済に繋がる判決となることを祈念するばかりです。

耳って何?

  耳は、音の情報をキャッチして大脳に伝える感覚器官です。
 音は耳介(いわゆる耳)で集められて鼓膜に届けられますが、鼓膜は音の大小や高低にあわせて振動します。

 うまくできているもので、中耳にある人体で最も小さい3つの骨が鼓膜から伝えられた振動を大きすぎるものは小さく、小さすぎるものは大きく調整します。
 そして、振動は電気信号に変換されて大脳に伝えられることになります。

 また、耳のもう一つの機能として身体のバランスを保つ働きが内耳に存在しています。
 めまいや乗り物酔いといった現象には、こうした内耳に存在する三半規管等が影響しているといわれています。

協力医との面談

今日は朝から協力医に面談に行ってきました。

協力医というのは、医療事故等医学分野が問題になっているときに、弁護士が意見を伺ったりすることに協力をしてくれる医師のことです。

多忙な医師が多いため短時間でこちらが聞きたいことをうまくまとめて伝えないとすぐに面談時間が過ぎてしまうため、事前の準備を頑張らないといけません。

ちなみに患者側弁護士に面談をして下さる医師はそれほど多くはいらっしゃらないので、本日面談をさせていただいた先生のところにも、他の弁護士からの相談案件のカルテが山積みになっていました。

協力医の皆さんは多忙な中ほとんどボランティア的に引き受けて下さっているのですが、今後協力医が増えていかないと特定の医師に負担が集中することになってしまいます。

弁護士が協力医まかせにすることを戒めないといけないことはもちろんですが、協力医を引き受けて下さる医師が増えるといいなぁと改めて思いました。

目ってなに?

 目は、物を見たり、光を感じたりする感覚器官です。
 目で捉えられた光や映像の情報は網膜で集約され大脳へ伝えられます。
 よく耳にする疾患として、白内障というものがあります。目のしくみはカメラと同じと理解しても良いと思いますが、目の中のレンズが濁ることにより、視力が低下するなどの症状が現れる病気です。
 もっとも多い白内障は老人性白内障で60歳代で70%の方に白内障による視力低下が認められるといわれています。
 白内障が進行した場合は手術による視力回復が検討されます。水晶体の濁りを取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を移植する方法です。
 最近は日帰り手術も可能なほど技術が進歩していますが、他の基礎疾患をお持ちの方などの場合は、一定の入院が必要とされることもあるようです。
 手術の内容を聞くと日帰りというのはちょっと信じがたいようにも感じますが、医学技術の進歩はすごいものがあります。