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福山弁護士の「飲み法題」

 

ワシも国会で考えた(その1)

◆国会に行って来た  先日、国会に行ってきた。労働者派遣法改正にむけた民主・社民・国 民3党の与党案が国会に出されているが、その内容が余りにも不十分な ため、もっと抜本的な改正をしてほしいと要請しに行ったのだ。 ◆「デモ隊は旗を下ろしなさい!!!」  ただ、ここで言いたいことは派遣法の話ではない。  それはまた改めて書くとして、言いたいのは、日比谷公園から国会ま でデモ行進した際に、警官隊が旗や幟は下ろせと命じたことについてで ある。  これは表現の自由の侵害ではないだろうか。  参加者の中には「そういうもんですから」という人もいたが、イマイ チ腑に落ちない。  デモ行進を自由に行う権利は憲法21条の表現の自由によって保障さ れているが、デモのときに、ただ歩くだけでは見ている人には何のため に歩いているか分からない。当然、自分たちが一体何者で、何を訴えた いのかを書いた旗や幟、プラカード、横幕等を持って歩くことになる。 歩いてもいいけど旗を下ろせというのは全く意味がない。これは表現行 為に対する直接的な規制であって憲法違反ではなかろうか。  だいいち、「旗を下ろせ」など、何だか「降伏しろ」と言っているに 等しい。無礼千万な言いぐさではないか。  こんなことがまかり通っていいのか!とひとり熱くなってしまったの である。   弁護士 福 山 和 人 No.49 : 米海兵隊は「抑止力」か(その10)
No.48 : 米海兵隊は「抑止力」か(その9)
No.47 : 米海兵隊は「抑止力」か(その8)
No.46 : 米海兵隊は「抑止力」か(その7)
No.45 : 米海兵隊は「抑止力」か(その6)
No.44 : 米海兵隊は「抑止力」か(その5)
No.43 : 米海兵隊は「抑止力」か(その4)
No.42 : 米海兵隊は「抑止力」か(その3)
No.41 : 米海兵隊は「抑止力」か(その2)
No.40 : 米海兵隊は「抑止力」か(その1)
No.39 : 魔性のアードベッグ
No.38 : 年休は当日の朝に電話するだけで取れるか?
No.37 : 道州制を考える~その2
No.36 : 道州制を考える~その1
No.35 : 「地方分権改革」とは何だったのか
No.34 : 教員超勤事件高裁判決~その3
No.33 : 教員超勤事件高裁判決~その2
No.32 : 教員超勤事件高裁判決~その1
No.31 : お酒と映画③『スティング』とアイリッシュウイスキー
No.30 : お酒と映画②『男はつらいよ~ぼくの伯父さん』編
No.29 : お酒と映画①『幸せの黄色いハンカチ』編
No.28 : 紹興酒には氷砂糖を入れるのが通?
No.27 : 教員の超過勤務に慰謝料支払命じる判決
No.26 : 改正パートタイム労働法を活用しよう!
No.25 : ?啄同機(そったくどうき)の妙
No.24 : 沖縄で考えたこと
No.23 : 泡盛でカリー!
No.22 : 「最新・自由にできる選挙活動」のオススメ
No.21 : 労働契約法ってご存じですか?
No.20 : 幻のタンメンを求めて
No.19 : 派遣法「改正」の二つの流れ
No.18 : その後の「幸せの黄色いハンカチ」
No.17 : 伝説のミントビールを求めて
No.16 : 交通事故を起こしたらどういう責任が発生するか。
No.15 : 交通事故に遭ったらまず何をする?(被害者編)
No.14 : 交通事故に遭ったらまず何をする?(加害者編)
No.13 : 交通事故を起こすとどういう責任を負うのですか?
No.12 : 私が国民投票法案に反対する理由
No.11 : 残業代を上げると言うけれど・・・
No.10 : 労働ビッグバンって何?
No. 9 : 派遣先による派遣契約の一方的解約
No. 8 : 派遣労働の1年ルール、3年ルールをご存じですか? 
No. 7 : 偽装請負ってどういうこと? 
No. 6 : 民営化について考える(その3)
No. 5 : 民営化について考える(その2)
No. 4 : 民営化について考える(その1)
No. 3 : 甘口のススメ
No. 2 :「愛国心」教育は世界の常識?非常識?
No. 1 : 労働審判制とは