1. 大義なき選挙?

大義なき選挙?

 いよいよあさって14日は総選挙の投票日ですね。

 報道によると今回の選挙は過去最低を下回るのではないかと予測されています。

  安倍さんが消費税10%実施の延期とアベノミクスを争点に衆議院の解散を宣言した直後から、「今回は大義なき選挙」と新聞やメディアで言われたことも影響してるのかもしれません。

 「今回はとりあえず選挙だ」と思わずもらしてしまった与党幹部もいましたが、いずれにせよ、「何のための選挙をするのか」に納得いかない有権者がたくさんいるのは間違いないようです。

 でも、本当に今回は「大義なき選挙」なのでしょうか?

 確かに、安倍さんが選挙を先延ばしするより今やった方が与党の議席を獲得できると考え解散を決めたとしたら、与党にとっては「大義なき選挙」と言えるでしょう。

 しかし、国民にとっては大いに「大義のある選挙」なのではないでしょうか?

 昨年12月、国会前での多数の市民による抗議行動も含め、多くの国民やメディアが反対する中、安倍内閣は秘密保護法を成立させました。

 今年7月には、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更を決定、反対の世論は今でも半数近くにのぼっています。

 消費税でも原発再稼働問題でも、これまで反対の声をあげている国民は多くいました。

 その際、安倍さんは国民に審判を仰ぐことはしませんでした。

 安倍さんは消費税10%実施の延期とアベノミクスを争点にしたいのかもしれませんが、われわれ国民にとっては、ようやくめぐってきた安倍内閣に対する意思を表明できる絶好の機会です。

 円安による物価上昇、消費税増税、年金削減、雇用問題、原発政策、沖縄基地問題など、第2次安倍内閣が誕生してから様々な問題がありました。

 きちんと政治的意思を表明して「大義ある選挙」にしたいですね。