震災当時の福島第1原発所長であった吉田氏が政府事故調査・検証委員会の聴取に答えた「吉田調書」のことを新聞で読み、原発再稼働を急ぐ政府や電力会社の無責任さに、あらためて怒りを覚えます。
震災3日後の3月14日、3号機で高濃度の放射性物質を放出するドライベントの実施が密かに検討されていたことが明らかに。周辺の住民にはまったく知らされず、多くの人々が大量被曝する恐れがありました。
また、「第1原発構内で待機せよ」との所長命令を無視し、所員の9割が10キロ離れた福島第2原発に待避していたとのこと。
重大事故が起こってしまえば、住民の命や安全など、後回しにされてしまうということが明確になりました。
震災から3年以上経つのに、そうした事実を国民に明らかにぜず、まともな対策も講じないままに、再稼働に突き進むなど、絶対に許せません。
今日の各紙夕刊にも、汚染水対策で地下水を海洋放出したと報じられています。原発事故は過去の話ではなく、いまの問題であり、未来をも左右する問題です。