1. 過労死ではないかと思ったら
労災・過労死問題の相談

過労死ではないかと思ったら

Q:私の夫は、コンピューター関係の会社で、プログラムの開発に携わっていましたが、先日、自宅で朝起きてこないのでおかしいと思って呼びにいったところ、すでに死亡していました。心筋梗塞との診断でした。
 過労死ではないかと思うのですが、労災申請するためにはどのような資料が必要でしょうか。
 

A:過労死の認定基準を前提にして考えると、労働時間の把握がとりわけ重要です。
  会社の方での記録を前提にするだけでなく、本人の手帳、パソコン、業務のためのノート、「帰るコール」をしていた方であれば電話の記録などをできるるだけ把握しておくことが大切です。

  一方で、会社の就業規則や労働時間に関する協定、賃金明細、診断書(病名などを特定するため)も、確保することをおすすめします。
  また、どれくらいの仕事をしていたかを明らかにするために、仕事での成果物、日程表等もその存在も含めて確認することも意味のあることです。
  同時に、会社の同僚、上司、部下のかたから、仕事の内容や実情を聞き取ることも大切です。

  労働時間を適格に把握し、会社における労働実時間を明確にするためには、弁護士に相談されて、証拠保全手続により、タイムカードだけでなく、出退勤時間管理の記録や、場合によっては、会社のビルの警備管理をしている会社の管理記録などを確保することも考えられます。

  会社側が協力をしてもらえないと思われる場合などは、早めに、専門的な知識のある弁護士に相談されることをおすすめします。