Ｑ：仕事中にけがをした場合に、労災申請や会社に対する安全配慮義務違反による損害賠償を請求する場合に、どのようなことに留意したらよいでしょう。
Ａ：仕事中にけがをした場合に、労災申請や会社への損害賠償が可能であることは、別の設問の通りですが、そうした申請等の前提として、事故の状況をしっかりと把握して残しておくことが大切です。
会社によっては、事故状況について、事実と異なった主張をしたり、関係する証拠を処分するようなこともありますので、その現場にいた同僚や、先輩関係者なども含めて、事故状況を正確に把握しておくことは重要です。
機械の型式や、製造先、取扱説明書などもコピーをもらっておくといいものの一つです。
また、５０人以上の従業員のいる事業所では、衛生委員会の設置も義務づけられており、そうした委員会における自己に対する対策のとられ方なども参考になります。
労災申請に当たって申請用紙に記載する「事故状況」は将来にわたって重要な記載になることがありますので、しっかりとして事実把握をして明確に記載するように努めてください。