いろいろな身近にある契約
私たちの身近には様々な契約があります。コンビニでオニギリを買うのは売買契約という契約ですし、一人暮らしのためにアパートを借りるという時は賃貸借契約というふうに、私たちの生活には契約が欠かせません。
今回は、そんな身近にある契約でありながら、契約をかたって私たちを騙そうとする例を紹介します。
〇電力会社の社員を装った悪質なトラブル
私たちの生活には電気などのライフラインは欠かせないものとなっています。ライフラインというくらいなので、これがなくなると死活問題となります。裏を返せば、私たちが絶対に避けては通れない契約が電力会社などと締結する電気利用契約となります。今般、以下のような電力会社の社員を装った悪質な詐欺師が出現しています。
①契約内容見直しを騙った訪問
「契約内容の見直しを行っています。」と称して、電気料金や電気使用量などの個人情報を聞き出そうとする訪問も発生しています。
電力会社に限った話ではありませんが、身分証明書の確認を行うなど、十分注意する必要があります。
②調査費の請求
「漏電調査」や「電気設備の点検」、「メーターの調査・取り替え」などの名目で、調査費や設備代として多額の請求をするという事例があります。
説明や意思確認も求めず、調査費などの代金が請求されることはないので、このようなことを言われたら詐欺を疑い、速やかに警察に通報しましょう。
〇SNSを使った契約
爆発的普及により、一人一台は所持することになったスマートフォン。大変便利なツールですが、その分悪用される事例も多いです。以下の事例は、実際あった事例です。いくつか当てはまってしまった人はご用心!
①副業サイトの事例
本業の仕事では、なかなか収入が乏しい昨今。副業で稼ぎたいという気持ちになるのも、理解できます。ただ、スマホで探す副業サイトは危険がいっぱいなので注意が必要です。
Iさんは、副業で小遣い稼ぎをしようと思い立ち、スマホで(インスタグラムなど)探していたところ、副業で月100万円という広告記事を見付けました。とりあえず、見るだけなら無料だと思い、閲覧してみると、色々な成功例が書かれています。仕事としても、写真をアップして、ちょっとコメントするだけ。自分でもできる簡単な仕事だし、やってみてもいいかもと思い、申込みをしてしまいます。
しかし、蓋を開けてみると、高いコンサルタント料を支払っても、収益は全く上がらない。「騙された!」と気付くことになります。
②国際ロマンス詐欺の事例
コロナ禍で出会いが乏しくマッチングアプリを利用する人も増えてきました。しかし、恋をしてしまった画面の向こう側にいる相手から投資に誘われ、「結婚のためにはこれくらい稼がないと」と言われ、気付けば数百万円を投じているなどということもあります。
恋愛感情を利用されると、普段は冷静な人でもころっと騙されてしまうので、注意してください。
〇おわりに
契約というのは簡単なものから複雑なものまで多種多様です。技術の進歩とともにだまし方は進化しているといっても過言ではありません。騙されないよう、とりわけ高額の契約をするときには、信頼できる人に相談しましょう。