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弁護士の選び方
前回は、趣を変えて、「頸肩腕症候群」のお話をしました。
幸いなことに、お医者さんの適切な指示と「日にち薬」で、何とか、痛みを克服して、
薬のお世話にならずに日常業務ができるようになりました。
今回は、再び身近な法律相談の中からのお話をしたいと思います。
今回のテーマは、弁護士の選び方についてです。
医療の世界でも、最近は「セカンドオピニオン」という言葉が語られるようになってい
ます。それは、今かかっているお医者さんの医療方針や治療に関する考えについて、別の
お医者さんに意見を求め、選択肢を広げるとともに、納得できる医療を受けるということ
で、進められている考えです。
弁護士の世界でも、最近、そうしたことの反映でしょうか、相談を一つの弁護士事務所
ではなく複数の弁護士事務所で行って、その上で依頼されることを検討する方が、見受け
られるようになりました。
私は、そうしたことは大切なことだと考えています。
そうした相談の方が、「先生どういう選択をしたらいいでしょうか」とお尋ねになるこ
とがあります。
私は、そうした場合次のようなことをお話ししています。
弁護士費用がそれぞれの弁護士で異なることはある意味では当然のことだと思います。
しかし、弁護士費用も選択の大きな要素ですが、その相談された事件の処理方針、具体的
な見通し、相手方の主張を前提にした反論の内容、同種事件の経験の有無、その事件の内
容が一般的なものか否か等を、よくそれぞれの弁護士に聞いてみて、あなたが納得できる
か否かが最も重要なことではないかと思います。また、費用、報酬等について見積もり的
な文書を作成していただけるような弁護士であれば、安心できると思います。
同時に、あなたと性格的といいますか相性が合うということも大切だと思います。
具体的な事件を遂行していく場合には、ある程度の期間その弁護士とおつきあいをされ
ることになりますので、気持ちの通じる方であることも大切なことなのです。
もっとも、具体的に事件を依頼していて、その方針や具体的対応にご不満があり、その
ことで相談をされる方もおられますが、私は、そういうケースでは一般的な見解はお話を
致しますが、受任を前提にしたお話はしておりません。
弁護士 佐 藤 克 昭

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