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佐藤弁護士のなるほど講座

  

「頸肩腕症候群」

 今回は、少し趣を変えてといいますか私事になるのですが、「頸肩腕症候群」のお話を 致します。。  先月の21日の土曜日の夜頃から、首・肩・腕にかけて、強い痛みを覚えるようになり ました。日曜日になると、朝から腕が挙がらないというか挙げようとすると激痛が走りま す。背中にも痛みが走ります。  「ああこれは頸腕だな」とは思いましたが、「今年は夏からこれまでかなりハードにや ってきたから疲れがたまっているのだな」などと勝手に納得しつつ、「風呂に入ってマッ サージをして、シャワーを当てて、少し軽いストレッチでもすれば何とかなるだろう」と たかをくくっていました。  しかし、月曜日になっても火曜日になっても、症状は軽くならないばかりか、痛みがひ どく、とりわけ就寝しようと横になると痛みがより一層ひどくなり睡眠が十分にとれない 状況になってきました。  朝、歯を磨き、ひげを剃ることも、かなりの痛みに耐えなくてはなりません。 以前に、 頸肩腕症候群の労災認定裁判を担当したときのことを思い出し、本当に大変な状況だった のだと今更ながらに強く感じました。  家族から見ると、何の変わりもなく、熱が出るわけでもなく、しかめっ面をして座って いる様にしか見えません。確かに、「怠けている」と見られることがあっても仕方がない 状況なのだろうとも感じます。  裁判の時に主張をした「慢性疲労の蓄積により重症化する」「十分な休養と安静が必要 であり、そうした治療機会を失うことにより、重症化が進む」「凝りや痛みなどの症状は、 周囲に理解されることが無く、それが一層の苦痛を生む」等という言葉が思い出されまし た。  頸肩腕症候群は、業務関連疾患として実際には多くの方がその症状に悩まされているの ではないかと思います。そしてそれが周りの方にも理解されず、「怠けている」と思われ たり、1人で悩んでいる方もあるかと思います。  しかし、一日も早く、産業外来等の専門的な知識を有するお医者さんに受診されること をお勧めいたします。  私は、10月下旬にてらのうち診療所の姫野先生の診察を受け、現在通院治療中です。 本来であれば、仕事を一週間程度は休み、過重な仕事を避け、ゆっくりとした睡眠をとる ことが一番の治療なのでしょうが、処方いただいた薬を飲みつつ、だましだまし、仕事を しているこのごろです。  皆様も、過労性疾患にご注意下さい。                              弁護士 佐 藤 克 昭



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