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2010年11月アーカイブ

協議離婚-古い離婚届は有効か

協議離婚は、夫婦が離婚に合意し、離婚届に署名捺印のうえ役所に提出するというものです。
離婚に夫婦で合意し離婚届に署名捺印したけれど、離婚の条件(財産分与や親権など)でなかなか話がまとまらず、話し合いをしているうちに日にちが経ってしまった場合、その離婚届による離婚は有効でしょうか。

東京高裁平成21年7月16日判決の事案は、夫婦が離婚に合意し離婚届に署名捺印して、妻が離婚届を預かり、それから9ヶ月後に妻が離婚届を提出したところ、夫が離婚は無効だと主張して争ったというものでした。
この事案では、夫が離婚届を書いた時点で離婚意思を有し、離婚届の提出を妻に委ねており、届出までの9ヶ月間に夫が離婚を阻止しようとした事実はなかったとのことです。また、妻は、夫が定職に就いて生活状況が好転するかもしれないと思い、離婚届の提出を留保していたけれど、生活が改善しなかったため別居し、離婚届を提出したとのことです。
このような諸々の事情を考慮した上で、裁判所は離婚が有効であると判断しました。

離婚届の提出時点において妻も夫も離婚意思を有すると認められる場合には、離婚届提出が多少遅れたとしても離婚は有効となります。逆に、離婚届の提出までの間に、妻または夫が離婚の意思を喪失したという事情があるときは、届出時点で離婚意思を有しないということになりますから、離婚は無効となります。

今月の花: 昼顔

写真

ひとこと

新米が美味しい季節になりました。故郷では秋祭りが行われました。毎年、獅子舞が披露されます。最近は女の子も和太鼓を叩いたり獅子に入って舞ったりするそうです。時代の変化を感じます。

略歴

香川県立丸亀高等学校卒業
一橋大学社会学部卒業

香川県職員(4年間)
立命館大学法科大学院卒業

2008年
司法試験合格(新62期)

2009年
弁護士登録
京都法律事務所入所
京都弁護士会委員会所属
両性の平等委員会
憲法委員会
23条照会委員会

離婚・労働・自己破産・民事再生・任意整理
相続・遺言・一般民事・刑事など

関西アスベスト京都訴訟
ジャトコ偽装請負解雇・雇止め事件

 香川県の出身です。 実家の近所には、ため池があり、田畑が広がっています。
大学4年間を東京で過ごし、卒業後に地元の公務員になりました。
その後、法科大学院に入学する際に京都に引っ越してきました。
私は、労働条件や社会保障など生活していく上で必要な法的知識をあまり身に付けることなく社会に出ました。
幸い職場の庶務担当の人や周りの人がいろいろと教えてくださったので、支障はありませんでした。
しかし、生活に必要な法的知識を身に付けてから社会に出なければ困るのではないか、実際に困っている人がたくさんいるのではないか、と思うようになりました。
このことがきっかけで、私は「法教育」に関心を抱き、弁護士になることにしました。
今後、さらに経験を積んだ上で、何らかの形で「法教育」に関わりたいと考えています。
法律相談に来られた方が安心してご相談いただけるよう、分かりやすい言葉で丁寧に応対させていただくことを心がけています。